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カテゴリ:おばさん
犬の散歩に行ったとき、かなりの確率で遭遇するおばさんがいる。
我が家の愛犬つくし(柴犬・1歳・♀)は、ハシャギタイ盛りである。 誰に似たのか、つくしは小柄ながら、その豊富すぎる運動量で 「つくしちゃんには、誰も敵わないね」 とお散歩友達たちに言わしめる、近所でも有名な暴れん坊である。 そんなつくしの運動を満足させるべく(体力を奪うべく)、いつもリードを離して、目が回るほど走らせる(ちなみに本当はリードを離す事は禁止事項です)小さな公園がある。 一応知らない犬や、一般人が公園にインしたときは、離さないようにしているが、つくしとしては、ここで走り回れないと、ちょっと運動が足りないようである。 最近、ここによく出没するおばさんがいる。 自転車で来てるみたいなんだけど、後ろの荷台のところに、譜面を置いて演奏している。 …オカリナ …しかも下手くそ ←オカリナが欲しくなった人はクリック♪ 聞いていて、不安になる音楽ってお分かり頂けるだろうか。 具体的に言うと、 音程:外し気味 リズム:不安定 音の発生レベル:弱い ぴ~ぴゃららら・・・ みたいな感じで、誤った音が誤ったリズムで、自信なげに演奏されているのである。 楽しい童謡のはずなのに、全部悲しい曲に聞こえるからすごい。 基本的に全部「長調」の曲が、「短調」になっている。 悲しい・・・。 おばさんは、公園の真ん中に背を向ける立ち位置で、演奏している。 背中に哀愁漂い過ぎ。 このおばさんがいると、つくしを離すことができないばかりか、漠然とした不安が胸を取り巻く。 それはそれで、すごい才能だと思うけどさ。 コンサートの時間はとても長い。 1時間ばかり他を散歩してきても、たいてい演奏は続いている。 延々のカーテンコールである。 ちなみに彼女、その演奏技術が上達してる様子が、一向に見受けられない。 私の中では、目が離せない重要人物の一人である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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