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カテゴリ:絵本紹介
パリの街角。 主人公は少女。 大切にしていた植物図鑑がこわれてしまいました。 「わたしおおきくなったら、世界中の木を見てあるきたいな。」 こわれた植物図鑑を直すために、本のお医者さんを紹介されます。 その名は「ルリユール」。 「ルリユール」ということばには「もう一度つなげる」という意味もあるのだそうです。 「ルリユールはすべて手のしごとだ。(中略) 本には大事な知識や物語や人生や歴史がいっぱいつまっている。 それらをわすれないように、未来に向かって伝えていくのがルリユールの仕事なんだ。(中略) 「名を残さなくてもいい。ぼうず、いい手をもて」。」 少女の壊れた図鑑は、ルリユールおじさんの手でうつくしく、丈夫に装丁しなおされます。 そしてその図鑑は、二度とこわれることはなかった。 「旅の途上の独りの絵描きを強く惹きつけたのは、「書物」という文化を未来に向けてつなげようとする、最後のアルチザン(手職人)の強烈な矜持と情熱だった。(中略)そして、気づかされる。 本は時代を超えてそのいのちが何度でもよみがえるものだと。」 作者あとがきより。 いせひでこ作。理論社刊。 「私はルリユール。いかなる商業的な本も売らない、買わない」 という看板に、作者は出会い、そしてこの絵本はできました。 こわれてしまったものを、もう一度つなげる。しかも手作業で。いちどルリユールの手にかかったら、二度とこわれることはない。未来へ向かって、大事な知識や物語や人生や歴史を伝えていくことへの矜持と情熱。 なんだか、私の目指している姿のようで、今月の私の本棚に加わった絵本です。 自分とのつながりを、もう一度取り戻して、自分自身になって生きていく。そんな人を増やすために、大事な物語や人生や歴史を伝えていく。その矜持と情熱を持っていたい。 *原宿にある、エコレゾナンスをコンセプトとしたお店(カフェ・キッチン・ライブラリー・ショップ)kurukkuでは、お気に入りの文庫本を、自分で好きな布を使って装丁するワークショップが開催されるようです。詳細はkurukkuカフェまでお問い合わせ下さい。 *>*>*>*>*>*>*>*>*>*>*>*>*>*>*>*>* そして、ある方の生き方を思うのでした。 1月6日(土曜日)NLP入門セミナー 7日(日曜日)NLPパワーコミュニケーションセミナー 名古屋市にて開催、トレーナーは山崎啓支さんです。 私はこの方との出会いで、人生が随分変化しました。この方の情熱と誠意を見習って、これからも歩んでいきたいと思っています。 詳細、お申し込みはNLPラーニングへ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年01月04日 23時24分10秒
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