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晴ればれとBlog

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世界広布のわが舞台

2020.11.10
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〈世界広布のわが舞台〉第3回 機関紙が私たちの活力の源泉――台湾・台北 科技支部

約260万人が暮らす台北市。「台北101」(左手の一番高いビル)をはじめ、多くの高層ビルが立ち並ぶ ©Chieh Yu Lin/EyeEm/ゲッティイメージズ
 今回、紹介するのは、台湾北部の都市・台北(タイペイ)にある科技支部です。徹底した水際対策と厳格な隔離措置により、新型コロナウイルスの市中感染者が200日以上にわたって発生していない台湾。7月中旬から対面での活動を再開し、弘教のうねりを巻き起こしている同支部の取り組みを取材しました。(記事=木村輝明)

若者の息吹あふれる地で
 台湾のシンボルタワー「台北101」などの高層建築と歴史ある街並み、にぎやかな商業エリアが融合し、活気あふれる国際都市・台北。その中心部から南西に広がる同市大安区が、科技(かぎ)支部の友の広布の舞台だ。
 同区は台湾大学、台湾師範大学などの名門学府をはじめ、数々の学術機関が立つ文京地区として名高い。
 「科技支部は大学が集まっている土地柄、青年部員がとても多い地域なんですよ」。こう胸を張るのは、弁護士として活躍する支部長の林慶苗(リンチーンミャオ)さん。その言葉通り、所属する男子部、女子部、学生部員は200人を超えるという“若き力”がみなぎる支部だ。
 また、昨年の地区総会には、支部を構成する3地区で、計163人もの友人が参加。各部一体の活動で台北の広布拡大をけん引している。
 普段は若者の息吹にあふれ、多くの観光客らでにぎわう台北市内だが、1月下旬に最初の新型コロナ感染者が確認されると、状況が一変した。


 夫と共に市内で老人ホームを経営する支部婦人部長の趙芬蘭(チョウフェンらん)さんが、コロナ後の街の様子を語ってくれた。
 「私の職場は、台北でも非常ににぎやかな西門町(せいもんちょう)にあります。かつては観光客が最も多い商業エリアだったのですが、コロナの影響を受けて閑散(かんさん)とするようになり、多くの店舗が次々と店を畳みました」
 感染の確認以降、台湾政府は入境制限や検疫の強化などの措置をいち早く実施。マスク販売の一元化や詳細な情報開示などの対策を次々に講じた。
 市民全体の高い危機意識や感染防止への協力も相まって、4月13日を最後に、新型コロナの市中感染は確認されていない。世界でも、コロナの封じ込めが最もうまくいっている地域の一つである。
 6月にはイベントなどの入場制限が解除され、コンサートや演劇、野球場や映画館にも人が戻ってきた。現在、屋外ではマスクなしで町を歩く人も徐々に増えているという。

充実の「創価新聞」

台湾SGIの機関紙「創価新聞」。各地の活動の様子や池田先生の指針のほか、学識者の寄稿なども掲載されている
 台湾SGIでは7月中旬から、感染拡大防止対策を十分に行った上で、対面での活動を再開した。
 「久しぶりに同志と会えた時は、本当にうれしく、温かな気持ちになりました。コロナによる自粛を経験したからこそ、より一層、毎回の活動を大切にし、皆と共戦できる時間を有意義に使おうと決意しました」(女子部部長の温家瑜(ウエンジャーユ)さん)


 コロナ危機の発生以来、友の心を支え続けているのが、台湾SGIの機関紙「創価新聞」だ。週2回、オールカラー12ページで、電子版も発行されている。
 同紙では、池田先生の小説『新・人間革命』(中国語訳)や信仰体験だけでなく、コロナの効果的な予防法や生活に役立つ知識を紹介。また“閉塞感が広がる時だからこそ、芸術で心に潤いを”と、一流の美術品を紹介する“紙上美術展”なども掲載してきた。
 「活動が思うようにできない中で、創価新聞は、私たちの信心を育む“栄養”の役割を果たしてくれました」と男子部の陳柏霖(チェンブオンリン)部長は言う。
 女子部でも、オンラインの集いで同紙を読み、華陽姉妹とエールを送り合う。創価新聞は苦難を乗り越える励ましの源泉となり、池田先生と同志を結ぶ精神的な支柱となっているのだ。


コロナ禍の中で13人が入会

創立90周年の「11・18」へ、各部一体で真心の励ましを広げる台北西区・科技支部の友。台湾では、プロ野球の観客の入場制限が6月に解除されるなど、多くの大規模イベントが開催されている(10月24日、台北市内で)
 創価新聞への反響は会員以外の読者からも寄せられていると、趙支部婦人部長は声を弾ませる。
 「友人は『池田先生の指針からポジティブな力をもらえる』『信仰体験に感動した』『仏法のことだけでなく、生活のこまやかな事柄や、芸術・文化についての彩りある記事まで、たくさんの情報を提供してくれている』と、とても喜んでくれています」


 この下半期、台湾SGIでは少人数で友を訪問激励する“励まし運動”と、機関紙の購読推進に注力しており、科技支部はこれらの取り組みで台北をけん引する。壮年部は9月時点で、昨年の4倍の購読推進を達成。さらに各部一体で奮闘した結果、支部としての本年の目標も、10月までに達成した。
 また、コロナ禍の中にもかかわらず、本年、13人もの新入会者が誕生した。その多くが、創価新聞を読んでいる友人だったという。
 機関紙を購読してもらうことの意義は何か。趙婦人部長に聞くと、次のような答えが返ってきた。
 「仏法対話をしても、すぐには学会の素晴らしさを理解してもらえないことがあります。でも、新聞を継続して購読してもらい、信心のことを伝え続けていけば、その人の心に絶えず『下種』(=成仏への種を下ろす)をしているのと同じです。そして、悩みにぶつかった時、友人は仏法の哲理を思い出して、自ら信心を求めるようになるのだと思います」

変毒為薬の信心

「教学部員任用試験」(今月8日)に向けた学習会で、男子部のメンバーが真剣に研さん(10月)
 感染の抑え込みに成功している台湾でも、コロナによる経済への影響は深刻だ。本年初頭、大学院生として就職活動を開始した男子部の陳部長も、焦りを感じていた。
 「コロナの感染拡大が始まると、多くの企業が社員の募集を縮小しました。就活は、全くうまくいかなかったんです……」
 状況の厳しさを身に染みて感じた。しかし、毎日真剣に祈り、学会活動にも一歩も引かずに挑戦。また、面接などの準備も入念に取り組んだ。そうした中、ついに台湾屈指の商業銀行から採用を勝ち取ることができた。
 「御書や師匠の指導を羅針盤(らしんばん)として困難に立ち向かい、それを乗り越えていく中に、真の幸福と勝利があるのだと実感しました」


 陳部長は今、コロナ禍で深めた確信を胸に、悩める友の元へと足を運び、自身の体験を語っている。
 新たな生活様式の中で、さまざまな工夫を凝らしながら、創価の励ましと学会理解の輪を広げる科技支部の友。林支部長は力を込める。
 「御書に『大悪をこれば大善きたる』(1300ページ)とありますが、大事なことは、私たちがどこまでも強盛な信心に立つことだと思います。苦難に立ち向かうための信心ですし、全てを変毒為薬(へんどくいやく)していける信心です。大変な時だからこそ、題目をあげ抜き、異体同心の団結で前進していきたい」
 ※ご意見・ご感想はこちらまで
 news-kikaku@seikyo-np.jp


(2020年11月10日  聖教新聞)







最終更新日  2020.11.10 11:26:20


2020.10.27

〈世界広布のわが舞台〉第2回 世界青年部総会に183人の友人が参加――米ニューヨーク州メルビル地区  2020年10月27日

ニューヨーク市のマンハッタンからロングアイランドを望む(Diego Grandi©123RF.com)
 各国SGIの最前線の活動をリポートする「世界広布のわが舞台」。第2回は、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドのメルビル地区です。同国の新型コロナの「震源地」となったこの島でも、広布の力強い足音が響いています。(記事=木﨑哲郎)
 
多民族社会の縮図
 「ちょうど今、オンラインの“イントロミーティング(友人対象の集い)”を開いていたところよ。信心に興味を持った人から連絡があって、すぐに地区の皆で集まろう、ってなって」
 ビデオ電話での取材が始まるや、マーベル・タン・シャファー地区婦人部長の熱気が、画面越しに伝わってきた。“イントロミーティング”は、仏法の基本を学ぶ折伏座談会である。メルビル地区ではこうした集いを通し、この2年で20人の友人が入会した。


 ニューヨーク市の東に位置するロングアイランドは、埼玉県ほどの大きさの島。同市の一部であるブルックリンやクイーンズも含まれている。地区の活動の舞台は、この島のハンティントン、バビロンという緑豊かな町だ。
 「地区内には、池田先生がスピーチなどでよく紹介される、詩人ホイットマンの生家があります。かつて先生も訪問された場所で、一番の誇りです」
 一帯には、キヤノンやニコンのアメリカ本社や、留学生に人気の私立高校など充実した教育機関もあり、世界中から人が集まっている。

バビロンのメインストリート
ハンティントンの港
詩人ホイットマンの生家

 現在、地区には73人が所属。シャファー地区婦人部長はマレーシア出身、エバートン・ルイス地区部長はジャマイカ出身、ナオキ・セキネ男子地区リーダーは日系、ジュヒ・カプー女子地区リーダーはインド系と、地区そのものが多民族社会の縮図のよう。
 ロングアイランドでは、新型コロナの急速な感染拡大により、3月下旬から5月末までロックダウンが行われた。だが地区の広布の勢いは衰(おとろ)えるどころか、むしろ増していったという。
 先月のオンラインでの世界青年部総会には、地区として182人の青年世代の友人が参加。実に地区統監の2・5倍の数である。


 地区の目覚ましい発展の要因は、一体どこにあるのだろうか。

メルビル地区のメンバー
 コロナ禍で、アメリカSGIが全国的に打ち出した運動がある。
 「Abundant Daimoku(満々たる唱題)」


 「Buddhist Study(仏法研さん)」


 「Connect Life to Life(生命と生命をつなぐ励まし)」


 ――名付けて「ABC運動」だ。メルビル地区は、この運動を、どこよりも着実に進めてきた。


 一つ目の「題目」――リーダーを中心に毎朝“同盟唱題”を行い、メンバーの無事を祈り続けてきた。
 二つ目の「仏法研さん」――毎月の地区の「御書勉強会」を、オンラインで続けている。
 三つ目の「生命をつなぐ励まし」――真心込めたポストカードを一人一人の家に届け、電話での個人激励に注力。また毎朝、先生の指導や御書の一節を、メール等で共有してきた。


 そして何より、月1度の「協議会」と「座談会」を、ビデオ通話を活用した“新たな形式”で、欠かさず続けてきた。ルイス地区部長はかみ締める。
 「学会活動の『基本の継続』が、どれほどすごいことか。危機に立ち向かう中で、その力を感じています」

オンラインでの座談会(本年4月)
 地区の一人一人は、コロナによる「不安の伝染」とも格闘していた。
 ルイス地区部長は、「震源地の震源地」とニュースになった、ニューヨーク市クイーンズにある病院の調理師。「幸いスタッフは無事でしたが、常に死と隣り合わせでした」と振り返る。
 マンハッタンにあるインテリアのショールームに勤めていたシャファー地区婦人部長は、職を失った。「十数年前に信心で勝ち取った、私のドリームジョブ(理想の仕事)でした」


 ルイス地区部長の夫人エブリンさん(地区副婦人部長)は、ニューヨーク市近くのリハビリ・養護センターの看護師長だった。だが3月に突然、職場で倒れ、健康上の問題が見つかる。「辞職するように」との勧告に従った。
 「正直言うと、落ち込みました。だって本来なら、看護師として多くの人を守るべき時でしょ?……」
 真剣な唱題を重ねた。「なぜ」との思いを素直に御本尊にぶつけ、祈り続けていたある日、自然と心が開けた。
 「仕事がなくても、家から出られなくても関係ない。『私には使命がある!』と気付いたんです。『広宣流布の使命』があると」
 世界青年部総会に向け、知人や同僚と対話を続ける中、10年以上、疎遠(そえん)だった姪(めい)のことが頭に浮かんだ。親族の間には複雑な溝があった。だが姪を訪ねてみると、思いのほか温かい歓迎を受けた。
 近況を語り、いつしか仏法対話に。「生命をよみがえらせる祈り」との言葉に感動した姪は、家族全員で総会を視聴。さらに他州に暮らす友人にまで声を掛けたという。
 どん詰まりに思えるような苦しい時でも、広布への「一念」の火を絶やさずにいれば、必ず道は開ける――地区の友は、また一つ確信をつかんでいる。

後方左、チェック柄のシャツを着ているのがルイス地区部長。左下、ピースサインの女性がシャファー地区婦人部長。右から3人目がエブリン地区副婦人部長
 取材の中で印象的だったのは、地区のビジョンを問うと、誰もが「どう青年を増やしていくか」について、うれしそうに話し始めたことである。
 青年を育むことは、希望を育むこと。「数年後には、地区を支部へと発展させていく決意なんです」。ルイス地区部長がニッコリとほほ笑む。
 昨年、地区では6人の青年が入会。セキネ男子地区リーダー、カプー女子地区リーダーは、今夏に任命されたばかりの期待の星だ。


 セキネさんは現在、アメリカ創価大学への進学を志して勉強中。カプーさんは、大学院で医療経営を学ぶ傍ら、仕事も掛け持つ。「目の回るような毎日です。いつも地区の皆さんから、『頑張って』とメールが届きます」
 新入会の青年たちも、コロナ禍で「御本尊のパワー」を感じている。
 留学生のアニール・ナンディさんは、コロナの影響で失職するも、ほどなくIT企業に再就職。ビンセント・ロトンドさんは、法律から金融へとキャリア転向。また、食品店で働くケビン・ベネットさんなど、エッセンシャルワーカー(社会の維持に不可欠な仕事の従事者)として昇給を勝ち取ったメンバーもいる。
 セキネ男子地区リーダーは語る。


 「池田先生は、『不安や恐怖は伝染(でんせん)するが、勇気もまた、伝播(でんぱ)する』と言われています。ならば僕たちは、『勇気』を広げる一人一人でありたい」


 池田先生の初訪米から60周年となった本年、アメリカSGIには、ある合言葉がある。それは「One Youth. Infinite Hope(一人の青年に、無限の希望がある)」。
 シャファー地区婦人部長は、この指針に触れ、「今、大事なのは『種をまく』ことです」と強調してやまない。
 「地区の全員が一丸となって、新たな『シンイチ・ヤマモト』を育てること。それこそ、池田先生が教えてくださった世界広布の方程式ですから」 







最終更新日  2020.10.27 10:36:12
2020.10.06

〈世界広布のわが舞台〉第1回 イギリス ロンドン

逆境をバネに新たな発展
 新型コロナウイルスの地球規模の感染拡大は、いまだ衰える気配を見せない。世界のほぼ全ての国で、人々は経済の悪化や、社会生活の制限に直面している。新連載「世界広布のわが舞台」では、各国SGI(創価学会インタナショナル)の支部・地区など最前線の組織に焦点を当て、未曽有の困難の中でメンバーがどう励まし合い、地域・社会に希望の光を広げているかを紹介する。第1回はイギリス・ロンドンのウェストミンスター支部を取材した。(記事=福田英俊)

国際金融のセンターとして発展を続けてきたロンドン。テムズ川の周辺に、近代的なビルや歴史的建造物が並ぶ

 イギリスの首都にして、世界金融の中心地の一つ、ロンドン。


 多彩な国の出身者が集まる国際都市でもある。音楽や演劇、美術などのさまざまなイベントが開催され、毎年、膨大な数の観光客が訪れる。人々のにぎわいと喧騒に包まれ、24時間眠らない大都会――。


 だが、その輝きは、3月に始まったロックダウン(都市封鎖)によって奪われた。
 ウェストミンスター支部の支部副婦人部長、ミータ・タレジャさん(地区婦人部長兼任)は当時を振り返る。
 

「まるで“都市の生命”が止まったみたいでした。飛行機の音、車の音、人々の活動の音が消えてしまったんです。道路には人影さえありません。レストランやカフェも、全てが閉まってしまいました」
  同支部の広布の舞台は、ロンドンの中心部。支部内にはバッキンガム宮殿や、ウェストミンスター宮殿(イギリス議会議事堂)などがそびえ、多くのグローバル企業の本社が並び立つ。


 ロックダウンで、その街が一変した。外出や集会、店舗の営業には厳しい規制が設けられた。感染拡大はなかなか収まらず、医療現場では緊迫した状況が続いた。


 市民は自宅に閉じ込められ、街は活力を失った。まさにロンドンは、第2次世界大戦以来の試練に直面したのである。

ウェストミンスター宮殿に併設された時計塔(ビッグベン)は、ロンドンの象徴の一つ
「一人も置き去りにしない」
 誰も経験したことがない困難。だが、ウェストミンスター支部の応戦は早かった。
 

   デイビッド・ブルームフィールド支部長は言う。「ロックダウンが始まった後、すぐに支部で“同盟唱題”を始めました。平日は午後7時から8時まで、土曜日は午前9時から10時まで。皆の無事と、感染拡大の一日も早い終息を祈りました」
 6地区から成る同支部は、婦人部と女子部が多いのが特徴。新入会者も多数いる。入会はしていないが、勤行など信心の実践をしている友も30人以上いるという。


 支部では、本部幹部とも相談をしつつ、ロックダウン下での活動を次々とスタートさせていった。まず確認したのは「一人も置き去りにしない」ということ。電話によるメンバーへの激励に力を入れた。


 毎週土曜日の“同盟唱題”の後には、翌週、どのように同志を励ましていくかを協議した。


 また、教学試験「グレード1」(日本の任用試験に相当)を受験する予定だったメンバーを対象に、少人数で勉強会を開いていくことを決定。そして、青年部の協力のもと、座談会や協議会など全ての会合をオンラインに移行した。パソコンやスマホの扱いが不慣れな友へのサポートは、青年部が買って出た。


「ロックダウンによって社会の動きは鈍化しましたが、ウェストミンスターの広宣流布は、逆に勢いを増しました。各地区でも“同盟唱題”や週1回の勉強会がスタート。オンラインの会合には友人も参加するようになりました。この期間に、各地区の団結はいっそう強固になったのです」(タレジャ支部副婦人部長)


 ウェストミンスター支部ではロックダウン以降に、座談会や勉強会への参加者数が過去最高を記録。人材も育ち、新たに4人の地区幹部が誕生した。まさに逆境をバネとして、新たな発展を遂げたのである。

教学の勉強会に集った友。タレジャ支部副婦人部長(手前左から2人目)らが朗らかに(2018年7月)
経済への甚大な打撃
 イギリスでも、コロナ禍がもたらした経済への打撃は計り知れない。4月から6月のGDP(国内総生産)の伸び率は、前期比でマイナス20・4%にまで落ち込んだ。
 女子部のイラリア・ガロ部長も、仕事で苦境に直面した。


 彼女は、映像の企画等を行うメディア会社に勤務。昨年1月から期間契約の実習生として働いており、今年の5月からは正規雇用に移行すると上司から言われていた。しかし、ロックダウンで状況が一変した。


 新規の採用は明年まで見送られることが発表され、正規雇用どころか、会社に残ることさえ厳しい状態に陥った。
 

「本当に苦しい状況でしたが、何があろうとも正規雇用を勝ち取ろうと決意し、題目をあげ抜きました。在宅での仕事にも全力で取り組みました。その結果、実習生としての契約が切れる直前に、正規雇用の契約を結ぶことができたんです」
 本年の年頭、イギリスSGIは“青年部2倍の拡大”を目標に掲げて出発。対面式の会合ができなくなってからも、友人に勇気と希望を送る対話を続けている。


 男子部のベンソン・リエン地区リーダーは、公認会計士として活躍する。彼はイタリアに住む友人を地区のオンライン座談会に招待し、共に参加。また、オンライン座談会に参加した別の友人は、婦人部の信仰体験に深い感銘を受け、翌日には唱題も実践した。その友人は今、日々の通勤電車の中でSGIの書籍を読んでいるという。

女子部のガロ部長(上段中央)、男子部のリエン地区リーダー(中段左)らウェストミンスター支部の青年部の友
「日蓮仏法は希望の象徴」
 厳格なロックダウンによって一時はコロナの感染拡大を抑え込んだイギリスだが、9月下旬から感染者が急増。9月24日には1日の感染者数が6634人に達し、第1波での1日の感染者の最高数を超えた。2度目のロックダウンが行われるのでは、との不安が市民の間で高まっている。


 感染症の拡大と未曽有の経済危機。支部のリーダーが異口同音に語っていたのは、こうした「不確実性の時代」「危機の時代」だからこそ、日蓮仏法の哲理とSGIの運動が重要性を増す、ということだった。


 女子部のガロ部長は力を込める。


「今、私たちの社会には恐れや無関心、諦めといった感情が広がっています。私の周りにも、経済や社会が不安定なために、自分の夢を諦めてしまう人がいる。皆、希望を失っているのです。


 日蓮仏法は、私たちの中に無限の力、偉大な価値を創造する力があり、どんな苦難も乗り越えられると教えています。日蓮仏法とSGIは、希望の象徴なのです」

コロナ禍の前に開かれた支部の研修会。ブルームフィールド支部長(前列右から2人目)、チンシア・フレデリック支部婦人部長(同4人目)らが誓いに燃えて


 現在、ウェストミンスター支部では立正安国論の研さんに取り組んでいる。


 タレジャ支部副婦人部長は語っていた。


 「疫病の流行や気候変動、経済危機――立正安国論を読むと、社会が今、直面する状況は大聖人の時代と非常に似通っていると感じます。


 私たちは、御書や池田先生の指導を学ぶことで、現在の危機の本質を深く理解することができます。そして、ただ現状を“嘆く”のではなく、世界の現状を変革しようとの“誓い”を皆で共有することができます。私たちは、この妙法を語り弘めながら、自身の人間革命に挑戦し、より良き社会の建設に貢献していきます」

ウェストミンスターにあるバッキンガム宮殿


〈体験〉マックス・ロンギンさん
解雇の危機越え航空会社で奮闘

 私はウェストミンスター支部を含むウェストミンスター・ハートオブロンドン本部で、本部長をしています。


 これまで30年にわたり、大手航空会社で国際線の客室乗務員として働いてきました。しかし、コロナ禍で多くの社員が解雇されることに。不安で眠れない日々が続きました。
 ロックダウンの後、私たちの本部ではオンラインによる会合をスタート。各地で“同盟唱題”を行い、心と心を結び、励ましを広げました。


 その中で、私は断じて今の会社に残ろうと決意しました。真剣に祈るとともに、教学や池田先生の指導を学び、同志や友人、同僚を励ましていくと、不安は消えていきました。胸中に希望があふれてきたのです。
 祈りを深める中で私は確信しました。“信心に励む中で起きたことは全て、幸福の人生を築くために必要なことなのだ。必ず一切を変毒為薬できる”と。


 これまで2度にわたって解雇者が発表されましたが、私の名前はありませんでした。客室乗務員として、愛する会社に残ることができたのです。


 これからも会社の業績回復と発展を祈り、多くの友に励ましを送りながら、自身の使命の舞台で輝いていきます。


(2020年10月6日  聖教新聞)







最終更新日  2020.10.06 15:26:26
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