2006/02/23(木)01:30
なんて美しい世界!
ラーンネットグローバルスクール訪問2日目。
朝一番は音楽の時間でした。全校生徒がともに音楽のカリキュラムのために一室に集まっています。
今朝はあたたかい快晴。子どもたちがハンドベルや縦笛の演奏をしている部屋の、大きな窓の向こうには、六甲の山肌と、頂から見下ろす神戸の町がかすんで見えました。雄大な景色と澄んだ空気がそこにはありました。
小学校高学年の男の子3人が前に出て、縦笛の発表をしました。彼らが吹く「涙そうそう」に、先生の弾くエレクトーンの伴奏が伴い、美しい旋律になりました。昨日活発な表情を見せた男の子たちが、今は一心に笛を吹いています。なんだか頼もしいような、お兄さんのような、大人のような一面を垣間見る気がしました。
その後、歌を歌う時間となりました。
先生がこの曲を歌いましょう、とタイトルを言ってエレクトーンを弾きます。
すると、子どもたちは、さっきまで上級生の演奏を聴くために床に座っていたのですが、さっと立ち上がって先生のエレクトーンを取り囲むようにして立って歌い始めました。
「瑠璃色の地球」。
「夜明けの来ない夜は無い・・
だけど愛する力はきっとあるはず・・・
朝日が水平線から 光の矢を放ち・・・
ひとつしかない私たちの星を守りたい」
子どもたちのソプラノやアルトがのびやかに伸びてゆきます。
思い思いの位置に立って、のびのびと歌声を響かせています。
「世界にひとつだけの花」
はじめやる気なく後ろの方にいた上級生の男の子も、仲間たちの歌声に誘われるようにして、一緒に歌い始めます。
全員で先生のエレクトーンを見ながら、一心にただ歌っています。
歌う喜びだけに包まれながら。
「それなのに 僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのに その中で
一番になりたがる?
そうさ 僕らは 世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
小さい花や 大きな花 一つとして
同じものはないから
No.1にならなくても いい
もともと特別な Only one♪」
子どもたちの口からでてくる歌詞は、邪念の入る余地は微塵もなく、実に透明に澄んでいました。
整列されたり強制されるものは何もなく、好きな位置に立って、歌う喜びだけに包まれて、歌っています。
ああ、ほんとうに歌いたくて歌ってるんだ、
と思いました。
子どもの口から美しい歌声で響くこれらの歌詞。
切実に、自分であることに誇りを持って生きていく人が増えたらいいなと願いながらコーチングをはじめとした活動をしています。
そして、そうした大人が社会に増えて、子どもたちの純粋な成長したい気持ちを踏みにじることなく伸ばして行けるようになったら、どんなに素敵だろうかと思い、大人へのコーチングをすることと同時に子どもを育むことに携わりたいと思っています。
わたしにとっての切実な願いの部分を、わたしが本当に大切に守りたい世代の子どもたちが歌っていること、
なんて美しいギフトなのでしょうか。
宇宙からおおきなプレゼントを頂いたような気持ちにさえなりました。
子どもたちの体中から喜びを発して歌う姿を見ながら、涙をこらえることができませんでした。
まるでたくさんの天使がいるようでした。
その後、午後に小学校高学年と中学生、そしてナビゲーターの大人の方々入り混じったメンバーの皆さんに、パステルアートを体験していただきました。
左手で好きな色を自由に塗ってもらいました。そして、感想や気持ちを聴いて行きました。
夢にみた、小学生へのアプローチです。嬉しかったです!!!
夢に見た、大人と子どもが共に学ぶ場です。
できはともかくとして、人生で最高に幸せな一日だったと言っても過言ではないくらいの、すばらしいすばらしい体験でした。
ラーンネットグローバルスクールの皆様、代表の炭谷俊樹さま、ほんとうに素晴らしい体験を、ありがとうございました!!!
あなたの人生最高の一日は、どんなことをし、どんなことを感じていましたか?