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カテゴリ:御書と青年
池田名誉会長が語る青春勝利の指針
御書と青年 13「未来を創る」(上) 御聖訓「一切の仏法は人によって弘まる」 2050年へ 第2の「七つの鐘」高らかに! 人材の大河を万代に 未来部は「21世紀の主役」「世界の希望」 担当者に感謝 真心の励ましは必ず花開く 人間を磨くのは人間 熊沢女子部長: このたびは、アジアを代表する名門マレーシア国立マラヤ大学から「名誉人文学博士号」のご受章、誠におめでとうございます! マレーシアの華陽の姉妹も、喜びに沸き返っております。 池田名誉会長: ありがとう! マレーシアの同志は、草創から苦労に苦労を重ねながら、誠実に社会に貢献し、信頼を勝ち取ってこられました。私はその尊き方々と分かち合う思いで、この栄誉をお受けさせていただきました。 佐藤青年部長: 先生が開いてくださった教育・文化交流の道が、どれほど大きいか。 マラヤ大学にも、これまで50人を超す創価大学からの留学生が学んできました。努力を貫いて、マラヤ大学で博士号を取得した友もいます。 名誉会長: うれしいね。 マレーシアでは、創価幼稚園の園児たちも、伸びやかに成長しています。開園15周年になります。私も2000年に訪問しました。 多様性に富むマレーシアで、マレー語も、中国語も、英語も自在に話しながら、仲良く凛々しく育ちゆく“世界市民”たちです。皆も日本語だけじゃ、もったいないよ(笑い)。 今年は創価教育の80周年。牧口先生も、戸田先生もさぞかし、お喜びでしょう。 河本総合未来部長: 日本も、未来部育成の夏が真っ盛りです。全国の担当者の方々が、寸暇を惜しんで激励に走ってくださっています。 特に、今回、池田先生に「正義の走者」の歌詞を加筆していただきました。新たに未来部歌として、皆、大喜びで歌い始めています。本当にありがとうございます! ◆ 「現在の因を見よ」 【名誉会長】 未来部は「学会の宝」です。「世界の希望」であり、「人類の明日」です。 広宣流布の前途を託す若き友のためならば、私は何でもしてあげたい。できることならば、一人一人と固い握手を交わし、励ましてあげたい。 でも、どうやっても、私の体は一つしかない。だから私に代わって、皆さんの熱と力で、創価の命というべき後継の人材を激励していただきたいのです。 佐藤: はい。先生のお心を深く胸に刻み、未来部の育成に全力で取り組んでまいります。 名誉会長: 法華経の宝塔品(ほうとうほん)では、釈尊のもとへ多宝・十方分身の諸仏が来集(らいじゅう)して、勢揃いします。それは、何ゆえであったか。 「開目抄」には、令法久住(りょうぼうくじゅう)のためであり、「未来に法華経を弘めて未来の一切の仏子にあたえんと・おぼしめす」(御書236ページ)ゆえであると仰せです。 法華経の眼目は、「未来の広宣流布」です。仏の眼から見れば、「未来の一切の仏子」、すなわち末法の衆生を救うことが最重要のテーマです。 広宣流布こそ、「末法一万年の衆生まで成仏せしむる」(同720ページ)聖業(せいぎょう)です。そのためには、どうしても、後継の人材が陸続(りくぞく)と続くことが必要です。 そう捉えて、今、一人の青年部・未来部を励ますことは、広布の壮大な価値創造となるのです。 河本: 未来部は先生が第3代会長に就任されて、最初に結成してくださった部です。その時の思いを、先生はこう綴られました。 ── 私は、21世紀のことを真剣に考えている。その時に、誰が広宣流布を、世界の平和を担っていくのか。誰が21世紀に、本当の学会精神を伝えていくのか。それは、今の未来部のメンバーに頼むしかない ── と。 名誉会長: その思いは、少しも変わりません。 この21世紀こそ、恒久平和の基盤を築き、生命尊厳の思想を人類の思潮として確立する時です。そのために、創価学会が果たすべき使命はあまりに大きい。 民衆の精神の土壌を豊かにし、人類の境涯を高めていく創価の実践に、世界各界の識者から絶大なる信頼が寄せられる。いよいよ、そうした時代に入りました。 今の青年部、そして未来部が地球社会にとって、どれだけ、かけがえのない存在か。 創価の人材育成は、未来を創る最重要の真剣勝負です。「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(同231ページ)です。大事なのは、未来の勝利のために、今、具体的な手を打つことです。 ◆ 全員が妙法の当体 熊沢: かつて、私が中等部の代表として参加させていただいた会合でのことです。 池田先生が、わざわざ私たち中等部員の側に来てくださいました。そして「21世紀を、よろしくお願いします!」と言われて、深々と頭を下げてくださったのです。 衝撃でした。まるで国家元首に相対するような、丁寧なお振る舞いに深く感動し、「必ず先生のご期待にお応えできる人材に成長じよう!」と決意しました。 名誉会長: 法華経の会座(えざ)において、「女人成仏」「即身成仏」の偉大な実証を示したのは、若い竜女(りゅうにょ)でした。 南条時光(なんじょうときみつ)もへ日蓮大聖人に最初にお目にかかったのは、7歳の時であったと推察される。その後、16歳で、大聖人のもとに馳せ参じ、直々の薫陶をいただいた。妙法の花の若武者として、逆風の中にあっても、勇気ある信心を貫き通していきました。 その勇姿を、大聖人は「上下万人にあるいは・いさめ或はをどし候いつるに・ついに捨つる心なくて候へば・すでに仏になるべし」(同1587ページ)と讃えておられます。 妙法は、若き正義の生命を最高最大に光り輝かせていく大法則です。汲めども尽きぬ妙法の大功力(だいくりき)を、「現当二世」すなわち今も未来も、最も生き生きと発揮していける。 それは、ほかの誰でもない、未来部の友です。未来部の一人一人が、躍動する「妙法の当体」そのものなのです。 佐藤: はい。決して子ども扱いするのではなく、共に「広宣流布の同志」として、向上していきます。 名誉会長: 私は、この場をお借りして、男女青年部の「21世紀使命会」、学生部の「進学推進部長」、壮年・婦人部の「未来部育成部長」の皆様をはじめ、各部の皆様に心から御礼を申し上げたい。 宝の未来部といっても、少年部は、わんぱく盛りです(笑い)。中等部や高等部は、多感な時期です。なかには、言うことを、なかなか聞いてくれないメンバーもいるかもしれない(笑い)。 担当者の方々は、自身の仕事や家庭、学会活動など、本当に多忙ななか、時間をこじあけて一生懸命に取り組んでくださっている。その労苦が、私にはよくわかります。 「陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)あり」(御書1178ページ)です。「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」(同1598ページ)です。 未来部のために尽くした行動は、すべて我が身を飾る大福運となる。皆さんのお子さんたちも、子孫も、永遠に功徳に包まれていくことは絶対に間違いありません。 ◆ 今はわからなくても 河本: 21世紀使命会の方々と話をすると、「未来部のメンバーを家庭訪問した時に、心を開いてくれず、なかなか会話がはずまない」という悩みを聞きます。会合に来てもまったく顔を上げず、ひたすら畳を見つめているという子もいます(笑い)。 名誉会長: そうか。担当者も、子どもたちも、どちらも大変だね(笑い)。でも、会合に来てくれただけでも、すごいじゃないか(笑い)。 その「心」を最大に讃えてあげてほしい。会合に来るのも挑戦です。未来部のみんなだって、遊びたい盛りだ。いろいろな事情があるなかを頑張って参加している。 表面的には乗り気じゃなかったり、話を聞いてくれていないように見える時があるかもしれない。でも、戸田先生はよく言われました。 「たとえ今は何もわからなくとも、後であの会合に参加したと思い出すものだ。 目で見て、耳で聞いて、体で覚えることが大切なのだ」と。 顔を上げなくても、じっと話を聞いていることもある。大事な「一言(ひとこと)」が心に深く入っている場合もある。 佐藤: 自分自身を振り返ってみても、本当に先生がおっしゃる通りです(笑い)。 後になって、担当者の方々が、どれだけ粘り強く祈ってくれていたか、その真心が痛いほど、わかります。 名誉会長: 仏法の世界に触れ、仏縁を結ぶことが、いかにすごいことか。長い目でみれば、何一つ無駄はない。 御書には、平和の大指導者アショカ大王の因縁が繰り返し記されています。 「昔(むか)し徳勝童子(とくしょうどうじ)と申せしをさな(幼)き者は土の餅を釈迦仏に供養し奉りて阿育(あそか)大王と生れて閻浮提の主と成りて結句は仏になる」(1380ページ) 若き清らかな心で、仏法のため、師匠のため、広宣流布のためにと行動したことは、それが、ささやかに見えても、時とともに計り知れない福徳となって花開くのです。 真心の「土の餅」一つで、「一閻浮提の大王」です。仏法の因果は峻厳であると同時に、おとぎの世界のようにロマンに満ちている。それが現実となるのが妙法です。 「心こそ大切」です。未来部の活動は、仏法の本義に則って、若き心の大地に、偉大な「勝利」と「栄光」の大指導者に育つ種を蒔(ま)いているのです。(上-2に続く) 2010年8月13日付 聖教新聞
最終更新日
2010.09.28 22:09:52
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