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カテゴリ:友人
友達(大学時代の同級生)に、
「子どもの頃、日本は戦争中だ」 と思っていた子がいる。 こんな飽食の時代に生まれ育ち、平和ボケしている現代で、何をどう間違ったら「戦時中」と勘違いできるのか、というか間違いにも程があるので、理由を聞いてみた。 漠然とした不安が、いつもあったから ちなみに彼女が、幼稚園くらいのころの話である。 いつも何となく不安な気持ちに苛まれていた彼女は、いろいろ検討した結果 「こんなに不安な気持ちになるのは、きっと戦争をしてるからだ」 という結論に達したらしい。 幼い子どもの想像力とか妄想力というのは、半端ではない。 不安=戦争 という図式が何とも極端だが、「なんだよそれ~」と一笑できない深い考えである。 彼女はある日、思い切って母と伯母に聞いてみたらしい。 「日本って戦争してるねんな」 「は?あんた何言ってるの?」 もちろん、大人たちは笑い飛ばした。 「戦争なんかしてないから、安心しなさい」 と笑ってくれた。 彼女は、その一言を聞き、大変安心したらしい。 積年の悩みが一気に解決し、「もっと早く聞けばよかった」と思ったそうだ。 告白すると、漠然とした不安が、いつも胸の端っこを巣食っている。 何がどうと、はっきり言えないが、気がつくと、何だか黒い霧が充満してくるような、薄いヴェールに囲われたような、逃げられそうなんだけど、何だかまとわりついてくるものに、心を乱されるのである。 私が知らないだけで、日本が戦争中ってことないよね?! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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