〈心に刻む珠玉の言葉〉
「新・人間革命」と私 創価班書記長 有田伸一さん
青年たちは“自分たちの地域は私たちが守る。この地域を必ず繁栄させてみせる。それが、仏法を持った者の使命だ”との決意に燃えていた。(中略)その姿を通して、多くの地域で、学会への理解が深まり、皆が共感と賞讃を寄せるようになっていったのである。 <第15巻「開花」の章>
〈時代背景〉
1971年(昭和46年)、学会は仏法の哲理を現実社会の上に開花させる時を迎えていた。山本伸一は、地域の人々との懇親の集いを持つことを提案。その構想が具体化した「鎌倉祭り」が7月22日、「三崎カーニバル」が翌23日に行われた。この催しは、地域の興隆を願う学会員の真心が輝き、社会に開かれた信頼と友情の舞台となった。
地域の発展に尽くすことが創価班の誓い
「開花」の章では“自分たちは地域の発展のために何ができるのか”と考え、さまざまな催しや運動に自主的に取り組む各地の青年部員の様子が描かれています。
創価班では、毎回の任務前に「着任の誓い」を皆で読み上げ、絶対に事故を起こさないことを確認して運営に臨みます。その一節には「広宣流布の全責任を担い、地域の発展と勝利のために尽くす」とあります。地域の発展に尽くすことは創価班としての誓いであり、その範を示すべく、皆が挑戦しています。
私自身、地元で開催される地域行事には積極的に参加し、地域の青年と力を合わせて運営などに取り組んできました。そのうち、40年前から開催されている地域の伝統行事には、7年前から学会青年部も役員として協力しています。
交通整理や誘導などの地道な取り組みを重ねる中で信頼が深まり、現在では展示物のデザインから設置まで学会青年部が担い、毎年、参加者をはじめ実行委員会や地域の方から多くの喜びの声をいただいています。
行事で目にするそうした私たちの真摯な姿に感銘を受け、私の友人の一人も入会を決意してくれました。“自分さえよければいい”という軽薄な風潮に流されがちな時代にあって、青年が先頭に立って地域に入り、その発展に尽力していく――この師匠の深い思いを、命に刻んでいます。
創立100周年の勝利開く
池田先生は本章で、次のようにつづっておられます。「友情は人間性の証です。友情を広げ、人間と人間を結び合い、人類の幸福と平和の連帯をつくるのが、私どもの目的です」
小説『新・人間革命』を学べば学ぶほど、先生は一貫してその言葉通りに行動され続けていることを感じます。
創価班は11・2「創価班の日」から「新時代の創価灯たれ! 正義の師子の拡大期間」(明年1月6日まで)と掲げ、対話と弘教の拡大に総力を挙げています。学会創立90周年から100周年へ――一切の勝利を担う創価班の誇りを胸に、師の言葉を体現する弟子へと成長してまいります。