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風は何色?   ~ふわふわ日記~

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2007年03月10日
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*arigatou*。さんから、お話バトンが回って来ました♪


【 ルール 】

あなたが受け取った物を、何かに交換して、次の人にわたしてください。
「自分を登場させた、続きのお話」を添えてください。
交換出来る物がなければ、人の紹介でもかまいません。


《 これまでのおはなし 》

ピッカン幼稚園で、おひな祭りのパーティを愉しんだ
ゆうやけぐも先生とmi-ponちゃん。
お土産にピッカン幼稚園のあそびすと先生から
2本の桃の枝をもらってきました。
1本は風邪引きでパーティにいけなかったAZちゃんに手渡し、
もう1本は北の幼稚園の園庭に、
挿し木(できるのかなぁ?)をしました。

この「桃」は≪ 魔法のお花 ≫ 転んで怪我をした
こままちゃんの膝のキズをあっという間に治してしまったのです。
挿し木をした翌朝、この桃の木の枝がポキンと折られていました。
≪ 魔法のお花 ≫のことを
みんなにお喋りしてしまったてんてこmyちゃんは
責任を感じ犯人探しを始めるのですが・・・。
なんと折れた桃の小枝からは、芽が出てきたのです・・・
魔法のお花ですから。
てんてこmyちゃんは、犯人探しをやめて、
小瓶にその花びらを入れました。
そしてその≪ 魔法の花びら入りの小瓶 ≫を、
お留守番が寂しくて泣いていた
selciaちゃんにプレゼントしました・・・。

てんてこmyちゃんから、ピンクの花びらが入ったかわいい小瓶をもらった
selciaちゃんは、家に持って帰ってからもずっと眺めていました。
selciaちゃんは、小さな弟アズくんの面倒を見ながら、お留守番。
てんてこmyちゃんはきっと、
お家で寂しくないようにとプレゼントしてくれたのだなぁと、
selciaちゃんは温かな気持ちになりました。
眺めていると、小瓶のふたを開けてみたくなってきました。
魔法の花びらが、「開けてごらん」とささやいているような気がするのです。
それそっと、ふたを開けてみると・・・。
花びらは淡いピンク色の光になり、selciaちゃんに降り注いだのでした。
ピンク色の光は温かく、ふんわりと気持ちがほどけていくよう・・・。
すると、「いつもそばにいるよ・・・」
光に包まれたselciaちゃんには、そんな声が聴こえたのです。
selciaちゃんは嬉しくて、ポロポロと涙をこぼしました。
「ありがとう」selciaちゃんは、みんな本当は一人じゃないんだ、
この光のもとにつながっているのだとわかりました。
selciaちゃんの目からこぼれた涙は、
きらきら光る≪ 魔法のピンクの石 ≫に変わりました。
selciaちゃんはその小さな石を、
石が大好きなお友だち *arigatou* ちゃんに
渡すことにしました。



桃の花


selciaちゃんから≪ 魔法のピンクの石 ≫をもらいました。
*arigatou*。ちゃんはこの石が「モルガナイト」であることに気づきます。
モルガナイトは「幸福」や「夫婦愛」のお守りとされている石であり、
細かな配慮と沢山の愛に溢れた石です。
そんなピンクの石が発する制限なき愛の光は、
*arigatou*。ちゃんに無条件の愛と
癒しを与え、さらにはストレスまでも和らげてくれました。
*arigatou*。ちゃんは、
大好きなダーリンちゃんにも石を見せてあげました。
そして、ダーリンちゃんがピンクの石を握ったそのとき・・・
石全体から、虹色の光が放たれたのです!
とっさに、七色に輝く虹を掌におさめようとした*arigatou*。ちゃん。
ダーリンちゃんの手の上に自分の掌を乗せ、フタをしてしまいました。
するとダーリンちゃんが優しくこう言ったのです。
『*arigatou*。ちゃん、光はみんなのもの。誰の心にも必要なんだよ。。。』
*arigatou*。ちゃんは恥ずかしくなり、慌てて掌をどけました。
すると、そこにあるはずのピンク色の石は 
≪ 魔法のプリズム ≫ へと、姿を変えていたのです♪
沢山の愛と光を放つプリズムは、
キラキラとすべてのものを照らしています。
この、すてきな ≪ 魔法のプリズム ≫ を、 
*arigatou*。ちゃんは、アンジェリカ・ラヴちゃん にあげることにしました。
受け取ってくれるかな? 
アンジェリカ・ラヴちゃん、どうかもらってくださいませ♪





バトンタッチ~♪
(*^ー゜)v


涙ほろり

その頃・・・、
静まり返った深夜の病院のベッドで、
あんじぇはポロポロ涙を流していました。
突然の事故で、あんじぇの瞳には闇が広がっていました。

澄み切った青空に、滲むように咲き零れていた桃の花。
それは、あんじぇの瞳に最後に映った色鮮やかなシーンでした。

「明日の手術で、また見えるようになるのかな?
桃の花、また見れるかな?」

「あんじぇちゃん、大丈夫だよ♪」

あんじぇの不安でいっぱいの心の声に応えるかの様に
誰かが耳元でささやきました。

「誰かいるの?」

あんじぇの目の前には
ただ闇が広がるばかりでした。

「誰なの?」

「私は、ダ~リン天使です
はい、これ・・・。
*arigatou*。ちゃんから、あんじぇちゃんに。」

ダ~リン天使は、
あんじぇの掌に魔法のプリズムをそっと乗せました。

暗闇に覆われていたはずのあんじぇの瞳に
七色のきらきら輝く光が映りました。

「あんじぇちゃん、大丈夫だよ。
みんなが見守ってるよ。
心の瞳を開いてごらん。
たくさんの愛が見えてくるから・・・。」

ダ~リン天使は、そう告げると
優しくあたたかな光の残像を残して
夜空へと消えてゆきました。


「*arigatou*。ちゃん、ありがとう♪
ダ~リン天使、ありがとう♪
明日の手術頑張るね!」

あんじぇは、*arigatou*。ちゃんから
贈られた魔法のプリズムを
瞼にそっと乗せました。
さっきまで不安でいっぱいだったあんじぇの心は
いつのまにか安らぎに満ちて、
深い眠りへと落ちていきました。

眠りから覚めると、もう手術は終わっていました。
たくさんの顔が、あんじぇを覗きこんでいました。
先生や看護士さん、家族や姉妹、友だちも・・・。
その中には、亡くなった
あんじぇのおじいちゃんやおばあちゃんもいました。
*arigatou*。ちゃんとダ~リン天使も
ニコニコ笑ってました。

どの顔も愛に満ち溢れていました。
「あんじぇちゃん、良かったね♪」
「もう大丈夫だよ♪」
「頑張ったね♪」

みんなありがとう・・・。
ありがとう・・・。
感謝の気持ちで胸がいっぱいになった
あんじぇの瞳から、
七色の涙がはらはらとこぼれ落ちました。

心の瞳を開くって・・・。

その瞬間 魔法のプリズムは夜空に砕け散って、
今まで見たことのないような七色に輝く
それはそれは美しい満天の星へと
変わりました。


ミッドナイトブルー


そしてあんじぇの掌に残った
ちっちゃなちっちゃなプリズムの破片(かけら)は、
いつの間にか、ハートの形をした種に変わっていました。
それは心の瞳でしか見ることのできない種でした。
どんな花が咲くのかな?

ふと、あんじぇを心配して
お庭に咲き乱れていたビオラをちっちゃな花束にして
春の香りを届けてくれたpiechan2ちゃんの顔が浮かびました。
ハートの種をpieちゃんに届けよう♪


hana17_c 緑を運びます.gif










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最終更新日  2007年03月11日 00時10分04秒
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