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カテゴリ:ワタシ
小学校6年生のとき、一年間教室で鳩を飼った。
現代日本では許されない行為であろうが、当時の担任の先生がとても理解のある人だったため、このような愚行が黙認されていた。 始まりは春の遠足。 公園でお弁当を食べていると、「どうやったら、こんなに絡まっちゃうんだ」って勢いで、釣り糸が足に絡まった羽の折れた鳩がいた。 動物好きの私としては、ほうっておけず(当時は正義感も人一倍強かった)一所懸命足に絡まった糸をほぐした。 1時間後、なんとか糸は取れたが、足が折れているようで、まともに歩くこともできない鳩。 「このままでは死んでしまう」 ダメもとで先生に、教室で飼ってよいか聞いてみた。 自分の家ではなく「教室」で飼いたい、と言ったあたりに、私の計算高さを感じる(家では絶対無理だと思った)。 しかし難関だと思われた交渉は、担任を飛び越え学年主任の先生に直訴したことが功を奏し、意外にも勝訴を勝ち取った。 嬉々とした私達はトレーナーに鳩をくるみ、電車に乗って学校まで連れて帰った。 翌日、大きめのダンボールに鳩をいれ、行きつけに獣医(当時私達は、近所の野良猫を学校の裏庭で勝手に飼っていた。調子が悪くなると、近所の獣医に連れて行き、タダで治療してもらっていた)に診せに行った。 「足は治るけど、羽は治らない。もう飛べないよ」 獣医からの通告は、はたして厳しいものであった。 そして、この言葉をきっかけに、鳩は「ポッポちゃん」と名づけられ、わが6年4組で飼育されることに決定した(って私が勝手に決めた)。 今考えてみたら、鳩嫌いなクラスメートだって、たくさんいたと思う。 しかし、私達は先生の許可こそとったものの、他のクラスメート達の意見を全く伺うことなく(まさか世の中に動物嫌いの人がいるなんて、夢にも思ってなかったから)勝手に鳩を教室で野放しにしていた。 詳細は明日以降に記すとするが、鳩嫌いな人間には、おそらく地獄の1年だったと思われる。 鳩軍曹と化したアンセの所業は、後日アップしていきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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