8710419 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

晴ればれとBlog

PR

Calendar

Category

カテゴリ未分類

(528)

ニュース話題

(440)

2019年「創立90周年へ 創価勝利の年」

(47)

わが友に贈る 聖教新聞

(3160)

今週のことば 聖教新聞

(545)

大白蓮華 巻頭言

(134)

「新・人間革命」と私

(124)

小説『新・人間革命』に学ぶ

(111)

師弟不二の共戦譜~小説「新・人問革命」と歩む~

(6)

池田先生と共に 新時代を築く 2019

(22)

<池田大作先生> 四季の励まし

(53)

随筆 永遠なれ 創価の大城

(37)

青春勝利の大道 創価新報

(112)

勝利の人間学 創価新報

(101)

池田先生のメッセージ

(193)

池田先生のスピーチ

(99)

友のもとへ 池田先生の激励行

(11)

世界宗教の仏法を学ぶ 池田先生の指導・励ましから

(37)

藍よりも青く「3・16」研さんのために

(6)

池田先生と共に 新時代を進む 2018年

(32)

池田先生と共に 新時代を創る

(32)

教学

(43)

グローバルウオッチ 共生の未来へ

(4)

「創価学会母の日」制定30周年記念

(9)

名誉会長と共に 今日も広布へ

(93)

生老病死を見つめて(完)

(36)

御書と歩む Ⅱ(完)

(166)

御書と歩む 池田先生が贈る指針(完)

(100)

御書とともに II

(74)

御書と青年

(26)

池田SGl会長指導選集

(93)

池田大作の箴言集より

(12)

随筆 民衆凱歌の大行進

(26)

指針・指導メモ

(51)

未来部

(11)

広布史

(127)

民音

(19)

池田先生の揮毫 永遠の一筆

(11)

東日本大震災

(28)

スピーチ&指導 聖教新聞 見出し

(66)

『今日のことば365』 池田大作 著

(639)

随筆 我らの勝利の大道 (完)

(135)

『女性に贈ることば365日』池田大作(著)

(364)

女性に贈る100文字の幸福抄 (完)

(154)

御書とともに(完)

(100)

「潮」池田大作の軌跡

(9)

名誉会長 折々の指導(全20回・完)

(20)

御書と師弟(全31回・完)

(45)

ジャズと人生と仏法を語る(全15回・完)

(39)

若き指導者は勝った(全18回・完)

(19)

覚え書き

(6)

教学部任用試験

(25)

2018年「世界広布新時代 栄光の年」

(58)

2017年「世界広布新時代 青年拡大の年」

(15)

今日の発心 御書

(634)

小説「新・人間革命」「誓願」の章

(139)

小説 『新・人間革命』第30巻

(138)

小説「新・人間革命」

(118)

歌声高く 誕生40周年の学会歌

(27)

勇気の旗高く

(43)

随筆 「人間革命」光あれ

(8)

ワールドリポート

(73)

WORLD TODAY――世界の今

(2)

心に御書を 池田先生が贈る指針

(20)

虹を懸ける

(11)

信仰体験

(243)

ライフウオッチ――人生100年時代の幸福論

(20)

2020年のテーマは「前進・人材の年」

(17)

ライオンハート 師子の誓い

(7)

私がつくる平和の文化

(12)

​ONE GOSHO この一節とともに!

(2)

トーク2020

(1)

扉をひらく 池田先生の対話録 Ⅲ

(7)

勝ちゆく君へ 池田先生が語る青年への指針

(1)

世界広布の旭日一創価の誉れの大道

(1)

破邪願正の魂を継承ー小説『人間革命』『新・人間革命』に学ぶ

(1)

青年SGI 世界の若きスクラム

(2)

学ぼう「黄金柱の誉れ」Q&A

(1)

若き誓願のスクラム――世界の「新・人間革命」研さん運動

(1)

私がつくる平和の文化 Ⅱ 

(1)

明日を照らす

(1)

​​​​​​婦人部のページ 

(1)

Archives

Comments

NEKO@ Re:ロータスラウンジ 法華経への旅 ​第7回 信解品第四 ​下​(07/30) 『法華経の智慧』を読みました。素晴らし…
anbo@ Re[1]:栄光の日々 5 旭日の千葉(02/19) コメントありがとうございます。
遠藤ひろし@ Re:栄光の日々 5 旭日の千葉(02/19) 参考になりました。ありがとうございます。
通りすがりです@ Re:​​11・18「創価学会創立記念日」特集<下> インタビュー 田原総一朗さん(11/17) 田原総一郎さんのインタビューが掲載され…
2019/08/01
XML
カテゴリ:信仰体験

信仰体験 ブラボーわが人生 第65回 目見えぬ姉の心眼 
​「恐れなく、題目あげていくですよ」​


 【長野県・御代田みよた町】その和歌には、胸にあふれる懐旧の情が見える。「わずらいし/姉を抱きしめ/幾々夜/泣いたあの日を/いつに忘れじ」。荻原さくじさん(91)=御代田支部、婦人部副本部長=が目の見えぬ姉を思い、詠んだ。93歳の姉は今、病院で暮らす。


 姉が失明したのは終戦の年だった。20歳で結核菌が目に入った。光を断たれて死を思い、泣き崩れた。


 土壁から雪が舞い込む家には、病身の母、小学生の妹も2人いた。父を亡くし、さくじさんが暮らしを支えた。姉を医者に見せるお金も、盲学校へ通わせる余裕もなかった。


 誰かに、からしを溶いて背中に塗れば結核に効くと教わった。わずかな希望を信じ、姉の細い背に塗り込んだ。赤くなり、ひりひり痛むだけだった。


 絶望する姉に、さくじさんは手をついた。「オレが一生、姉さんを面倒みるからよ。それで承知してくれや」。血肉を凝縮させたような声だったに違いない。17歳の誓いを貫き、さくじさんは90の坂を越えた。



 私は「荻原さくじ」っていうです。姉が「いそ」っていうです。雨がどんどん降る日でした。姉さんが「目が良くなるなら、おらだけでも信心させてくれや」って、昭和28年(1953年)に信心したです。私が勤行を1行ずつ教えたです。


 姉さんは、私の肩に手を置いて歩くです。夫と3人で、一軒ずつ信心の話をしましたに。そしたら常会を開かれて「村に置けねえ」とか、「目が見えたら逆さ歩きしてやる」とか、大騒ぎになったです。


 どんなに笑われても、姉さんと座談会や幹部会に行きました。鳥肌立つほど歓喜するですよ。今に見ろ、今に見ろ。必ず幸せになるだ。


 我いま仏の 旨をうけ/妙法流布の 大願を/高くかかげて 独り立つ/味方は少なし 敵多し



 そう歌っちゃあ、御代田の駅から帰るです。


 うれしいことがあったですよ。座談会から帰って姉さんが言うです。「きょうは蛍光灯の光が見えた。おまえの着てるかすりも見えたよ」。一緒にバンザイして泣きました。


 けども昼と夜の境がだんだん分からなくなったです。


 そうこうしてると、夫が夜中にシクシク泣くですよ。泣きやんだらバイクで飛んでっちゃう。そううつ病でした。昭和40年代から平成の初めまで入退院を17回。夫は病気の合間をみて、屋根の仕事をしてくれたです。


 いつだったか、池田先生とお会いしたことがあるですよ。どなたからお聞きになったですかねえ。「お姉さんのこと、何でも知ってますよ。にしんの昆布巻きを上手に煮るんでしょ」って。


 姉は田植えの時、にしんの昆布巻きを煮るですよ。昆布が口の中でとろけて、「いそちゃんの昆布巻きが食べたくって田植えに来たよ」って言う人がいたくらい。


 家のことは全部、姉さんがしてくれたです。私が畑から戻ると、「きょうはおそばだよ」って、そばを手探りで打ってました。布団の洗濯もしちゃうし、風景の詩も作っちゃう。

「おらな、目が悪いなんて思ったことないよ」って笑うですよ。


 13年前、私に結腸がんが見つかって、2人して再発したですよ。夫も病気で寝たきりになったから、私がお風呂とかトイレに連れていくです。


 姉さんはずっと不安そうでした。そして行動が少しずつおかしくなったです。病院で診てもらったら、「認知症が始まってます」。ああ、なんでこんなに続くだろう。これでもか、これでもかってぐらい。


 私は御書を8回通して読んできたです。「いまだこりず候」(御書1056ページ)ってあるですよ。最後の最後で、それが出たです。みんなそれぞれの使命あってのことだから、題目あげて頑張るしかねえや。
 夫をみとって、姉さんを家で2年みました。夜騒ぐです。体を押さえて、落ち着くまでそばにいて。寝顔を両手で包むと、若い日を思い出すですよ。


 割り算が苦手だった小学生の私に、頭をつき合わせて教えてくれたこと。学会活動の帰りに姉さんと走って転んで、最終列車に飛び乗ったこと。そして、17歳の私に「おまえの世話になるけども」って頭を下げてくれたこと。その時、畳に涙がぽつりと落ちたです。


 生きなきゃ。どんなことしてでも生きなきゃ。「いかに強敵重なるとも・ゆめゆめ退する心なかれ恐るる心なかれ」(同504ページ)ってある。恐れなく、題目あげていくですよ。御本尊様はな、絶対見捨てることねえだから。


 姉さんを病院にやっちゃって、本当はつらいです。つらいけども、今一番幸せです。地獄の中にも、やっぱり仏界があるですよ。


 いつも池田先生の話をするです。昭和54年の長野研修道場、姉さんと私の肩を池田先生が抱いてくだすったです。

「目が見えなくたって、幸せになればいいじゃないか。必ず心眼が開くから」。昔お目にかかった戸田先生と、全く同じ言葉を掛けてくれましたに。そして姉さんの目をかるーくもんでくれたですよ。

「明日からは未来が開くからね」って。私の涙も拭いてくだすったです。


 会長を辞任したことなんかみじんも見せずに、池田先生は平然としておられましたよ。それこそ未来を開かれたようでした。「そのことを忘れちゃいけないよ」って姉さんに言うです。

「忘れるもんか」。そうやって笑い合う時、これが仏界なんだって思います。


 人生、つらいことがたくさんありました。貧しさに泣いた。家庭でも泣いた。それでも、姉さんが見えない目で、私をずっと見てくれた。優しくって、強くって。姉さんがいないと弱虫な私ですが、わが人生に悔いなし。悔いなしです。



後記


 4人部屋の廊下側に、いそさんはいた。ちょうどお昼の時間だった。さくじさんは、姉のベッドを起こし、スプーンですくった重湯を口に運んだ。なかなか食べてくれずとも、優しい言葉を添えて食べさせた。さくじさんの額に汗が浮かんだ。ハンカチでさっと拭いた。何度も何度も、気配を消すようにして。


 やっと食べ終えた姉の髪をとかし、ベッドを戻した。姉のうれしそうな温顔を、うれしそうな面持ちで見つめ返す。さくじさんは姉の肩まで布団を掛け、イスに腰を下ろし、静かに寝息を待っていた。


 17歳の誓いを貫くという重み。そのありふれた表現では片付けられないような姿勢を、目の当たりにした。


 姉の匂いのしない暮らしには、胸に一点の寂しさがあると言う。家と病院。離れてはいるが、ふと心に長野研修道場でのことが浮かぶ。つながる思い出がある。つながれる言葉がある。


(2019年8月1日 聖教新聞)

​​







Last updated  2019/08/03 08:59:52 PM
コメント(0) | コメントを書く



Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.