2008年06月の記事一覧 | Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の　　　　　　　　　逆説的よろず考現学

諫早湾干拓事業長期開門調査実施の署名にご協力を！

みなさん、こんにちは(^^)/。　何でまたモータージャーナリストが諫早湾干拓事業なのかといいますと、僕は趣味であるアウトドア・アクティビティの方面でもライターとして記事を書いたりしておりまして、諫早については「ギロチン」と言われた湾口の締め切り（’９７年）以来、取材を続けていたのです。　発表の場（山と渓谷社Outdoor）が失われた後は、細々と支援を続けていたにすぎませんが、今回もその一環ということで。　さて本題。　先日、佐賀地方裁判所から「農水省は長期開門調査を実施せよ」という判決が出ました。が、国は控訴して争う姿勢を見せています。しかも、判決は３年の猶予付きで、疲弊し切った漁民は、もう我慢の限界に来ています（すでに無理心中事件も起きています）。　そこで、国に控訴を断念し、即座に長期的開門に応じるよう求める署名活動が始まりました。ご賛同いただけるみなさん、ぜひご協力をお願いします。知人に紹介するのも大歓迎です。

日産ティアナに乗ってきた。

　みなさん、こんにちは(^^)/。　今日はフルモデルチェンジしたばかりの日産・ティアナに乗ってきました。　グレード指定の１枠のみだったので、250XEのFF（2.5L V6エンジン＋CVT）をチョイスしました。上級グレードには3.5L車もありますが、このクルマのキャラクターには2.5Lがちょうどいいでしょう。　FFのアッパーミドルセダンで、コンセプトが「おもてなし」。しかも先代が「モダン・リビング」だったので、乗り味はゆったり系かと思ったら、意外なほど身のこなしはすっきりとしていました。サスペンションが硬いわけではないのですが、挙動の収まりが非常にいいんですよね。　例えば、路面のうねりを越えたようなシーンで、「この沈み込みかただから、戻り側はこの程度、揺り戻すだろう」と予測すると、その半分ぐらいの感覚で、動きがスパッと収まるんです。しかも、荒れた路面を乗り越した際、ブルブルした残響感がありません。「硬くはないのに、ルーズではない」という感覚です。　理由は、ダンパー内にリバウンドスプリングを内蔵し、伸び側の動きを抑制したことや、リヤサスペンションのコンプライアンス量を大きくし、サブフレームのブッシュ硬度を高めたこと、ダンパーマウントの位置を、ボディの曲げ振動の節と一致させたことなど、多くの要素がありそうですが、いやークルマってまだまだ進歩の余地があるんですねぇ。　余分な動きが少ないことと、ステアリングの正確性が高いことで、ドライビングも退屈ではありません。コーナーへの進入速度を誤ると、さすがにアンダーステアが大きくなりますが（当たり前ですね）、しっかり前輪荷重をかけてターンインしてやれば、意外なほど切れ味良く曲がります。コーナリング中の切り増しにも素直に反応しますし、アクセルのオンオフでの姿勢変化も自然で、動きを予測しながら積極的にドライビングすることができます。　ただし問題は、このフィーリングがターゲットユーザー世代に受け入れられるかどうか、ということです。年配の方の中には「乗り心地が良い＝船のようなブカブカ感」と考えているかたも少なくありませんから、違和感を覚えるかたもいるかもしれません。　実際、クラウンが前モデルに変わった際、「ゼロ・クラウン」と称して乗り味を引き締めたら、「こんなのクラウンじゃない」というお客様がけっこういらっしゃったとかで、現行モデルでは若干の修正を加えています。　乗り心地と並ぶセールスポイントが静粛性なのだそうですが、オーディオをかけて走っていると、だんだんボリュームを下げたくなる（＝それだけ音の輪郭が聞き取れている＝車両のノイズが少ない）くらい静かで、狙いは良く達成していると思います。　ただし、オーディオをかけずに耳を澄まして走っていると、風騒音やリヤからの音が静かになったぶん、ダッシュパネルを透過してくる排気音（加速時）やロードノイズが目立って聞こえていましたから、これを「うるさい」と捉える人もいるかも知れません。　それから、加速時にエンジン振動がステアリングに伝わってくるのは、ちょっといただけませんでしたね。今回からステアリングラックを剛結にしたことと、燃費を稼ぐためにロックアップ領域を広げたためということで、ラバーマウントにすればステアリングの正確性が落ちるし、ロックアップを遅らせれば燃費が落ちるし、痛し痒しというところでしょうか。シーンが限定されるので、ダイナミックダンパーで何とかできるかも知れませんが、できれば余計なものを付けずに、固有値の見直しで対策したいところです。　燃費は、約40km走って9.8km/l。前半、空いた郊外路を流していた範囲では11.4km/lぐらいで、後半、車両返却時間に間に合わせるために飛ばしたら、9.8まで落ちましたから、郊外路で11内外、市街地で9km/l台ってとこじゃないでしょうか。　総合的にどうか、といえば、お勧めできるんじゃないかとおもいます。価格の割に見栄えはいいし、ゆったりしたセダンに乗りたい向きには、クレバーな選択じゃないかと思います。　欲を言えば、この車格ですから、テレスコピック・ステアリング（ハンドルの前後位置調整）は欲しいですし、パーキングブレーキもオートリリース化して欲しいところですね。

ホンダ・フリードに乗ってきた＋ガソリン高で電動アシストサイクル好調!?

みなさん、こんにちは(^^)/。　先日、ホンダの新しいミニバン「フリード」に乗ってきました。２Lクラスに過剰感を感じていた安藤に取って、ほど良さ感が非常に良かったです。性能的にも、タイヤがちょっと硬いのと、微少に切り返したときに少し敏感に動きすぎるかなという以外は、コーナリングも安定しているし、乗り心地もいいし、言うことなしでした。　高速の上り坂なんかでメリハリ良く追い越しができるほどのパワフルさはありませんけど、まあ1.5Lのミニバンですから、そういうことを求めてはいけないでしょう。　メーカーのお勧めは７人乗りだそうですが、２列目が独立シートだからソファー的な心地よさはないし、折りたたみもできないしで、安藤的には８人（もしくは５人）乗りのほうがお勧めですね。　気になっている方は、ぜひディーラーにでかけて試乗してみて下さい。タイヤの硬さは、2.2kg/cm^2指定の空気圧を2kg/cm^2ぐらいに下げれば改善されると思いますけど、ちょっと燃費に響くかも。　そうそう、よろしかったら三栄書房「ホンダフリードのすべて」も参考にして下さい（僕が書いているページは、専門的すぎてちょっと難しいかも知れませんけどね）。　さて、表題の後半。今日の毎日新聞朝刊の記事で、コピー機をメンテナンスする会社が軽自動車やバイクから、電動アシストサイクルに切り替えたことで、ガソリン代を浮かせているという話がありました。排ガスも出ないし、社員の健康にもいいし、よろしいんじゃないでしょうか。　でも、そもそもこの会社が電動アシストサイクルに切り替えたのは、ガソリンが高騰する以前で、バイクも駐車違反の取り締まり対象になるよう道交法が改正されたのがきっかけなんだそうです。　で、「ふーん、なるほどね」と思ったのですが、ちょっと待って下さいよ(^_^;。ということは、本来の目的はバイクの駐車違反取り締まり逃れってことで、やっぱ今でも、路上とか歩道上に停めてるってことですよね。　まあ、バイクより自転車のほうが多少は場所を取らないから、通行の邪魔になるという点では少しは改善されるのでしょうけれど、なんか動機が不純なようで、だからといって「けしからん」というほどでもないし、「なんだかなぁ(^_^;」というのが正直な感想でした。

T30エクストレイルが燃費記録を更新！

みなさん、こんにちは(^^)/。　毎年恒例の梅の収穫のお手伝いに、かみさんの実家まで行ってきました。　我が家からかみさんの実家までは680km弱。T30（旧型）エクストレイル（５MT）でギリギリ無給油で走れる距離です。　いつもだいたい、オドメーターが650kmを指す頃にガソリンの残量警告灯が点灯します。60Lタンクが残り10Lになると警告灯が点灯しますから、燃費は13km/Lということになります。　ところが今回は、650kmを過ぎても警告灯が点かず、実家に着いた翌日買い物に行き、680kmをすぎてからようやく付きました。給油は691kmで行い、入った燃料は52.5L。警告灯が点いたタイミングからすると「入り過ぎ」ですが、給油した場所が給油口とは反対側に傾いていたことや、県外ナンバーだったので目一杯入れられたからじゃないかと思います。　それはともかく、燃費にすると13.16kmと、これまでの中でも最良に近い数値です。途中、事故渋滞で２km進むのに30分かかったことを考えれば出来過ぎですね。　ところが、驚いたのは帰りです。市街地を65kmほど走った後、高速に乗ったのですが、700km過ぎても警告灯は点かず、自宅近くのICを降りたところでようやく点きました。走行距離は約740kmです。　給油は744.6kmで行い、入ったガソリンは51.82L。燃費に直すと14.4km/Lも走っています。往復で計算し直しても、13.8km/Lと、間違いなく歴代最高の燃費です（これまでは13km/Lを越えれば満足していたので、詳細な記録は残していませんでしたが、13.2km/Lを越えたことは無かったんじゃないかと思います）。　原因として考えられるのは、高速料金の深夜割引時間帯に引っかかるよう、８０km／h巡航をしていた区間が長かったことです。80km/hといえば、高速道路の多くの区間で制限速度となっていますが、実際にはどこでもたいてい、走行車線は90km/h前後で流れているため（トラックに義務づけられている90km/hリミッターをオートクルーズ代わりに走っている人が多いせいだと思います）、僕はこれまで、高速道路はたいていの区間で90km/h巡航していたんですね（80km/h区間では速度違反になりますが、メーター誤差を考えると実測86～87km/hでしょうし、実態を考えると常識の範囲内だと思います）。　が、80km/h巡航するだけで、これだけ燃費が良くなるのなら、今後はなるべく、80km/h巡航を心がけようと思います(^_^;。　ちなみにセカンドカーで使っているジムニーJA22Wは、騒音や直進性の問題から、これまでも80km/h巡航を心がけていましたが、そうすると燃費は17km/L前後、走ります。　職業柄、無意識のうちに軽く100km/hぐらい出てしまうクルマに乗ることの多い僕ですが、こうして考えてみると、静粛性や操縦性能の面であまりクルマが高性能になるのも、どうしたものかと考え込んでしまします(^_^;。　あ、そうそう。　６月１日から、すべての座席でシートベルトの着用が義務化されました。罰則が適用されるのは、当面、高速道路のみですが、「罰則が有るから」ではなく、衝突時に後席乗員が飛んできてドライバーをケガさせることも少なくありませんから、自身の安全のために、必ず全員にシートベルトの装着を促すようにしましょう。