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Motor & Outdoor Journalist 安藤眞の         逆説的よろず考現学

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Jun 11, 2019
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みなさん、こんにちは。

 プリウスの事故率についての記事を書いたら、旧知の損保代理店社長が最新の料率表を送ってくれました。それを見ていたら、いろいろと興味深いことが浮かび上がってきたので、それについて書いておこうと思います。

 まず、同じ名前を持つモデルでも、保険料率は「型式」ごとに分かれていることを知っておいて下さい。現行型プリウスには、「50型」「51型」「52型」「55型」の3種類があります。50型は2WDでニッケル水素電池搭載、51型は2WDでリチウムイオン電池搭載、52型はプラグイン・ハイブリッド車で、55型は4WD、という違いがあります。

 また、保険料率ランキングは「対人」「対物」「搭乗者」「車両」に分かれています。このうち「搭乗者」は、人を乗せていたかどうかという、あまり事故原因に関係なさそうな要素に左右されます。また「車両」とは、自車の損傷を治すときに使うものですから、軽微な傷は保険を使わない(次年度の等級が上がる)という選択をする人もいます(逆に法人需要の多いモデルや外国製高級車はランクが高い傾向があり、ベンツSクラスは8か9)。ということで、後2者は実際の事故件数を反映していない確率が高そうなので、料率クラスは「対人」と「対物」を比較対象にするのが適当であると考えました。

 改めて書いておきますと、料率ランクは1〜9段階に分かれており、「4〜5」なら並、「6」は少々悪い部類ですが他車型にいくらでも例があり、「7」になって初めて「有意に悪い」という感じでです(トヨタ車では2モデルのみ)。国産車で「人身」のランクがもっとも悪いのは「8」で、旧型のホンダ・レジェンドが唯一です。

 というのを前提にして、型式別に料率を見てみると、けっこうな差があることが分かりました。
 ついでに30型(先代)と20型(先々代)のデータも並べておきましょう。

            当年          前年
          対人   対物     対人   対物
55型        2    3      3    3
52型        3    3      4    3
51型        6    3      5    3
50型        4    5      4    5
30型        5    5      5    5
20型        6    5      6    5

 まず、ひと目でわかるのは、「55型(4WD)が特異に低い」ということです。このことから言えるのは……すいません良くわかりません(^_^;)。4WDが売れるのは降雪地域ですから、可能性として考えられるのは「都会より歩行者や交通量が少ない」ということで、交通量が少ないから事故が起こりにくい、といったあたりが理由でしょうか。でも日産ノートは、駆動方式の違いで料率には差はないんだよなぁ(^_^;)。

 52型(プラグイン・ハイブリッド)も明確に低いですね。これは自宅に充電設備が必要なので、戸建て住宅に住める高所得者=年配であっても高齢とまでは言えない層の購入比率が多いのではないかと思います。

 もうひとつ気付くのは、「51型より50型のほうが、対人が低く対物が高い=人身事故が少なく物損事故が多い」ということです。ハードウェア上の違いは、ハイブリッドシステム用のバッテリーの違いですが、「出力性能には違いが出ないようにしている」ということなので、これは要因ではないでしょう。

 では、何に注目すべきかというと「グレード」です。

 プリウスは昨年末のモデルチェンジで、2WD車は全グレードが「51型」になり、50型は無くなりました。50型というのは、一般ユーザーを対象としたモデルの中でも(法人向けにEというグレードがある)廉価仕様で装備が簡素です。安全運転支援システムである「トヨタセーフティセンスP(当時)」は標準装備されておりません(オプションでは付けられます)。その分、上の「A」グレードと較べて約30万円安価でした。

 となると、どちらかと言えば「運転に自信があって、装備は豪華でなくてもいい若い人」の購入比率が多いのではないかと考えられます。

 一方、上級の「A」および「Aプレミアム」グレードは、購入資金に余裕があり、安全装備が付いていることの安心感を求める=比較的年配のユーザーが多いのではないかと考えられます。

 さらに、20型と30型を見てみると、対人/対物いずれも50系より高めであることが分かります。20/30型は、古いからユーザーが高齢化しているはずで、そのあたりの影響があるのかも知れません。

 これらのことから言えるのは、やはり「年齢の影響を否定することはできない」ということではないでしょうか。

 ちなみにトヨタ車で料率ランクが優秀なモデルは、ノア/ヴォクシーの1〜4、悪いモデルはレクサスLSの「4〜6」です。前者は「ドライバーが若くて子どもが乗っている機会も多いので安全運転」と言えるのではないかと思いますが、法人需要も多い後者の対人がほとんど「6」と悪いのは、理由が思いつきません。ユーザーの高齢化が言われているクラウンは、2.5L車の対人がおおむね「4」であるのに対し、3.5L車が「5〜6」という特徴がありました。なんとなく分かるような気がしますが、年齢との因果関係は、ここからだけでは読み取れませんね。

 ということで、引き続き考察と調査を続けていこうと思っております。





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Last updated  Jun 12, 2019 10:15:13 PM
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