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晴ればれとBlog

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WORLD TODAY――「世界の友は今」

2020/10/26
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「世界の友は今」 第17回 メキシコ創価学会 オルダス理事長

    異体同心の団結で試練に打ち勝つ
 中米メキシコでは、3月末に保健衛生上の国家非常事態宣言が出されたが、6月以降は徐々に制限の緩和が進む。一方で新型コロナウイルスの感染者は88万人を超え、犠牲者数も増加するなど困難な状況が続いている。同国の現在の様子やメキシコ創価学会の活動について、ネレオ・オルダス理事長に聞いた。​


 ――日本ではメキシコの現状について、あまり報道されていません。今の社会の状況について教えていただけますか。


 メキシコでは、依然として厳しい状況が続いています。
 これは、職業柄、どうしても働きに出なければならない人たちがいることによります。
 その中には、コロナを軽視し、感染防止策をほとんど実施していない人もいます。
 コロナによって、社会はさまざまな問題に直面しています。これまでに100万件以上の正規雇用が失われたといわれ、多くの世帯が経済的不安に直面しています。経済の悪化は、治安の悪化ももたらしました。
 残念なことですが、家族が一緒に過ごす時間が長くなったことで、家庭内暴力も増加しています。
 また、学費を支払えなくなった親が、子どもを授業料無料の公立の学校に転入させるといったケースが相次ぎ、多くの私立学校が経営破綻に追い込まれました。
 教育機関はインターネットによるリモート授業を行っていますが、自宅にネット環境がない子どもも多くいます。
 そのため、授業を受けたり、宿題をしたりするために、無料でインターネットを利用できる公共の施設を探さないといけない子どもたちもいます。

戸田先生が“夢に見た”と語ったメキシコ市の街並み。市の中心には独立記念塔が立つ
 ――大変な状況に胸が痛みます。そうした中、メキシコ創価学会では、どのような活動を行ってきましたか。
 非常事態宣言が出される以前から、メキシコ創価学会ではメンバーの安心・安全を確保するため、対面での活動を中止し、各地の会館を閉鎖しました。
 しかし、活動そのものが停止することは、一日としてありませんでした。
 メキシコでも、個人が取り組む「1・2・3運動」(1日に①1時間の唱題②20分の研さん③3人への励ましの電話)を実践。
 ビデオ通話アプリなどを活用し、オンラインでの活動も開始しました。
 オンラインの環境が整っていない人も多くいましたが、“励ましの手が届かない人が一人でもいてはならない!”との思いで、メンバーや家族、友人も含めて、こまやかに激励を続けました。
 スマホやパソコンを持っていない人に対しては、自宅の固定電話とつなぎ、受話器越しに会合の音声を聞けるようにするなど、配慮を重ねてきました。

オンラインの活動で新入会者も誕生
 ――さまざまな会合や映像の配信が、オンラインで行われているそうですね。


 オンラインの活用によって、全土のメンバーが距離を超えて会合に参加することが可能になりました。このことによって、むしろ活動の流れは加速したように思います。
 厳しい状況に直面する子どもたちに励ましを送るため、未来部員とその友人を対象に、映像配信も実施しています。学校が再開した現在は週4回、以前は毎日行っていました。「池田先生と共に世界を旅しよう」「君もミュージシャン」「人生レシピ」など、日ごとに替わる多彩なテーマのもと、池田先生の指針などを楽しく学ぶ良い機会となりました。


 また、「創価家族の会」と題して、毎週土曜日の夜に文化イベントを開催してきました。メンバーは自由に参加でき、歌を歌ったり、楽器を演奏したり、詩を朗読したりしています。
 外出制限が続いた中、楽しいひとときを共に過ごすことで「気持ちが落ち込まないようになりました」など、喜びの声が多く寄せられています。
 これまでに、座談会や御書講義などと合わせて、各種会合を合計2000回以上実施。その中で新たな人材も育ってきました。
 オンラインによる折伏を通して入会したメンバーも60人以上、誕生しています。

メキシコ未来部がオンライン部員会を朗らかに(8月)
 ――すごいですね! “太陽と情熱の国”メキシコの友の力強さを感じます。
 信心を根本に、医療をはじめ、社会の各分野で多くの同志が奮闘しています。
 ある女子部のメンバーは昨年、看護科を卒業。本年、コロナ入院病棟に配属となりました。彼女は、配属当初から、池田華陽会での薫陶を大いに発揮。笑顔で温かく患者に接する姿は、地方ニュースで報道されるほど話題となりました。


 また、レストランを経営していた婦人部員はコロナの影響で食事の提供ができなくなり、経済的な苦境に追い込まれました。
 しかし、題目をあげる中で知恵を湧かせ、近隣住民に野菜や果物を宅配するサービスをスタート。また、高齢者などの買い物を代行するサービスも始めました。
 こうした取り組みが軌道に乗り、経済状況は好転。従業員の生活も、守り抜くことができたそうです。
 さらに、困難に直面する人の相談に無料で応じている弁護士のメンバーや、マスクや除菌ジェルを製造する会社を経営し、商品を病院に寄贈したメンバーもいます。
 皆、それぞれの場所で地域や社会のために貢献したいと頑張っています。


「御書根本」が強さの源泉
 ――皆さんが逆境に負けない強さの源泉は、何でしょうか。


 メキシコでは、コロナ禍が始まってから毎週、池田先生の講義を教材として「立正安国論」「一生成仏抄」「生死一大事血脈抄」を研さんしてきました。今は「開目抄」を学んでいます。
 御書を心に刻んできたことが“戦う精神”を持ち続けられた原動力だと思います。
 また、池田先生が小説『新・人間革命』に何度もつづられた、戸田先生の「メキシコへ行った夢を見たよ」「待っていた、みんな待っていたよ」との言葉を、私たちは深く胸に刻んでいます。
 この言葉の意味をかみ締め、一人でも多くの友に仏法の生命哲学を語り、共に苦難に打ち勝って幸福境涯を築いていきたい。そう誓い合っています。

メキシコ市に立つメキシコ平和文化センター(中央のグレーのビル)
 ――最後に、これからの決意をお聞かせください。


 信心の眼から見れば、全ての困難は乗り越えられる試練であり、必ず変毒為薬することができます。
 コロナ禍の中で、私たちはこれまで以上に題目を唱え、全同志に心を配り、新たな活動を推進し、親戚や友人に仏法対話を広げることができました。


 また、9月の「世界青年部総会」では、多くの青年が立ち上がりました。その“「新・人間革命」世代”の青年部と共に、「2030年へ! 世界一の異体同心の団結メキシコ!! 世界一の歓喜の大前進メキシコ!!」とのスローガンを掲げ、これからも、師弟の精神を燃やして進んでまいります。







Last updated  2020/10/26 08:50:40 AM


「世界の友は今」 第17回 メキシコ創価学会 オルダス理事長

    異体同心の団結で試練に打ち勝つ
 中米メキシコでは、3月末に保健衛生上の国家非常事態宣言が出されたが、6月以降は徐々に制限の緩和が進む。一方で新型コロナウイルスの感染者は88万人を超え、犠牲者数も増加するなど困難な状況が続いている。同国の現在の様子やメキシコ創価学会の活動について、ネレオ・オルダス理事長に聞いた。​


 ――日本ではメキシコの現状について、あまり報道されていません。今の社会の状況について教えていただけますか。


 メキシコでは、依然として厳しい状況が続いています。
 これは、職業柄、どうしても働きに出なければならない人たちがいることによります。
 その中には、コロナを軽視し、感染防止策をほとんど実施していない人もいます。
 コロナによって、社会はさまざまな問題に直面しています。これまでに100万件以上の正規雇用が失われたといわれ、多くの世帯が経済的不安に直面しています。経済の悪化は、治安の悪化ももたらしました。
 残念なことですが、家族が一緒に過ごす時間が長くなったことで、家庭内暴力も増加しています。
 また、学費を支払えなくなった親が、子どもを授業料無料の公立の学校に転入させるといったケースが相次ぎ、多くの私立学校が経営破綻に追い込まれました。
 教育機関はインターネットによるリモート授業を行っていますが、自宅にネット環境がない子どもも多くいます。
 そのため、授業を受けたり、宿題をしたりするために、無料でインターネットを利用できる公共の施設を探さないといけない子どもたちもいます。

戸田先生が“夢に見た”と語ったメキシコ市の街並み。市の中心には独立記念塔が立つ
 ――大変な状況に胸が痛みます。そうした中、メキシコ創価学会では、どのような活動を行ってきましたか。
 非常事態宣言が出される以前から、メキシコ創価学会ではメンバーの安心・安全を確保するため、対面での活動を中止し、各地の会館を閉鎖しました。
 しかし、活動そのものが停止することは、一日としてありませんでした。
 メキシコでも、個人が取り組む「1・2・3運動」(1日に①1時間の唱題②20分の研さん③3人への励ましの電話)を実践。
 ビデオ通話アプリなどを活用し、オンラインでの活動も開始しました。
 オンラインの環境が整っていない人も多くいましたが、“励ましの手が届かない人が一人でもいてはならない!”との思いで、メンバーや家族、友人も含めて、こまやかに激励を続けました。
 スマホやパソコンを持っていない人に対しては、自宅の固定電話とつなぎ、受話器越しに会合の音声を聞けるようにするなど、配慮を重ねてきました。

オンラインの活動で新入会者も誕生
 ――さまざまな会合や映像の配信が、オンラインで行われているそうですね。


 オンラインの活用によって、全土のメンバーが距離を超えて会合に参加することが可能になりました。このことによって、むしろ活動の流れは加速したように思います。
 厳しい状況に直面する子どもたちに励ましを送るため、未来部員とその友人を対象に、映像配信も実施しています。学校が再開した現在は週4回、以前は毎日行っていました。「池田先生と共に世界を旅しよう」「君もミュージシャン」「人生レシピ」など、日ごとに替わる多彩なテーマのもと、池田先生の指針などを楽しく学ぶ良い機会となりました。


 また、「創価家族の会」と題して、毎週土曜日の夜に文化イベントを開催してきました。メンバーは自由に参加でき、歌を歌ったり、楽器を演奏したり、詩を朗読したりしています。
 外出制限が続いた中、楽しいひとときを共に過ごすことで「気持ちが落ち込まないようになりました」など、喜びの声が多く寄せられています。
 これまでに、座談会や御書講義などと合わせて、各種会合を合計2000回以上実施。その中で新たな人材も育ってきました。
 オンラインによる折伏を通して入会したメンバーも60人以上、誕生しています。

メキシコ未来部がオンライン部員会を朗らかに(8月)
 ――すごいですね! “太陽と情熱の国”メキシコの友の力強さを感じます。
 信心を根本に、医療をはじめ、社会の各分野で多くの同志が奮闘しています。
 ある女子部のメンバーは昨年、看護科を卒業。本年、コロナ入院病棟に配属となりました。彼女は、配属当初から、池田華陽会での薫陶を大いに発揮。笑顔で温かく患者に接する姿は、地方ニュースで報道されるほど話題となりました。


 また、レストランを経営していた婦人部員はコロナの影響で食事の提供ができなくなり、経済的な苦境に追い込まれました。
 しかし、題目をあげる中で知恵を湧かせ、近隣住民に野菜や果物を宅配するサービスをスタート。また、高齢者などの買い物を代行するサービスも始めました。
 こうした取り組みが軌道に乗り、経済状況は好転。従業員の生活も、守り抜くことができたそうです。
 さらに、困難に直面する人の相談に無料で応じている弁護士のメンバーや、マスクや除菌ジェルを製造する会社を経営し、商品を病院に寄贈したメンバーもいます。
 皆、それぞれの場所で地域や社会のために貢献したいと頑張っています。


「御書根本」が強さの源泉
 ――皆さんが逆境に負けない強さの源泉は、何でしょうか。


 メキシコでは、コロナ禍が始まってから毎週、池田先生の講義を教材として「立正安国論」「一生成仏抄」「生死一大事血脈抄」を研さんしてきました。今は「開目抄」を学んでいます。
 御書を心に刻んできたことが“戦う精神”を持ち続けられた原動力だと思います。
 また、池田先生が小説『新・人間革命』に何度もつづられた、戸田先生の「メキシコへ行った夢を見たよ」「待っていた、みんな待っていたよ」との言葉を、私たちは深く胸に刻んでいます。
 この言葉の意味をかみ締め、一人でも多くの友に仏法の生命哲学を語り、共に苦難に打ち勝って幸福境涯を築いていきたい。そう誓い合っています。

メキシコ市に立つメキシコ平和文化センター(中央のグレーのビル)
 ――最後に、これからの決意をお聞かせください。


 信心の眼から見れば、全ての困難は乗り越えられる試練であり、必ず変毒為薬することができます。
 コロナ禍の中で、私たちはこれまで以上に題目を唱え、全同志に心を配り、新たな活動を推進し、親戚や友人に仏法対話を広げることができました。


 また、9月の「世界青年部総会」では、多くの青年が立ち上がりました。その“「新・人間革命」世代”の青年部と共に、「2030年へ! 世界一の異体同心の団結メキシコ!! 世界一の歓喜の大前進メキシコ!!」とのスローガンを掲げ、これからも、師弟の精神を燃やして進んでまいります。







Last updated  2020/10/26 08:46:44 AM
2020/09/29

「世界の友は今」 第16回 ニュージーランドSGI リム婦人部長
2020年9月29日

新たな「希望の波」を社会へ
 南半球の島国で、約500万の人口を擁するニュージーランド。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった当初から厳格なロックダウン(都市封鎖)が実施され、一時は100日間以上、市中感染者がゼロとなった。これまでの国内の感染者数も、約1500人に抑えられている。同国SGI(創価学会インタナショナル)の活動について、ビーチュー・リム婦人部長に聞いた。


 ――リム婦人部長は、ニュージーランド最大の都市オークランドの在住と伺いました。現在の街の様子、ほかの地域の状況について教えてください。
 


 ニュージーランドでは、新型コロナに対する4段階の警戒レベルがあります。感染拡大が始まった当初は、ニュージーランド全土で最高水準の「レベル4」まで引き上げられ、厳格なロックダウンが実施されました。
 


 全土のロックダウンは4月末に解除されましたが、新たな感染が確認されたことから、8月にオークランドに限定してロックダウンが行われました。
 


 現在、オークランドは集会の人数制限などがある「レベル2」、それ以外の地域は注意を喚起する「レベル1」まで引き下げられています。
 


 オークランドでは、多くの人が公共の交通機関や施設を利用する際にマスクを着用しています。普段、マスクを着ける習慣はありませんが、今は誰もが感染に注意しています。また街の中心部は、集会の人数制限や、営業していない店も多くある影響で、静かです。
 


 他方、オークランド以外の地域では現在、市中感染が確認されておらず、人々は通常の日常生活を送ることができています。レストランや会社、小売店などは営業しており、学校も再開しています。

ニュージーランド最大の都市オークランド。北島の北部に位置し、オセアニア有数の商業港湾を持つ
 ――海外からの渡航制限、またロックダウンは、どのような影響を社会にもたらしていますか。


 
感染の封じ込めに成功したとされる一方、経済は、1987年の「ブラックマンデー」(世界的な株価の大暴落)以来の深刻な状況に陥っています。観光、レストラン、小売業などに大きな影響があり、一部の事業は閉鎖されています。
 


 失業率は上昇し、経済的援助を求める人々は増加。子どもの教育を巡る困難や、メンタルヘルスの問題も出てきています。


南半球にあるニュージーランドは今が春。ロトルア市にある「池田・ホール平和庭園」の桜が今月、満開となった。同市のグラハム・ホール市長(当時)と池田先生の名を冠した庭園は、今年で開園20周年を迎える


 ――そうした状況の中で、ニュージーランドSGIではどのように活動を進めてきたのでしょうか。
 


 ロックダウンとなった3月以降は、地区単位での座談会、全国単位での御書勉強会などをオンラインで実施しました。また、学会創立90周年の「11・18」を目指して“新たな希望の波”と題したキャンペーンを行い、「1・2・3運動」(1日に①1時間の唱題②仏法に関する書籍等を2ページ研さん③3人への励まし)を開始しました。
 


 先日の世界青年部総会に向けても「1・2・3運動」を中心に取り組み、青年部を先頭に多くの人々に希望を広げるとともに、壮年・婦人部も協力して、後継の人材育成に注力してきました。
 


 “同盟唱題”を行う中で、さらなる唱題に挑戦するメンバーが増加しました。御本尊を受持した友人もおり、各部の結成記念日を祝賀するオンラインの集いも大成功で終えることができました。
 


 オンラインの会合は自宅からアクセスできるため、これまで夜の会合に集えなかった壮年・婦人部員も参加できるようになり、参加者は以前よりも増えました。オンラインの会合にアクセスすることが難しい人もいますが、そうしたメンバーには電話やメールで励ましを広げています。
 


 感染拡大が始まってから現在まで、さまざまな状況の変化がありました。7月には対面での会合を再開しましたが、8月に再び警戒レベルが引き上げられたので、対面での会合や訪問しての激励を中止しました。
 


 今月21日にオークランド以外の地域は「レベル1」になったため、今はまた訪問・激励や小規模な会合を行っています。
 


 このように政府の方針に従いながら、状況を考慮して、メンバーの健康と安全を最優先に励ましを広げています。
 
各地で開催 平和への子ども絵画展
 ――ニュージーランドSGIでは2015年から、各地の自治体などと協力し、「トゥマナコ――平和な世界への子ども絵画展」を開催していますね。
 


 「トゥマナコ」とは「希望」を意味する先住民マオリの言葉で、同展は、子どもの視点を通して核兵器のない世界の実現を訴えるものです。
 


 コロナ禍の中でも最近、オークランドの高校生たちが準備に当たり、オンラインで開幕式が行われました。ほかにも南島のクライストチャーチで展示が開かれたり、北島東部のファカタネでも開催の準備が進められたりしています。
 


 世界が不安定な状況だからこそ、子どもたちの願いや思いが詰まった作品を通して、地域社会に希望と平和の重要性を伝えていきたいと考えています。

世界へ、未来へ、希望の波を!――師弟誓願を胸に朗らかに前進するニュージーランドの友


 ――メンバーの中には、仕事で苦難に直面している人もいるのではないでしょうか。
 


 多くの同志は、信心のおかげで守られていると感じています。仕事を失ったメンバーや健康上の問題に直面している友もいますが、皆が闘志を燃やして挑戦を重ねています。
 


 小売店を経営するある壮年部のリーダーはロックダウンのため、店を開くことができず、オンラインでの売り上げも、ほとんどありませんでした。
 


 しかし、信心根本に知恵を湧かせ、仕事に励む中で、店が再開できた時には、わずか1週間でロックダウン中の損失よりも多くの売り上げを出すことができました。
 


 一度は仕事を失ったものの、すぐに再就職を果たした婦人部員や、困難な中で仕事を得た青年部の友もいます。
 


 私自身、建設業界で働いていますが、プロジェクトがキャンセルされるなど、苦しい状況に陥りました。しかし祈り続ける中で、状況を好転させることができ、信心の偉大さを改めて実感しました。

オンラインを活用し、仏法哲理の研さんにも励む
知恵と創造性で未来を開く
 ――コロナ禍による影響は長期化し、先の見えない状況が続いています。
 


 今でも「新しい日常」に適応するのは簡単ではありませんし、こうした中で活動を進めていくには、知恵と創造性が必要です。
 


 仏法では“全てに意味がある”と教えています。重要なのは、現実を受け入れて前向きに考え、これまで以上の生命力と闘志をもって前進することです。
 


 私たちは困難に直面しているからこそ、いっそう団結を強め、この状況を転換しようと忍耐強く挑戦を重ねています。
 


 池田先生はかつて、「一念が変われば、一切が、その方向に動き始める。『よし!』と決めた瞬間、全神経が、ぱーっと、その方向に向く。『だめだ』と思えば、その瞬間に、全神経が萎縮し、本当に『だめ』な方向に向かっていく」と語られました。
 


 私は、断固たる信念をもって立ち向かう時、必ずこの試練に打ち勝つことができると確信しています。
 


 今こそ大地に染み込ませる思いで題目を唱え、折伏に励み、自身の人間革命に挑戦しながら、多くの同志と共に社会に希望を送っていきます。







Last updated  2020/09/29 12:35:00 PM
2020/09/22

「世界の友は今」 第15回  カナダSGI チョイ婦人部長
  わが地域の「希望の太陽」に


 北米のカナダでは、1月末に最初の新型コロナウイルス感染者が報告されて以降、これまでに14万人以上への感染を確認。社会・経済活動と感染抑制の両立へ、試行錯誤が続いている。同国の現在の様子やカナダSGI(創価学会インタナショナル)の取り組みについて、ヘレン・チョイ婦人部長に語ってもらった。


――現在のカナダの状況について教えてください。


 1日で2700人を超える感染者が確認された5月初旬をピークに、感染者の数は減少傾向に転じました。
 カナダ最大の都市トロントを擁するオンタリオ州では、7月24日に緊急事態宣言が解除。適切な対策を講じることを前提に、ほぼ全てのビジネスの再開が認められ、制限付きで人が集まることも可能になりました。
 また今月からは小・中学校も再開されましたが、再び1日1000人を超える感染者が確認される日があるなど、警戒を怠れない状況が続いています。

カナダ最大の都市・トロントの街並み
 ――カナダSGIでは、どのような対応を取ってきましたか。


 3月中旬から規模にかかわらず、対面での会合や訪問・激励を一切中止し、トロント、オタワ、バンクーバー、カルガリーなどにある、全ての会館を閉鎖しました。
 またカナダでは、州や市町村ごとに感染防止のガイドラインが異なるため、メンバーには、居住地の方針に従い、適切な行動を取るように呼び掛けました。


試練の時こそ一人一人を大切に 皆の生命に無限の力が


 ――メンバーが直接、顔を合わせることができない中、どのように活動を推進してきたのでしょうか。


 池田大作先生は、かつてカナダの友に贈ってくださった長編詩「ナイアガラにかかる虹」の中でつづられました。
 「あなたたちよ/どこまでも/一人の友を/大切にしゆくことだ/いかなる人にも/尊極の使命あり/それを共々に/薫発し/開花させゆくことが/我らの前進の方程式なのだ」と。
 コロナ禍の中で、私たちは再度、この師の指針に立ち返りました。不安や孤独を感じている人が多い時だからこそ皆が共に進み、「一人も置き去りにしない」ことを目指して、友の心に寄り添い、励ますことに全力を注ごうと決意しました。
 まずは、毎日「1時間の唱題」「20分の教学研さん」「3人の友を激励」に挑戦する、カナダの「1・2・3運動」をスタート。日々の具体的な目標を明確にし、信心根本の前進を訴えました。

創価の女性の月・6月を記念して行われた婦人部・女子部合同のオンラインの集い(本年6月)
 オンラインの会議システムも、最大限に活用しました。
 カナダの国土面積は日本の約27倍に及びます。そのため、コロナ禍の前からオンラインによる打ち合わせなどを開いてきましたが、いっそうの充実を図りました。毎月の地区座談会をはじめ、各部の結成記念の集いなど、数多くの会合を行っています。
 またコロナ禍の中でしたが、少年少女部の「若師子グループ」、中高等部の「鳳雛グループ」を新たに結成。オンラインで総会を開催しました。「若師子グループ」の総会には家族も参加し、共に師弟の心を学び、創価後継を誓い合う大切な機会となりました。

池田先生の御書講義や、メンバーの体験等を掲載しているカナダSGIの機関誌「ニューセンチュリー」
 ――各種機関誌も、メンバーをつなぐ重要な役割を果たしていると伺いました。


 カナダSGIでは毎月、英語、フランス語、中国語で機関誌を発刊。小説『新・人間革命』の研さん資料や、池田先生の講義「世界を照らす太陽の仏法」などを掲載し、教学学習会などで学び合っています。
 また対面での会合が中止となってからは、隔週で「ニュースレター」を発行し、カナダSGIのウェブサイトに掲載。メンバーへのメール配信も行っています。ニュースレターでは組織活動の最新情報や先生のご指導、リーダーの励ましのメッセージなどを掲載し、皆が心を合わせて進めるようにしています。


  ――オンラインでの対話で、弘教が進んでいるそうですね。


 各地での地区の集い等に、多くの友人や未入会家族が参加しています。
 私たちは3月以降、トロントとオタワを中心に、メンバーが研さん資料を発表し、それに対する質問に答える形式で、「オンライン仏法入門講座」を、小単位で開催してきました。
 トロントでは、仏法の偉大さに感銘を受けた男性が入会。彼は早速、信仰の素晴らしさを伝えようと、友人の女性に対話しました。すると、彼女も創価の人間主義の哲学に深い共感を示し、今月、晴れて入会しました。
 このようにカナダの同志は、オンライン上でも仏法対話に挑戦し、学会理解の輪が一段と広がっています。

トロントにあるカナダ文化会館
 ――コロナ禍は、経済にも大きな打撃を与えました。厳しい状況の中で奮闘しているメンバーの様子を教えてください。


 エドモントンのある女子部の友は、コロナの影響で4月に職を失いました。
 彼女には、闘病中の両親や兄弟がインドにいて、毎月の仕送りをしていましたが、それもできない状況に陥ってしまったのです。
 それでも彼女は、婦人部や女子部の同志の励ましを受け、本年の「7・3」までに必ず実証を示すと決意。強盛な祈りと日々の御書研さん、友人への励ましに挑戦しながら、就職活動に取り組みました。その結果、前の仕事よりも好待遇で再就職を果たし、信心の確信を深めることができたのです。
 さらに、看護師として、感染の不安と戦いながら奮闘するメンバーなど、皆が使命の舞台で勝利し、社会に貢献しようと頑張っています。
 カナダSGIとしても、高齢者支援などを進めるNPO団体に寄付を行うなど、地域コミュニティーとの連携を図ってきました。
 本年10月、池田先生の初訪問から60年 次代を担う人材が陸続と


 ――最後に、現在の思いや、決意を聞かせてください。


 先ほどの長編詩で池田先生は、「一人は一人にあらず/一人の力は/ただ一人にて留まることなし/人間の秘めたる妙なる力用は/無尽にして/無窮なり」ともつづってくださっています。
 世界が未曽有の試練に直面する今こそ、生命尊厳の思想を胸に、目の前の一人を励まし抜いていくことが、私たちの使命であると確信しています。
 1960年10月11日、先生はカナダを初訪問され、地涌の菩薩の出現を真剣に祈ってくださいました。この時、空港で先生を出迎えたのは未入会だった私の母です。私はその時、母のおなかの中にいました。母は先生の人間性に深い感銘を受け、その約2年後に入会したのです。
 この60年前の先生の訪問がカナダ広布の起点となり、今では、師の心をわが心とする人材が陸続と誕生しています。


さあ広布の黄金史を
 この佳節を祝賀すべく、カナダでは、9・27「世界青年部総会」に、1万人の大結集を目指しています。また、10月初旬にオンラインで開催予定の「カナダSGI青年フェスティバル」を、大成功させていく決意です。
 今こそ、師匠への報恩感謝を胸に、カナダ広布の黄金の歴史を築いていきます。そして私たち一人一人が“希望と励ましの太陽”と輝き、人々の心に勇気を送っていきます。







Last updated  2020/09/22 01:06:02 PM
2020/08/18

​「世界の友は今」第14回 ケニアSGI バンジャ理事長
労苦を重ねた分 心は鍛えられ強くなる


 新型コロナウイルスの感染者が100万人を超えたアフリカ。ケニアでは移動制限などによって感染が抑制されてきたが、7月に経済活動が再開されると感染者が急増し、その数は3万人を超えた(8月17日現在)。政府は、感染拡大のピークは9月になると予測している。ケニアSGI(創価学会インタナショナル)の活動について、フィレモン・バンジャ理事長に聞いた。​


――ケニアでは3月下旬に夜間外出禁止令が施行され、4月上旬からは都市間の移動制限が実施されました。現在は、どのような状況でしょうか。
 


 4月に始まった首都ナイロビ都市圏を含む移動制限は徐々に緩和され、7月上旬には解除されました。


 一方で、夜間の外出禁止令は今も続いています。
 ただ、外出禁止の時間帯は短縮され、当初は午後7時から午前5時までだったのが、現在は午後9時から午前4時までとなっています。
 


 こうした制限は、経済活動に大きな影響をもたらしました。多くの会社や店が営業時間の短縮や事業規模の縮小を余儀なくされ、その結果、雇用を削減しました。


 失業者が増加する中で、各地から不満の声が上がりました。政府が経済活動の再開へ舵を切ったのも、人々が生活の糧を失うという事態を避けるための選択でした。

ケニアの首都ナイロビの街並み。ケニアでは移動の規制などの段階的解除が進むが、新型コロナウイルスの感染者は増加傾向にある


 ――教育の面でも、大きな影響が出ているそうですね。
 


 初等・中等学校(日本でいえば小学校から高校)については、安全な形で授業を行うことが困難なため、年内は閉校とすることが決まりました。


 児童・生徒は全員が“留年”という形を取り、新年度が始まる明年1月から、同じ学年で授業が再開される予定です。


 大学は、対面での授業は明年1月から始まり、当分はオンラインでの授業となりそうです。
 


 ケニアにおいても、感染の拡大を避けるため、公共の場においてマスクを着用することや身体的距離を保つこと、また手洗いや消毒液の使用などが励行されてきました。


 しかし、経済的な理由によってマスクや消毒液を購入することが難しい人もいます。多くの人々は保健機関が示す基準に従っていますが、全員がそれを守るのは容易ではありません。
 


 またケニアの人々は、とても社交的です。レストランなどの飲食店、冠婚葬祭などの行事に大勢で集まれないことに、多くの人が不満を抱いています。
 


 今回の感染症拡大は、かつて経験したことのない事態です。医療設備にも限界があり、国民には不安が広がっています。

ナカムラ壮年部長の一家がファミリー座談会を開催。池田先生の指導や御書を学び、信仰の確信を深めた(今月2日、首都ナイロビで)
毎週「新・人間革命」を研さん 世界青年部総会へオンラインの集い行う


 ――大変な状況が続いていますが、ケニアSGIでは、どのような活動を行っていますか。
 


 現在は、人数や時間の制限など、政府が定めたガイドラインを遵守すれば、宗教団体が会合を行うことは認められています。


 しかし私たちは“まだ安全ではない”との認識を強く持っています。感染のリスクを最小限にするため、オンラインで活動を行うことを徹底しています。
 


 地区や支部では、IT(情報技術)に詳しい青年部に教えてもらいながら、柔軟に工夫して会合を開催しています。中でも、毎週日曜日は池田先生の小説『新・人間革命』を全国各地で研さんすると決めて、取り組んできました。
 

 また、リーダーによる“同盟唱題”、婦人部による“リレー唱題”を行い、皆の健康と幸福を祈念しています。苦境と戦っているメンバーに、電話を通して励ましも送っています。
 


 9月27日には「世界青年部総会」が開催されます。青年部は今月7日、総会に向けた出発の集いをオンラインで開き、「大勝利で総会当日を迎えよう」と誓い合いました。


 ケニアの未来を担う一人一人が信心の原点を築けるよう、壮年・婦人部も全力で応援していきます。


 ――素晴らしいですね。職場でも、多くの同志が奮闘し、実証を示していると伺っています。
 
 メンバーの中には、私立学校を経営している人もいます。彼女は日々、同志と共に真剣に唱題に励み、池田先生の指導を学びながら、難局を乗り越えようと頑張っています。
 
 また、ケニアSGIのシャー議長はナイロビにある東アフリカ最大の眼科専門病院で、薬剤師を統括する責任者を務めています。
 コロナ禍の中で多くの患者が病院を訪れることは、感染拡大防止の観点から大きな問題でした。そうした中、病院では、患者が薬局に来なくても薬を受け取れるようシステムを改善。料金はオンライン決済とし、薬はバイクで患者の家に届けるようにしました。
 政府による移動制限もありましたが、シャー議長が緊急通行証を発行してもらうことで、夜間でも緊急の患者宅に訪問して治療に当たれるようになったそうです。こうした取り組みは、地域で非常に高い評価を得ています。
 そのほか、コロナ対策のため、個人的に諸機関に日用品などを寄付したり、慈善団体を通じて実際に支援に携わったりするメンバーもいます。
オンラインで定期的に開催されている、ケニアSGIの支部幹部会。メンバーの状況などを報告し合い、決意を新たに(7月30日)


 ――理事長ご自身も、会社を経営していると聞きました。
 


 私は印刷や企業製品の生産を行う会社を営んでいますが、やはりコロナ禍の影響は大きく、多くの顧客が廃業したり、営業を停止したりしています。そうした中、私の仕事は比較的、順調です。信心のおかげで、本当に守られていると感謝しています。
 


 どこまでも御本尊を信じ抜き、師匠と心を合わせていくことが、全てを良い方向へと変えていく原動力だと確信します。
 
 


苦難の時こそ希望の哲学を社会へ
 ――最後に、現在の思いや、これからの決意を話していただけますか。
 


 小説『新・人間革命』第30巻<下>の「誓願」の章で、池田先生は次のようにつづられています。 


 「苦難に負けず、労苦を重ねた分だけ、心は鍛えられ、強く、深くなり、どんな試練をも乗り越えていける力が培われていく。さらに、人の苦しみ、悲しみがわかり、悩める人と共感、同苦し、心から励ましていくことができる、大きな境涯の自分になれる。また、苦難に挫けることなく、敢然と戦い進む、その生き方自体が、仏法の偉大なる力の証明となっていく」と。
 


 このご指導を読むと、力が湧いてきます。“どんな苦しい状況も必ず乗り越えていける”――そうした希望と自信が湧き上がってきます。
 


 また現在の社会状況を見る時、私が思い起こすのは「天変地夭(てんぺんちよう)・飢饉疫癘(ききんえきれい)・遍(あまね)く天下に満ち広く地上に迸(はびこ)る」(御書17ページ)との立正安国論の一節です。


 日蓮大聖人は、苦悩する民衆を救うために立正安国論を著されました。そして全ての人の幸福を実現するために、妙法を弘め抜いていかれました。
 


 人々が困難に直面する今こそ、オンラインも活用して、生命尊厳の哲学である仏法を語っていきたい。多くの同志と力を合わせ、ケニアの人々の幸福のため、社会のために貢献していきたい――そう決意しています。







Last updated  2020/08/18 11:44:16 AM
2020/08/04

「世界の友は今」 第13回 マレーシア創価学会 許錫輝理事長
​仏法の哲理は逆境に打ち勝つ力 ​​
 6月4日の277人をピークに、新型コロナウイルス新規感染者の減少傾向が続いてきたマレーシア。同10日には「回復のための活動制限令」が施行され、徐々に経済活動も再開している。しかし、7月中旬から新たなクラスター(感染者集団)が各地で発生しており、感染の再拡大が懸念されている。マレーシア創価学会(SGM)の活動について、許錫輝(コーシャフェ)理事長に聞いた。


――現在の社会の状況について、教えてください。
 


 6月の「回復のための活動制限令」の施行によって、各企業の活動が始まり、学校・大学などの教育機関も再開されました。


 ただ、大勢が集まるイベント等の開催は、今も禁止されています。国民は互いの身体的距離の確保を意識し、さまざまな規制に従うなど、「新たな日常」の構築に取り組んでいます。
 


 商業活動が再開されたことで、経済は少しずつ良くなっていますが、正常な状態になるまでには、まだ時間がかかる見込みです。


 新型コロナの感染拡大が始まった3月から、人々の移動や経済活動が制限されたことで、仕事の環境も大きく変わりました。


 在宅勤務が増える一方で、中小企業や観光業では事業規模の縮小を余儀なくされるなど、大きなダメージを受けました。その結果、失業率は大幅に上昇し、失業者数は5月の段階で82万人にまで増加しました。
 


 先行きが見えない状況に、人々は不安やいらだちを覚え、不眠の症状を訴える人もいます。


「一人も置き去りにしない」 オンラインで教学の勉強会を活発に

首都クアラルンプールに立つ12階建ての「マレーシア総合文化センター」。“文化の城”“交流のプラザ”として、多彩な文化・教育の催しを行ってきた
 ――通常の活動ができない中、SGMではどのような取り組みを行っていますか。


 


 オンラインによる集いを、さまざまな形で開催しています。


 これは新しい挑戦でしたが、まずはリーダーが変化に対応するため、機器やアプリの使い方を学びました。そして「一人も置き去りにしない」との思いで、メンバーにオンライン会合の方法を伝えていったのです。
 

 また、電話による同志への激励も続けていきました。
 


 オンラインで開催した「3・16青年部拡大誓願総会」には、2000人を超える友が参加。「5・3『池田先生会長就任60周年』記念総会」「5・5『創価学会後継者の日』記念会合」などのほかに、各部別でもオンラインの集いを開いてきました。


 


 現在、SGMでは、次の3点の実践項目を掲げています。
 
 

 ①1日1時間の唱題を行い、コロナ禍の早期終息を祈る。
 

 ②毎日一人のメンバー、もしくは、友人、親戚に電話で連絡し、励ましを送る。
 

 ③毎日、「御書」や小説『新・人間革命』、SGMの機関誌を研さんする。
 


 これらの実践項目とともに、各地域で“同盟唱題”や“リレー唱題”を行っています。
 さらに、メンバー一人一人が困難や不安を乗り越えていけるよう、特に教学の勉強会に力を入れています。

SGMの法人設立36周年記念総会を夫妻で視聴する友。総会では各部の代表が、コロナ禍の中でオンラインなどを駆使して友好を広げる様子を報告した(7月17日)


 ――オンラインの集いでは、さまざまなエピソードも生まれているそうですね。
 


 特に教学の勉強会は好評で、参加者は皆、大変に喜んでくれています。勉強会の内容を友人や親戚に紹介した人も多くいます。


 また、あるメンバーの未入会の父親がオンライン勉強会に参加して、仏法の素晴らしさに感銘。その後、題目を唱えるようになったとの話も聞きました。


 集いの後には、「信心で断じて苦難を乗り越えます! 勝利します!」といった決意の声が多く聞かれます。
 


 SGMでは動画配信サイトで御書講義やメンバーの信仰体験なども紹介していますが、これらも同志の前進の力になっています。

SGMの機関誌。英語と中国語で発刊され、多くの友に勇気を送っている
 ――機関誌も、活動に活用されているのでしょうか。
 


 ええ。SGMでは英語版と中国語版の機関誌を発刊しており、活動の推進力になっています。ただ、3月半ばから5月初旬までは、コロナ対策のための規制で印刷会社も営業停止になったため、紙での発刊ができなくなってしまいました。


 しかし、PDF版をSGMのホームページに掲載し、会員が自由にダウンロードできるように対応。また公式SNSを駆使して、情報を発信し続け、多くの友に希望を送れるよう努めました。


 現在は印刷会社も営業を再開したため、紙の機関誌もメンバーの手元へ届くようになっています。
 


 今後、電子版の機関誌を発刊することも予定しています。

クアラルンプール郊外にあるマレーシア文化会館
 ――マレーシアでも観光業が大きな打撃を受けています。経済が落ち込む中で信心根本に戦い、苦境を打開したメンバーも多くいると伺いました。
 


 ある婦人部員は、政府の規制によって、経営するホテルの営業を全面的に停止せざるをえませんでした。
 


 収入はゼロになり、筆舌に尽くせない不安に襲われました。しかし、断じて信心で乗り越えようと奮起。題目を唱え抜きました。
 


 そんな中、規制の対象外となっているインフラ関係の従業員に、ホテルを利用してもらうことを思い付きました。石油会社に連絡をすると、「しばらくの間、あなたのホテルを社員の滞在先として貸してほしい」との返答がもらえ、これにより、ホテルの客室の50%が埋まりました。その収益によって、ホテルの経営も、社員の生活も守られたのです。
 


 メンバーの中には、医療現場で奮闘している人もいます。


 ある男子部の医師は病院で治療に当たるとともに、フェースシールドを製作。それが州政府の目に止まり、州内の医療機関でも広く使われるようになりました。
 


 SGMとしても、社会貢献の活動に取り組んでいます。
 


 4月には国際NGO「マーシー・マレーシア」に義援金を寄付。また、コロナの影響で献血者が減少していたため、ある地域では病院の要請に応じて、献血活動にも参加し、各地でも自主的に献血に参加しています。


「利他の精神」広げ 皆が栄える社会を
 ――コロナの感染拡大は、いまだ終息が見通せません。未曽有の危機といえる状況の中、ご自身は、どのような思いで進んでこられましたか。
 


 感染の拡大が始まって以来、私は池田先生からの度重なる激励に、大きな勇気をいただいてきました。



 そして、仏法の「変毒為薬(へんどくいやく)」の法理、また御書の「災来(わざわいきた)るとも変(へん)じて幸(さいわい)と為(な)らん」(979ページ)との一節を心に刻み、自身を鼓舞し、同志や友人を励ましてきました。
 


 法華経には「三変土田(さんぺんどでん)」の法理が説かれていますが、妙法には、この現実の社会を仏国土へと転換していく力があります。
 


 また、「妙とは蘇生(そせい)の義(ぎ)」(御書947ページ)と仰せのように、妙法には、一人一人が逆境に打ち勝つための「生命の力」を蘇生させる力用があります。
 


 世界全体が困難に直面している時だからこそ、日蓮大聖人の仏法、創価の哲学は、人類の希望として輝きを増しています。
 


 今こそ多くの同志と力を合わせて、仏法の「生命尊厳の哲理」「利他の精神」を社会に広げ、皆が共に栄える新たな時代を築きたい――そう深く決意しています。


(2020年8月4日 聖教新聞)







Last updated  2020/08/04 05:04:39 PM
2020/08/02

「世界の友は今」 タイ創価学会・ウサニー婦人部長
「希望の声」響かせ前へ

 タイでは新型コロナウイルスの感染者が3151人(6月22日時点)にとどまっており、現在は新たな感染も抑えられている。経済の回復と“新たな日常”構築への模索が続く中で、創価の友も着実に広布の歩みを進めている。タイ創価学会のウサニー婦人部長に、現在の状況や取り組みを聞いた。

段階的に進む規制の緩和
 ――タイでは経済活動再開の動きが強まっており、外国人の入国規制の緩和も検討されています。
 
 タイでは新型コロナウイルスの拡大を防ぐために、3月下旬に非常事態宣言が発令され、夜間の外出禁止、飲食店や商業施設、学校の閉鎖などの措置が決まりました。
 今も宣言は続いていますが、段階的に規制の緩和が進んでおり、今月15日には夜間の外出禁止が完全に解除されました。レストランやデパートをはじめ、劇場や映画館なども再開しています。
 
 5月下旬以降、海外から帰国した人の感染は確認されていますが、国内での感染者は出ていません。
 感染拡大の封じ込めに成功したタイの公衆衛生機関の対応には、高い評価が寄せられていますし、国民の団結があっての成果であると思っています。

首都バンコク近郊に立つタイ創価学会本部。「アジアの灯台」との誇りに燃え、メンバーは地域・社会で活躍する

 ――ウサニー婦人部長は、大学で教育に携わっていると伺いました。教育機関の状況はいかがでしょうか。
 
 大学では、教員が自宅で講義を配信するオンライン授業を積極的に取り入れています。
 私たち教職員は、今月から交代で出勤できるようになり、身体的距離を保っての会議も開催できるようになりました。
 小中学校に関しては、政府が原則7月からの授業再開を認めていますが、生徒たちのマスク着用やアルコール消毒など、感染リスクを減らすための措置を求めています。 

「地域・社会のために」と行動
 ――タイでも、経済の落ち込みが激しくなっています。
 
 深刻なのは、コロナによって、800万人以上が職を失うともいわれていることです。会社の人員整理や倒産などで、卒業したばかりの学生が仕事を見つけることができない状況に私自身、胸を痛めています。
 特に観光産業への影響は甚大で、製造業等も需要の低下で大きな被害が出ています。
 政府は失業者や農業従事者などを対象とした経済支援も行っていますが、まだまだ大勢の人が困窮している状態です。
 そんな状況にあって、民間による困窮者への支援プロジェクトが多数立ち上がるなど、麗しいニュースも報じられています。
 
 その中には、タイ創価学会のメンバーもいます。縫製の仕事を生かし、布製のマスクを作って無料で配布している人もいますし、食品販売会社を営んでいることから、食品やお菓子、ミルクなどを無償で提供している人もいます。
 
 実は、こうした方々も、自らが不況の影響を受けて厳しい状況にあります。しかし“地域や社会のために”と行動できるのは、池田大作先生の「良き市民たれ」との指針を、心に刻んできたからだと思います。

各部で活発な取り組みを行う
 ――今、タイ創価学会では、どのような取り組みを行っていますか。
 
 タイでは現在、①1日2時間の唱題 ②1日1人への励まし ③1日30分の御書・池田先生の指導の研さん――に取り組んでいます。
 青年部ではこれを元に、「5WEs」というキャンペーンに挑戦中です。「私たち(WE)が行う5項目の実践」という意味です。
 
 具体的には「1日2時間の唱題」「1日1人に励ましのメッセージを送る」「月1回のオンラインの小グループ会合の開催」「1日1人への電話での励まし」「月1回のオンライン教学勉強会開催」を目標にしています。
 
 婦人部では、日本の聖教新聞に掲載された「わが友に贈る」を毎日、タイ語に翻訳し、文字とともに、録音した音声データをSNSを通じてメンバーと共有しています。
 音声で送るのは、読むのが苦手な年配の方のためです。録音は20代、30代の若いメンバーを中心に行っており、皆、「声仏事を為す」(御書708ページ)との御聖訓を胸に、全国の同志を励ますとの使命に燃えて取り組んでいます。携わった婦人部員は、100人を超えました。
 
 また4月には、タイ創価学会の公式YouTubeチャンネルを開設。池田先生の童話アニメ、『新・人間革命』や先生の指導を紹介するコンテンツ、音楽隊や鼓笛隊の演奏動画なども配信しています。

タイ創価学会の公式YouTubeチャンネルでは、婦人部の合唱団の歌声を配信。このほか、さまざまな動画を視聴することができる

オンラインで婦人部結成の集いを開催
 ――オンラインの会合が、各地で行われているんですね。
 
 はい。座談会をはじめ、御書学習会や各部の集いを活発に行っています。
 当初は、年配者などパソコンやスマホの操作に抵抗がある人もいましたが、青年部が使い方の手引きを作ってくれたり、家族が手取り足取り教えてくれたりといったサポートもあり、今では多くの人が積極的にオンラインを活用しています。
 
 女子部は5月に「池田華陽会」の集いをオンラインで開催。各地での少人数の会合を「青年の誓願の集い」と名付け、御書や池田先生の指導を学んだり、信仰体験を語り合ったりしています。
 
 6月10日に結成記念日を迎えた婦人部は「皆が前進、皆が人材、皆が主役」をスローガンに、記念のオンラインの集いを各地でにぎやかに開催。信心根本に苦境を乗り越えていこうと、決意を深め合っています。

皆で語り合えば心も軽やかに!――オンラインで各地の友を結び、各家庭で行われた婦人部の小グループの集い

苦境を越えた体験が次々と
 ――素晴らしいですね。励まし合って進む中で、困難を打開した体験が数多く生まれていると聞きました。
 
 ホテルや旅行会社などを経営する婦人部のメンバーは、この2月から収入がほとんどなくなり、事業の閉鎖や休業を余儀なくされ、従業員との紛争も発生しました。
 しかし、“今こそ題目しかない!”と徹底して祈り、さまざまな手を尽くしました。そうした中で銀行から融資が受けられるようになり、従業員との紛争も解決したのです。
 
 また、海外から帰国したタイ人を2週間滞在させる宿泊施設として、自身が経営するホテルが選ばれました。800室以上の部屋が使用され、国の対策に貢献するとともに経済的にも守られました。
 また飲食店を営む婦人部員は、新たに弁当の宅配サービスを始めるなど知恵を発揮して活路を開いています。


「大悪をこれば大善きたる」の御聖訓を胸に

 ――最後に、現在の思いや決意を聞かせてください。
 
 コロナ禍は人類全体に起きた大きな災難であり、多くの人が希望を失っています。
 今、私が改めて深く心に刻むのは「大悪を(起)これば大善きたる」(御書1300ページ)との一節です。
 これは“悪いことの後には、自動的に良いことが起こる”といったことを教えられたものではありません。
 “どんな苦難も必ず意味あるもの、大善へと転換できる”ことを示された御文であり、強き信心によって、全てを変毒為薬していけることを教えてくださった御文なのだと思います。
 
 大切なのは、私たちが強盛な信心、師弟不二の精神で立ち上がることです。大変な中だからこそ同志と励まし合い、「希望の声」「勇気の声」を響かせて、全てに勝利していきます。


(2020年8月2日 聖教新聞)








Last updated  2020/08/02 01:10:05 PM
2020/07/28

​​「世界の友は今」 第12回 イギリスSGI・マーチャント婦人部長
希望の哲学胸に「人間の絆」を広げる

感染者が29万人を超えるなど、新型コロナウイルスの大きな被害に直面してきたイギリス。現在は一日の感染者数は減少傾向にあり、外出禁止措置や経済活動の規制の緩和が進んでいる。こうした状況の中で、イギリスSGI(創価学会インタナショナル)では、どのように活動を進めているのか。ジャスティン・マーチャント婦人部長に話を聞いた。

「新たな日常」をつくる努力
 ――イギリスではロックダウン(都市封鎖)の段階的な解除が行われ、今月からレストラン等の営業も再開しています。現在の状況や、街の雰囲気について教えてください。
 
 私はイギリス東部の海辺の町に住んでいますが、ビーチや歩道には、一定の距離を保ちながら多くの人が歩く姿が見られ、日が沈むと、例年の夏の休日のような光景になります。自粛生活の中で不満や不安がたまり、何らかの方法で“かつての日常を取り戻したい”という思いが人々の間に生まれているように感じます。
 経済活動の再開に関しては困惑の声もありますが、地域のレストランでは、オンラインやテークアウトでの提供を促進するなど、人々は「新たな日常」をつくろうと努力しています。
  
 ――マーチャント婦人部長は自営業をされていると伺いました。
 
 私は、小さなコンサルタント会社を経営しています。仕事では常に対面かつグループでの作業を行ってきたため、コロナ禍で一時は休業を余儀なくされました。しばらくしてから仕事を再開し、オンラインも活用しながら仕事を進める中で、幸いにも従来の顧客とつながり続けるとともに、新しい顧客が現れ始めています。
 しかし、社会全体としては経済状況の悪化は著しく、失業者が増加しています。また人間関係の希薄化や、教育の遅れといった問題が深刻化しています。

どんな苦難にも負けない!――オンラインで開催されたイギリス婦人部の集い。友は一人一人が家庭で、地域で“希望の太陽”と輝く

オンラインの集いを開催
 ――さまざまな困難が立ちはだかる中で、イギリスSGIではどのような取り組みを行ってきましたか。
 
 どんな苦難に直面しても、私たちは、信心の上で決して負けませんでした。
 
 欧州SGIの「1・2・3 BE THE LIGHT(光り輝け)!」運動(一日に①-1時間の唱題 ②-20分の研さん ③-電話等で3人への励まし)を、イギリスでも青年部を先頭に取り組み、友人や同志への励ましを広げてきました。
 
 4月から5月にかけては、多くの地区で、少なくとも週に1度のオンラインでの集いを開催。育児のため会合に出席する時間を確保することが難しかった婦人部員らが、集いに参加できるようになりました。子どもの在宅教育に加え、夫の在宅勤務を支えるメンバーなど、困難な状況で奮闘する彼女たちの姿に私自身、深く感動しました。
 
 多くの同志が、危機の時代にあって、こうした“つながり”を持てることに、深い感謝の思いを抱いています。オンラインの会合にアクセスできない人もいますが、そうしたメンバーには電話やメールなどで励ましを送っています。
 
 また、イギリスSGIの機関誌である「アート・オブ・リビング」や、オンラインで配信されている「eブレティン」が、皆の前進の原動力になっています。以前は隔週で制作されていた「eブレティン」ですが、翻訳や編集を担当するメンバーらの奮闘で、現在は週に1度、発信されています。
 これによって、聖教新聞に掲載される池田先生の「四季の励まし」などをいち早く学ぶことができ、私たちは創造的で安全な方法を常に模索しながら、励ましの輪を広げています。
 
 現在は制限の緩和に伴って、玄関先で十分な距離を取って話をするなどの家庭訪問も、少しずつですが、できるようになってきています。
 
オンラインで配信されている「eブレティン」とともに、皆の前進の活力となっている
イギリスSGIの機関誌「アート・オブ・リビング」。オンラインで配信されている「eブレティン」とともに、皆の前進の活力となっている

困窮者支援でフードバンクへの寄付も
 ――イギリスのメンバーは、それぞれの地で“希望の光”を広げているのですね。
 
 はい。多くのメンバーはまた、コミュニティーの一員として、地域社会にも貢献しています。例えば、医療施設で働く人々のためにマスクを作ったり、買い物が困難な人たちのために、代わりに必要なものを購入してあげたりしています。こうした活動を通して、メンバーは地域により強い絆を築くことができています。
 
 また、経済危機が深刻化するにつれて、生活困窮者を支援するフードバンクへの寄付の必要性が高まりました。そこで、イギリスSGIの中心会館である、ロンドン郊外のタプロー・コート総合文化センターでは、食堂のスタッフが一日約100食の食事を用意し、フードバンクを通じて高齢者や困窮した人々に提供しています。
 

ロンドン郊外に立つタプロー・コート総合文化センター。歴史と伝統が薫る“平和の城”として、地域の人々にも愛されている

 ――仕事を通して、社会に貢献しているメンバーもいるのでしょうか。
 
 介護施設や医療現場で奮闘するメンバーもいます。
 
 また、ある友は、家賃の支払いに苦労する人や、食べ物や薬の入手が困難な社会的に弱い立場の人を支える仕事に従事し、子どもの教育の遅れを防ぐためにパソコンの手配なども行っています。
 
 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)は、単に身体に悪影響を与えるだけでなく、貧富の差をさらに広げました。そうした中で同志は、信心根本に、師匠の励ましを胸に刻みながら、それぞれの舞台で誠実に努力を重ねています。
  
日々の活動こそ平和創出の王道
 ――現在の困難な状況について、マーチャント婦人部長は信心の観点から、どのように捉えていますか。
 コロナ禍はかつて経験したことがない危機であり、まだ終わりが見えない状況です。こうした時だからこそ、希望の哲学が必要なのだと思います。

 現在、イギリスSGIでは「立正安国論」や、「立正安国」の章がつづられた小説『新・人間革命』第4巻などの研さんを進めています。
 
 その中で、私が改めて深く心に刻んだのは「汝(なんじ)早く信仰の寸心(すんし)を改(あらた)めて速(すみやか)に実乗の一善(いちぜん)に帰(き)せよ、然(しか)れば則(すなわ)ち三界は皆仏国なり仏国其(そ)れ衰(おとろえ)んや十方は悉(ことごと)く宝土なり宝土何(なん)ぞ壊(やぶ)れんや」(御書32ページ)との一節です。
 
 今ほど、生命の尊厳を社会の根本原理とすることが求められている時はありません。
 
 「人間革命」の連帯を広げ、「生命尊厳」「人間尊敬」の哲理を社会の根本精神にすることで、「仏国」すなわち、自他共の幸福を実現しゆく平和と安穏の世界を築くことができるのです。
 私たちは一人で全ての問題に対処することはできませんが、それぞれが今いる場所で、社会のために何かをなすことができます。
 
 池田先生は、「誠実な対話を通し、一人一人の心に平和の種を蒔きながら、多くの人々の理解と納得を得ていくしか、真に時代を変革することはできません。迂遠のようでも、これが平和創出の王道なのです」と語られています。
 
 私たちは日々の学会活動を通し、その実践をしています。
 これからも同志と共に広布の前進を重ね、あらゆる分野で生命の尊厳が重視され、全ての人が幸福で、豊かな人生を送れる社会を築いていきたいと決意しています。

首都の中心地にある「ロンドン池田平和会館」(2015年7月撮影)​​


(2020年7月28日 聖教新聞)








Last updated  2020/08/02 01:09:34 PM
2020/07/15

​​「世界の友は今」 第11回 アルゼンチンSGI・フェルナンデス理事長
コロナ禍の苦闘を新たな時代開く「因」に


 新型コロナウイルスの感染拡大が進む南米。アルゼンチンの感染者数は6月から急増し、今月13日時点で10万人を超えている。感染のピークはまだ先ともいわれ、不安が広がる。創価の友は、この困難にどう立ち向かい、励ましを広げているのか。アルゼンチンSGI(創価学会インタナショナル)のフェルナンデス理事長に話を聞いた。

感染防止と経済活動再開のジレンマ
 ――アルゼンチンでは、中南米の各国に先駆けて、ロックダウン(都市封鎖)などの厳しい感染防止策が実施されました。
 
​​

 3月20日に外出禁止令がアルゼンチン全土に発令され、当初は感染を制御できていました。しかし経済活動の再開に伴い、6月から感染が大幅に拡大。
 


 6月末の感染者数は、5月中旬の約5倍の水準にまで増加しました。
 


 全土の感染者数の90%以上が、ブエノスアイレス首都圏の住民で占められていたことから、首都圏のロックダウンの期限も、6月28日から今月17日まで延長されたのです。
 


 外出禁止令の延長に伴い、失業者は増加の一途をたどり、今後の生活への不安が社会全体に広がっています。
 


 そんな中、南米では冬を迎え、さらなる感染拡大の懸念も高まっており、私たちは感染防止と経済活動再開のジレンマに直面しています。


自治体などに保存食やマスクを寄付
 ――アルゼンチンSGIでは、コロナの感染拡大に対して、どのような対応をしてきましたか。
 


 外出禁止令が出る前の3月13日から全ての会館を閉館し、会合や訪問による激励も中止しました。
 


 また外出禁止令が出された直後、緊急時の会館の使用や、コロナ禍における、さまざまな問題解決への支援などを約束する書簡を大統領に提出し、各地域の自治体にも同じ申し出をしました。
 


 さらに、保存食や清掃用品などを7以上の自治体等に送り、池田青年文化センターが立つブエノスアイレス州カニュエラス市には、1万枚のマスクを寄付しました。池田先生が示された「良き市民たれ」との指針を胸に、“今こそ社会貢献を”と行動を起こしたのです。

アルゼンチンSGIの代表がサルミエント市の町メディア・アグアに保存食や清掃用品などを寄付
仏法セミナーに1万6千人が参加
 ――アルゼンチンでは、オンラインによる励まし合いや集いが、活発に行われていると伺いました。
 
 厳格な外出規制が敷かれたこともあり、私たちはさまざまなオンラインの媒体を利用して、「誰も置き去りにしない」との決意で、励ましを広げてきました。
 


 座談会や、婦人部結成記念大会など部別の催しもオンラインで実施。医療関係者・専門家によるコロナ対策の講座や、婦人・女子部を対象にしたメーキャップ講座なども行い、好評を博しています。
 


 また毎月、オンラインの仏法セミナーを開き、人間主義と生命尊厳の哲理を語りながら、弘教にも励んでいます。コロナ禍の中でも続けてきたセミナーには、これまで1万6000人以上が参加しました。社会が困難に直面する時だからこそ、多くの人が仏法を求めていることを実感します。
 


 また池田先生の会長就任60周年を記念した「5・3」の大会は、オンラインで全土に配信。2万2000人の会員が視聴しました。
 


 ある男子部員が「どんな状況にあっても、弟子の一念が定まれば、広布の前進は阻まれることはないと実感しました。この大会が池田先生との師弟の原点です」と語っていたことが印象的でした。
 

 また青年部では、この期間に何曲もの愛唱歌を作成しました。「5・3」には、「冬は必ず春となる」(御書1253ページ)との御金言をテーマにした「春」という愛唱歌を発表し、希望の歌声が全土に響きました。

首都ブエノスアイレスに立つアルゼンチン平和講堂


オンライン上でも広布拡大の息吹が燃える
 ――困難の中でも、新しい時代を開こうとする青年部の勢いを感じます。
 


 青年部では、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた時期から、自宅での待機と唱題を呼び掛ける運動を行い、皆で目標を決めて真剣な唱題に取り組んできました。外出制限が始まってからは、より多くの青年部員がこの運動に参加し、さまざまな信仰体験も生まれています。
 


 また青年部は、最前線の組織である「班」に重点を置き、メンバーへの励ましに力を注いできました。そうした中で多くの青年部員が立ち上がり、4月と5月のオンライン座談会には、かつてない数の友人が参加したのです。青年部の挑戦によって、オンライン上でも“広布拡大の息吹”が全組織に波及しています。
 


 小説『新・人間革命』第12巻「愛郷」の章には、長野で群発地震が続く中、同志が地域に希望を送ろうと仏法対話に奮闘する様子が描かれています。池田先生はこうした姿を通して、「不安や恐怖は伝染するが、勇気もまた、伝播するのである」と記されています。
 


 この指導を胸に刻み、青年たちは勇んで広布拡大に挑戦しています。

未来本部が作成した動画を楽しく視聴する未来部員。同本部は未来部メンバーのために、動画チャンネルも開設している
医師として奮闘する婦人部のメンバー
 ――壮年・婦人にもその「勇気」は伝播していますね。
 


 はい。壮年・婦人も青年に負けてはいられません。多くのメンバーが、地域と社会で信頼の実証を示しています。
 


 婦人部のアリシア・グティエレスさんは、腎臓病の専門医師として、エントレ・リオス州の病院に勤めています。国内で新型コロナの患者が増える中、この新しい病気に恐怖や不安を感じる同僚医師らを励まそうと決意。その姿勢に院内のある医師から信頼が寄せられ、彼女は専門外でしたが、市内最大の病院でコロナ治療に携わる推薦を受けました。
 


 その際、その医師から「専門的知識ではなく、同僚や患者に誠実に向き合うあなたの人間性が、コロナの医療現場には必要なのです」とたたえられたそうです。
 


 またグティエレスさんは仕事を終えた後、婦人部員への励ましの電話を続けており、多くの同志に勇気を送っています。

ブエノスアイレスから西に20キロに位置するモロン市に、支援物資を寄贈するアルゼンチンSGIの代表
専用アプリで励ましを広げる
 ――コロナ禍の中でのメンバーの活躍は、オンラインで配信しているそうですね。
 
 アルゼンチンの機関誌「ウマニスモ・ソウカ(創価の人間主義)」は、外出禁止令によって、印刷を中止せざるを得なくなりました。そこで現在は、メールで記事を配信しています。池田先生の長編詩や、信心根本にコロナ禍と闘う友の体験などに、大きな反響が寄せられています。
 
 また私たちは、アルゼンチンSGIのスマホ専用アプリを開発しました。このアプリでは、日々の唱題の時間を記録したり、アルゼンチンSGIが運営する全ての公式SNSにアクセスしたりできます。基礎教学なども学べることから、友人への仏法対話の際も活用されています。

アルゼンチンSGIの機関誌「ウマニスモ・ソウカ(創価の人間主義)」。現在は外出禁止令で印刷ができないため、メール等で池田先生の指導や、メンバーの奮闘の様子などを発信している


アンデスのごとき堅固な人材山脈を!
 ――最後に、現在の思いや決意を聞かせてください。
 


 池田先生は3月に発表された随筆で、「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし」(御書234ページ)との御文を拝し、こう呼び掛けられました。
 


 「諸難を一つまた一つ、勝ち越えながら、いやまして『仏界』という最極の生命の大連帯を、地球社会へ広げていこうではないか!」と。
 


 私たちは、このご指導を胸に、アルゼンチンの隅々にまで、希望の励ましを広げていこうと決意しています。
 


 地涌の菩薩としての私たちの戦いによって、コロナがもたらした苦難を、新たな人間主義の時代を開くための「因」へと転じていくことができます。
 


 後継の青年たちを先頭に、アンデスのごとく堅固な人材の山脈を築き上げ、学会創立90周年の「11・18」を断じて勝利で飾ってまいります。


(2020年7月15日 聖教新聞)







Last updated  2020/08/02 02:44:42 PM
2020/06/23

​​「世界の友は今」 第10回 タイ創価学会・ウサニー婦人部長
「希望の声」響かせ前へ
 タイでは新型コロナウイルスの感染者が3151人(22日時点)にとどまっており、現在は新たな感染も抑えられている。経済の回復と“新たな日常”構築への模索が続く中で、創価の友も着実に広布の歩みを進めている。タイ創価学会のウサニー婦人部長に、現在の状況や取り組みを聞いた。

段階的に進む規制の緩和
 ――タイでは経済活動再開の動きが強まっており、外国人の入国規制の緩和も検討されています。
 
 タイでは新型コロナウイルスの拡大を防ぐために、3月下旬に非常事態宣言が発令され、夜間の外出禁止、飲食店や商業施設、学校の閉鎖などの措置が決まりました。
 ​​


 今も宣言は続いていますが、段階的に規制の緩和が進んでおり、今月15日には夜間の外出禁止が完全に解除されました。レストランやデパートをはじめ、劇場や映画館なども再開しています。


 5月下旬以降、海外から帰国した人の感染は確認されていますが、国内での感染者は出ていません。


 感染拡大の封じ込めに成功したタイの公衆衛生機関の対応には、高い評価が寄せられていますし、国民の団結があっての成果であると思っています。

首都バンコク近郊に立つタイ創価学会本部。「アジアの灯台」との誇りに燃え、メンバーは地域・社会で活躍する
 ――ウサニー婦人部長は大学で教育に携わっていると伺いました。教育機関の状況はいかがでしょうか。
 


 大学では、教員が自宅で講義を配信するオンライン授業を積極的に取り入れています。


 私たち教職員は、今月から交代で出勤できるようになり、身体的距離を保っての会議も開催できるようになりました。
 


 小中学校に関しては、政府が原則7月からの授業再開を認めていますが、生徒たちのマスク着用やアルコール消毒など、感染リスクを減らすための措置を求めています。


「地域・社会のために」と行動
 ――タイでも、経済の落ち込みが激しくなっています。
 


 深刻なのは、コロナによって、800万人以上が職を失うともいわれていることです。会社の人員整理や倒産などで、卒業したばかりの学生が仕事を見つけることができない状況に私自身、胸を痛めています。



 特に観光産業への影響は甚大で、製造業等も需要の低下で大きな被害が出ています。


 政府は失業者や農業従事者などを対象とした経済支援も行っていますが、まだまだ大勢の人が困窮している状態です。 


 そんな状況にあって、民間による困窮者への支援プロジェクトが多数立ち上がるなど、麗しいニュースも報じられています。
 


 その中には、タイ創価学会のメンバーもいます。縫製の仕事を生かし、布製のマスクを作って無料で配布している人もいますし、食品販売会社を営んでいることから、食品やお菓子、ミルクなどを無償で提供している人もいます。


 実は、こうした方々も、自らが不況の影響を受けて厳しい状況にあります。しかし“地域や社会のために”と行動できるのは、池田大作先生の「良き市民たれ」との指針を、心に刻んできたからだと思います。

読者に希望と勇気を届けるタイ創価学会の機関誌
各部で活発な取り組みを行う
 ――今、タイ創価学会では、どのような取り組みを行っていますか。


 
タイでは現在、①1日2時間の唱題②1日1人への励まし③1日30分の御書・池田先生の指導の研さん――に取り組んでいます。
 


 青年部ではこれを元に、「5WEs」というキャンペーンに挑戦中です。「私たち(WE)が行う5項目の実践」という意味です。


 具体的には「1日2時間の唱題」「1日1人に励ましのメッセージを送る」「月1回のオンラインの小グループ会合の開催」「1日1人への電話での励まし」「月1回のオンライン教学勉強会開催」を目標にしています。


 
婦人部では、日本の聖教新聞に掲載された「わが友に贈る」を毎日、タイ語に翻訳し、文字とともに、録音した音声データをSNSを通じてメンバーと共有しています。


 音声で送るのは、読むのが苦手な年配の方のためです。録音は20代、30代の若いメンバーを中心に行っており、皆、「声仏事を為す」(御書708ページ)との御聖訓を胸に、全国の同志を励ますとの使命に燃えて取り組んでいます。携わった婦人部員は、100人を超えました。


 
また4月には、タイ創価学会の公式YouTubeチャンネルを開設。池田先生の童話アニメ、『新・人間革命』や先生の指導を紹介するコンテンツ、音楽隊や鼓笛隊の演奏動画なども配信しています。

タイ創価学会の公式YouTubeチャンネルでは、婦人部の合唱団の歌声を配信。このほか、さまざまな動画を視聴することができる
オンラインで婦人部結成の集いを開催
 ――オンラインの会合が、各地で行われているんですね。


 
はい。座談会をはじめ、御書学習会や各部の集いを活発に行っています。
 


 当初は、年配者などパソコンやスマホの操作に抵抗がある人もいましたが、青年部が使い方の手引きを作ってくれたり、家族がサポートもあり、今では多くの人が積極的にオンラインを活用しています。
 


 女子部は5月に「池田華陽会」の集いをオンラインで開催。各地での少人数の会合を「青年の誓願の集い」と名付け、御書や池田先生の指導を学んだり、信仰体験を語り合ったりしています。
 


 6月10日に結成記念日を迎えた婦人部は「皆が前進、皆が人材、皆が主役」をスローガンに、記念のオンラインの集いを各地でにぎやかに開催。信心根本に苦境を乗り越えていこうと、決意を深め合っています。

皆で語り合えば心も軽やかに!――オンラインで各地の友を結び、各家庭で行われた婦人部の小グループの集い
苦境を越えた体験が次々と
 ――素晴らしいですね。励まし合って進む中で、困難を打開した体験が数多く生まれていると聞きました。
 


 ホテルや旅行会社などを経営する婦人部のメンバーは、この2月から収入がほとんどなくなり、事業の閉鎖や休業を余儀なくされ、従業員との紛争も発生しました。


 しかし、“今こそ題目しかない!”と徹底して祈り、さまざまな手を尽くしました。そうした中で銀行から融資が受けられるようになり、従業員との紛争も解決したのです。
 


 また、海外から帰国したタイ人を2週間滞在させる宿泊施設として、自身が経営するホテルが選ばれました。800室以上の部屋が使用され、国の対策に貢献するとともに経済的にも守られました。


 また飲食店を営む婦人部員は、新たに弁当の宅配サービスを始めるなど知恵を発揮して活路を開いています。

婦人部のオンラインの集いには“未来っ子”の姿も。皆で楽しく近況を報告し合った
「大悪をこれば大善きたる」の御聖訓を胸に
 ――最後に、現在の思いや決意を聞かせてください。


 
コロナ禍は人類全体に起きた大きな災難であり、多くの人が希望を失っています。
 


 今、私が改めて深く心に刻むのは「大悪を(起)これば大善きたる」(御書1300ページ)との一節です。 


 これは“悪いことの後には、自動的に良いことが起こる”といったことを教えられたものではありません。
 “どんな苦難も必ず意味あるもの、大善へと転換できる”ことを示された御文であり、強き信心によって、全てを変毒為薬していけることを教えてくださった御文なのだと思います。
 


 大切なのは、私たちが強盛な信心、師弟不二の精神で立ち上がることです。大変な中だからこそ同志と励まし合い、「希望の声」「勇気の声」を響かせて、全てに勝利していきます。


(2020年6月23日 聖教新聞)







Last updated  2020/06/23 10:23:08 AM

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