彼と20数年ぶりに再会した頃
私のあふれそうな想いに
彼は何度もブレーキをかけた
時間を戻しちゃいけないんだよ
現実をよく見なさい
飛行機見ながら
デートみたいやね
一緒にどこかへ行ったり
手をつないで歩いたり
今になってしまったけれど
それが出来ることがうれしかった
デートみたい
うれしい
「時間を戻してはいけないんだよ」
彼の言葉が頭をよぎる
あなたはそう言ったでしょ
あの時とは状況が変わった
俺の方こそ・・・
ん?
こんなことに巻き込んでしまって、いいんかなって思ってる
巻き込まれたなんて思ってないよ
ふたりで決めた・・・
後悔はしてないよ
うん
きっぱりと言ってくれた彼の目が優しかった
そしてうれしかった