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カテゴリ:ワタシ
勝手に鳩を飼い始めた私達の教室では、全くの無法地帯と化していた。
最初こそ「添え木」をしながら、しおらしくしていた鳩(ポッポちゃん)だが、足が完治すると教室中を我が物顔で闊歩し始めた。 もちろん教室は糞だらけ。乾いたポッポ糞が床にこびりついていた。 そう、鳩を野放しで飼うとためには、「糞害」のことなんて気にしてはいられないのだ。 大変な脚力と、鳩特有の遠慮のなさを存分に発揮するポッポちゃん。 つまらない算数の授業も、隣をポッポちゃんが歩いていたりすると、なんだか楽しい気持ちになった。 ポッポちゃんの主食は米である。 私を含めた数人の女子で、ポッポちゃんの世話をしていたのだが、順番に家の米を持ち出したり、給食のパンを指でまるめて与えたりしていた。 いつもパンを残してた私などは、ある意味とても助かっていた。 ちなみにこの「ポッポちゃん世話係メンバー」は、学校の裏で飼っていた野良猫の世話もしていた精鋭である。 いずれも家でネコを飼うことができない子ども達だったため、ここでネコと触れ合うことに、かなり夢中になっていたと思う。 そういえば、夢中になりすぎて授業をときどきサボっていたため、校長先生直々に呼び出しを食らったことがあった。 通知表に書いてあった「動物思いの…」という件は、決して褒め言葉ではなかったと思う。 次回は、ポッポちゃんにまつわる、小さなハプニングをご紹介したいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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