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カテゴリ:ひとりごと
金曜日、秋葉原で用事をすませ午後10時ごろタクシーに乗った。
「○○桜木までお願いします」というと、運転手さんが 「○○桜木?すてきな名前ねぇ~」 ん?なんかへんだぞ・・・。 「今、お仕事の帰りなの?」 適当に「そうです」とこたえておく。それにたいしても 「あっら~!たいへんねぇ~そんな上司にはちょっとは仕事しろっていわなきゃだめよん」 う~ん確かになんかおかしい。 白髪のおかっぱ頭の運転手さんはなにを話すにもなぜか美川憲一である。 工事現場のおじさんにむかっても 「おとうさん!早く通さないと私許さないわよぉ」 私を乗せたときもう本日の営業は終了し、メーターをたおして帰るところだったらしく 「もうメーターたおしちゃったから、安く行ってあげるわっ」 その後わかったことだが、そのおじさんはタクシーの運転手さんとおかまバーの『ユキちゃん』(源氏名)と2足のわらじをはいているらしい。そしてその日もおかまバー出勤らしかった。ユキちゃんはタクシーの運転手としてとおかまバーのユキちゃんとしての話を到着まで楽しくお話してくれた。おかまバーでもユキちゃんは人気者らしく、 「ユキちゃん、うたってぇ」とよく頼まれて 「いいわよ~でもあたしが歌うとたかいわよぉ~」っていって美川憲一の歌をうたってあげるらしい。 最初の約束どおり、いつもの料金より安くしてもらった。お礼をいうと 「安い?」と聞かれたので 「すごい安くてうれしいです」とこたえると ユキちゃんはうれしそうに 「よかったぁ、じゃあまたねっ」っていって去っていった。 不思議な体験だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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