☆Ａｎｇｅｌｉｃ　Ｔｏｕｃｈ☆

不二家の不祥事で、本日からネクターが販売休止だそうですね…


Manammyが５歳くらいの時に、母のお腹に弟がいたので、お出かけが激減…

ある夏の日曜日、今は亡き父とふたりだけで、江の島あたりに海水浴に行ったことがありました。


海水浴場には、父の友人たちが、それぞれ子供を連れて来ていて、楽しく遊んだのだと思います。


普段、父と接することが少なかったManammyは、実の父に人見知り気味で、ずっと黙っていたような記憶があります。


江の島からの帰り道、父はとあるお菓子屋さんの前に自動車を止めて、おやつを買ってくれようとしたのですが、『何がいい？』と聞かれても、Manammyは無言…母になら、『ファンタがいい』とか『コーヒー牛乳！』とか言えたはずなのですが、父には言えず…


気まずい空気の中、父は『桃好きだな？』と言い、不二家のピーチネクターを選んでくれました。熱を出すと、白桃の缶詰が定番だったので、父も憶えていたのだと思います。


結局、ネクターとカールとガーナチョコを買ってもらいました。


実は、Manammyにとって、ネクターは初めての飲み物でした。海水浴で疲れていた体に、ネクターは喉から甘く、冷たく流れていきました。『おいしいか？』ときかれて、『うん♪』くらいは言ったと思います。

この日のことは、しばらく忘れていたのですが、６年前に父が他界してから、よく思い出すようになりました。


１缶１５９キロカロリーなので、普段はあまり飲みませんが、ひと夏に２、３回は父を思い出して飲んでいます。


『また、ネクター、買って欲しいなぁ…』なんて思いながら…



不二家ネクターには、幼かったManammyと父の思い出が詰まっています。



しばらく手に入らなくなると思うと、飲んでおきたくて、昨日買ってみました。



あの夏の日と変わらない味…


　もう、この世にはいない父…


ミルキーがママの味なら、ネクターはパパの味です。


あの夏の日に小さなManammyが飲んだのは、この写真の缶より小さいものでした。


不二家の不祥事に思い出まで奪われたような気になってしまう如月の始めです。