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小説 『新・人間革命』第30巻

2016/04/01
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力走 8

 群馬センターには、練習のために合唱団のメンバーが集っていた。合唱団の関係者が、県歌「広布の鐘」の録音テープを聴(き)いて譜面(ふめん)に起こし、直(ただ)ちに練習が開始された。
 さらにその後、山本伸一から群馬センターに伝言(でんごん)が届いた。
 「歌は時代を変えていく。群馬の同志が、この歌を声高らかに歌いながら、大きく成長して、新しい時代を築かれることを楽しみにしています」

 翌22日、群馬では代表幹部会を開催。歓喜の大合唱が場内を圧した。
 この群馬の歌「広布の鐘」をもって、伸一は、関東のすべての県に、歌を作詞し、贈ったことになる。
 23日には、伸一が出席して、東京・信濃町の創価文化会館内の広宣会館で、第1回となる関東支部長会が晴れやかに行われた。
 開会に先立って、各県のメンバーが県の歌を合唱。“歌合戦”の様相を呈(てい)した。
 堂々と胸を張って熱唱する支部長。体を左右に揺らし、リズムに乗って軽やかに歌う支部婦人部長。皆が、21世紀の峰(みね)をめざす決意を託(たく)しての合唱であった。

 この日、伸一は、支部長・婦人部長が、多くの仏子を預(あず)かる支部の中心者として広宣流布の重責(じゅうせき)を担い、日々、奮闘(ふんとう)してくれていることに心から感謝し、その功労を讃(たた)えた。

 「それぞれ、仕事や家庭のことなど、悩みと格闘(かくとう)しながら、同志のため、法のために、献身(けんしん)されている。時には“大変だな、苦しいな”と思うこともあるでしょう。
皆さんのご苦労はよくわかっているつもりです。
 私も戸田先生の事業を軌道(きどう)に乗せようと奔走(ほんそう)するなかで、男子部の役職を兼任しながら、地区の責任者や支部幹事、支部長代理を務めた経験があります。会合の時間を捻出(ねんしゅつ)することさえ大変な闘(たたか)いでした。
 しかし、それが、信心の基礎(きそ)を築(きず)き、人生の基盤となり、仏法のリーダーとしての力を養(やしな)い、無量の福運を積んだと、強く確信しております。苦労こそが財産なんです」

(2016年4月1日付 聖教新聞)







Last updated  2016/04/01 08:42:26 PM
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2016/03/31
力走 7

 山本伸一は、群馬の歌「広布の鐘」の歌詞を届けてもらう時、伝言を添(そ)えた。
 「作曲も、私の方で依頼(いらい)しておきます。曲ができたら、すぐに伝えます」 
 群馬のメンバーは、一日千秋の思いで、曲の完成を待(ま)った。
 11月21日夜、群馬センターでは、県幹部らが集い、12月度の活動をめぐって協議会が行われていた。
 そこに電話が入った。伸一に同行していた幹部からであった。
 「群馬の歌の曲ができました。これからテープで流しますので聴いてください」
 電話に出た県の幹部が答えた。
 「しばらくお待ちください。それを録音させていただきます」
 受話器から歌声と調べが響いた。希望あふれる、力強い歌となっていた。
  
 1、我等を守り 見つめたる
   赤城(あかぎ)の風は 妙法と
   群馬の天地に 幸薫(さちかお)れ
   さあ肩くみて 友よ起(た)て
  
 2、あふるる文化の 上毛(じょうもう)に
   今再びの 広宣(こうせん)の
   この世の夢か 楽土(らくど)をば
   さあ築きゆけ 鐘鳴(かねな)らせ
  
 3、ロマンの歴史 満々と
   群馬の足跡(あしあと) 朗らかに
   仰(あお)げば天に 虹光(にじひか)り
   ああ我等の誓い 忘れまじ
   利根(とね)と榛名(はるな)に 忘れまじ
  
 それは、21世紀への新しき前進を開始する群馬の、旅立ちの曲であった。
 皆の脳裏(のうり)に、山紫水明(さんしすいめい)の美しき郷土の天地が次々と浮(う)かんだ。その地で戦う自分たちを、じっと見つめる、伸一の心を感じた。
 電話から聞こえてくる歌と曲に耳を傾(かたむ)ける県幹部の目は、涙に潤(うる)んでいた。

(2016年3月31日付 聖教新聞)






Last updated  2016/03/31 09:18:12 PM
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2016/03/30
力走 6

 山本伸一は記念提言で、「恵(めぐ)まれない、最も光の当たらない人びとのなかに、率先(そっせん)して入り、対話していく」ことこそ、一個の人間を大切にする具体的実践であり、それが「即『地方の時代』の先駆(さきが)け」となると訴(うった)えた。
 その言(ことば)の通りに彼も行動を開始したのだ。
 “広布の新潮流は地方にこそある。これまで、あまり訪問できなかった地域へ行き、会うことのできなかった同志と会おう!”
 キューバの師父ホセ・マルティも、「真の革命は地方で起こっている」と語っている。

 記念提言が「聖教新聞」紙上に掲載(けいさい)された2日後の11月21日、彼は、神奈川県の戸塚文化会館で行われた学会創立48周年を記念する戸塚幹部会に出席。
翌22日には同会館で、開館一周年を記念する勤行会が六回にわたって開催された。伸一は、神奈川県の大躍進、大勝利を願い、全精魂(ぜんせいこん)を傾(かたむ)けて指導を重ねた。新たな力走の開始であった。
 この22日、群馬県では代表幹部会が行われ、伸一が作詞した県歌「広布の鐘」が発表されたのである。

 10日ほど前、群馬の幹部たちから、伸一に、“県の新しい出発のために県歌の作詞を”との要請(ようせい)があった。しかし、彼には、関西指導の予定があり、引き続き、学会創立48周年の記念行事が控(ひか)えていた。群馬の幹部は、“歌詞を作ってもらえるのは、かなり先になるだろう”と思っていたのだ。
 ところが、東京・荒川文化会館で、総会の意義をとどめる記念の本部幹部会が開催された11月18日、会場にいた群馬の県長のもとへ、県歌の歌詞が届けられたのである。
 伸一は、関西指導の激闘(げきとう)のなか、わずかな時間を見つけては歌詞を考え、この日、さらに推敲(すいこう)を重ねて完成させたのであった。
 彼は、“同志のために”と必死であった。
 その一念が心を強くし、力を倍増させる。
 群馬の同志は、素早(すばや)い伸一の対応に感動を覚えた。しかも、学会創立の記念日に歌詞を手にしただけに、その喜びは大きかった。

 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 『ホセ・マルティ選集 第2巻』青木康征・柳沼孝一郎訳、日本経済評論社

(2016年3月30日付 聖教新聞)






Last updated  2016/03/30 12:07:19 PM
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2016/03/29

力走 5

 記念提言の最後に、山本伸一は、14世紀から16世紀にヨーロッパで起こったルネサンス運動について論じた。

 ──ルネサンスは、一切に君臨(くんりん)していた絶対神(ぜったいしん)を個人の内面へおろした、画期的な時代の流れであったといってよい。しかし、教会を中心とした中世的な世界観が否定(ひてい)され、人間性の解放(かいほう)が叫(さけ)ばれながらも、そのあとにきたものは、個人の尊厳とは異なる外側の権威(けんい)の絶対化であった。進歩信仰、制度信仰、資本信仰、科学信仰、核信仰など、その流れは、数100年にわたったのである。
 だが、今や、そのひずみは際限(さいげん)に達し、これまでの価値観が急速に崩(くず)れ、人間の内面、生き方に大きな空白(くうはく)が生じているのだ。

 「私は、これからの理念は、人びとの心の奥に根をおろした宗教から発するものでなければならないと信じております。外なる権威の絶対化から、一個の人間の内なる変革を第一義とすべき時代に入ってきている。それは、地道ではあるが、第2次ルネサンスともいうべき、時代の趨勢(すいせい)とならざるをえないと考えるのであります。
 その主役は、一人ひとりの庶民(しょみん)であり、その戦いは、自己自身の人生の転換から
出発すべきであります」

 そして伸一は、それを可能にする道は、日蓮大聖人の仏法にあることを示して、結びとしたのである。
 彼は、21世紀のために、仏法の法理を社会へ、世界へと開き、人類の新たな活路(かつろ)を開かなければならないと、固く、強く、決意していた。
 日蓮大聖人は「立正安国論」で「一身(いっしん)の安堵(あんど)を思わば先(ま)ず四表(しよう)の静謐(せいひつ)をイノらん者か」(御書31ページ)と仰せである。
「四表の静謐」とは社会、世界の平和と繁栄を意味する。
 宗教者が人類的課題に眼(まなこ)を閉(と)ざし、社会に背(せ)を向けるならば、宗教の根本的な使命である「救済」の放棄(ほうき)となる。荒れ狂(くる)う現実社会に飛び込み、人びとを苦悩から解放するために戦ってこそ、真の仏法者なのだ。

(2016年3月29日付 聖教新聞)







Last updated  2016/03/29 09:41:27 PM
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2016/03/28

力走 4

 記念提言は、核心(かくしん)に入っていった。
 山本伸一は、今や世界は一体化しており、なかでも自然・環境破壊は、一国や一地域を越えて、全地球に壊滅的(かいめつてき)な影響(えいきょう)をもたらすと警告(けいこく)を発した。そして、各国の英知(えいち)を結集して、全地球的規模において人類が生き延(の)びる方策を研究、討議し、具体的な解決策を見いだしていくべきであると主張。そのための話し合いと取り決めの場として、「環境国連」の創設(そうせつ)を提唱(ていげん)したのだ。

 また、近代科学の技術を駆使(くんし)した開発によって経済的繁栄を享受してきた先進諸国と、その恩恵(おんけい)に浴さず、飢餓(きが)と貧困(ひんこん)にあえぐ開発途上国、つまり「南・北」の問題にも言及。両者の調和、共存共栄(きょうぞんきょうえい)を図(はか)っていくために、開発途上国の犠牲(ぎせい)のうえに繁栄(はんえい)を築いてきた先進国は、とりわけ厳しい試練(しれん)を自らに課していく道義的責任があると指摘(してき)した。
 さらに、環境破壊をもたらした大量消費文明を築(きず)き上げてきたのは、人間の欲望のとめどなき拡大であり、その欲望を限定、抑制(よくせい)することこそ、最重要の課題であると訴(うった)えた。

 「そのためにも、そうした英知(えいち)を開発する哲学、なかでも宗教の重要性を訴えたいのであります。
 “もの”から“こころ”へ、物質至上主義(ぶっしつしじょうしゅぎ)から生命至上主義(せいめいしじょうしゅぎ)へ──すなわち、御書に仰せの『蔵(くら)の財(たから)よりも身(み)の財すぐれたり身の財より心の財第一なり』(1173ページ)との価値観が、今ほど要請(ようせい)される時代はありません。
 この価値観が、人びとの心に定着していく時、人類のかかえる大きな問題も、いかなる試練があろうと、もつれた糸をほぐすように、解決の方向へ進むと、私は確信しております。“内なる破壊”が“外なる破壊”と緊密(きんみつ)に繋(つな)がっているとすれば、“内なる調和”が“外なる調和”を呼んでいくことも、また必然(ひつぜん)であるからであります」

 仏法の視座(しざ)からの、伸一の叫びであった。
 人類の直面する複雑(ふくざつ)で困難(こんなん)な問題も、仏法という生命の根源(こんげん)の法に立ち返るならば、必ずや、新たなる創造の道が開かれる。

(2016年3月28日付 聖教新聞)






Last updated  2016/03/28 08:09:10 PM
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2016/03/26
力走 3

 山本伸一は記念提言で、「エゴイズムの正当化」によって科学技術の発達がもた
らされたが、そうした人間中心主義は、公害の蔓延等(まんえんとう)の事実が示すように、既に破綻(はじょう)をきたしていると述べた。
 そして、東洋の発想である自然中心の共和主義、調和主義へと代わらなければ、環境問題の抜本的な解決は図れないと訴えたのである。

 東洋の英知である仏法では、あらゆる存在に、その固有の尊厳性を認めている。
さらに、自然環境を離れては、人間生命が成り立たないことを、「依正不二(えしょうふに)」として示している。これは、生命活動を営む主体たる正報(しょうほう)と、その身がよりどころとする環境である依報(えほう)とが、「二にして不二」であることを説いた法理である。
 つまり、正報という“内なる一念”の変革が、必然的に依報である自然環境、外部環境への対し方と連動し、そこに変革をもたらしていくという、優れて内外呼応した共和、調和への哲理といえよう。

 伸一は、記している。
 「こうした考え方を根本にしてこそ、今まで支配、服従(ふくじゅう)の一方通行であった人間
と自然との回路は、相互に音信を通じ、人間が自然からのメッセージに耳を傾けることも可能となるでありましょう。また、人間と自然とが交流し合う、豊かな感受性をもった文化、精神をつくりだすこともできるはずです。
 この発想を根底にするならば、自然に対する侵略(しんらく)、征服(せいふく)の思想から、共存の思想、さらには一体観の思想への転換も可能であると信じております」

 彼は、戦争をはじめ、核の脅威(きょうい)、自然・環境破壊、貧困(ひんこん)、飢餓(がき)など、人類の生存さえも脅(おど)かす諸問題の一つ一つを、断固として克服(こくふく)しなければならないと決意していた。
   そのために、仏法という至極(しごく)の英知を広く世界に伝え抜いていくことを、自らの“闘い”としていた。
 そして、日々、人類の頭上に広がる破滅(はかい)の暗雲(あんうん)を感じながら、“急がねばならぬ”と、自分に言い聞かせていたのである。

(2016年3月26日付 聖教新聞)







Last updated  2016/03/26 11:30:51 PM
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2016/03/25
力走 2

 山本伸一は、記念提言で、「地方の時代と創価学会の役割」にも言及(げんきゅう)「していった。
 そして、社会に生きる限り、「私ども一人ひとりも、地域に深く信頼の根を下ろし、人びとの心のひだの奥にまで分け入り、苦楽を共にし合う決意がなくてはならない。そうした地道な精神の開拓作業のなかにしか広布の伸展(しんてん)もないし、また、真実の地域の復興(ふっこう)もあり得ない」と訴えたのである。
 また、学会員は、驚(おどろ)くほどの辺地にあっても、喜々として広宣流布への情熱に燃えて活躍していることに触れて、こう述べた。
 「一個の人間を大切にするといっても、具体的(ぐたいてき)には、こうした恵まれない、最も光の当たらない人びとのなかに、率先(そっせん)して入り、対話していくことが、私ども幹部に課せられた、当面、最大の課題といえましょう。このことは、即『地方の時代』の先駆(さきが)けであり、人間救済の仏法の根本精神からいっても、当然の道なのであります」

 次いで環境問題について論じるにあたり、巨大産業による公害などもさることながら、最も大きな環境破壊(かんきょうはかい)をもたらしてきたものは、今も昔も戦争であると語った。
 その戦争が人間の心の中から始まるように、“外なる環境破壊”は、いつの時代にあっても、本源的には人間の内面世界の破壊(はかい)と不可分(ふかぶん)の関係であることに論及。ヨーロッパ諸国を中心に発達した近代科学の進歩(しんぽ)の根源(こんげん)には、「自然への支配欲(しはいよく)や征服欲(せいふくよく)、すなわち人間のエゴイズムの正当化」があると指摘(してき)した。

 もとより伸一は、人間のそうした姿勢(しせい)が、半面では、刻苦(こっく)や努力、挑戦(ちょうせん)などの力となり、また、近代科学が飢餓(がき)や疾病(えきびょう)の克服(こくふく)に大きく貢献(こうけん)してきたことも、よく認識していた。
 しかし、科学技術に主導された近代文明が、エゴイズムという内面世界の不調和やアンバランス、換言(かんげん)すれば、“内なる環境破壊”に発している限り、そのエネルギーは、歪(ゆが)んだ方向へと向かわざるをえないことを、彼は訴(うった)えたのである。

(2016年3月25日付 聖教新聞)






Last updated  2016/03/25 09:26:17 PM
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2016/03/24
小説「新・人間革命」力走

力走 1

   爽快(そうかい)な秋晴れであった。
 暗雲(あんうん)を払い、威風(いふう)も堂々と進む創価の同志の心意気(こころいき)を表すかのように青空が広がった。
 19787年(昭和53年)11月18日午後、創価学会創立48周年を記念する本部幹部会が、本部総会の意義をとどめて、東京・荒川文化会館で盛大に開催された。学会が定(さだ)めた明79年(同54年)「人材育成の年」への助走(じょそう)が、力強く開始されたのだ。
 席上、会長・山本伸一は、学会が7年ごとに前進の節を刻(きざ)んできた「7つの鐘」が、明年には鳴り終わることを述べ、その翌年の80年(同55年)から2000年まで、5年単位に、21世紀への新たな前進の節を刻んでいくことを発表した。
 また、「11・18」を記念して、今や人類的課題となった環境問題を中心に、「地方の時代」などについての提言を行うことを語った。
 そして、翌19日付の「聖教新聞」に、4・5面見開きで、記念提言が掲載(けいさい)されたのだ。

 提言では、まず、「地方の時代」が叫(さけ)ばれ始めた背景について論じていった。
 ──日本の近代産業は、中央集権的な政治体制と密接(みっせつ)に結びついて、効率の良さを追求し、多大な富をもたらしてきた。しかし、その半面(はんめん)、消費文明化、都市偏重(としへんちょう)をもたらし、過密(かみつ)・過疎(かそ)や環境破壊(かんきょうはかい)が進むとともに、地方の伝統文化は表面的、画一的な中央文化に従属(じゅうぞく)させられてきた。つまり、各地の個性的な生活様式や、地域に根ざした文化の多様性が切り崩(くず)されていったのだ。
 そのなかで、伝統に根ざし、伝統を触発(しょくはつ)しつつ、みずみずしい生活感覚を発揮(はっき)していける場を取り戻そうとの、人びとの願いが背景(はいけい)となって、「地方の時代」を志向する流れが生まれたと分析(ぶんせき)。さらに、庶民の日常生活に即して進められる私どもの運動は、そうした願いを、共に呼吸するなかで進められていかなければならないと訴(うった)えたのである。
 仏法即世間であり、学会即社会である。人びとの希求(ききゅう)、渇望(かつぼう)に応えてこそ、時代の創造(そうぞう)という宗教の使命を果たすことができる。

(2016年3月24日付 聖教新聞)






Last updated  2016/03/24 10:24:14 PM
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