婚活ブログ　ニッポンの婚活ビジネス（元）最前線

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• 現在、婚活系のネタ仕込み滞り中。

  昨日は、今期（4月期）のGlobisクラスの一つの、Day6最終回。今期は名古屋も含めて3クラスを受け持ったので、合わせると100名近く。さすがに固有名詞レベルでの把握が難しくなる。しかも、今期はこの他にも法人研修で何社か、エグゼクティブプログラムやミドルマネジメントプログラムも持つなども含めると、お会いしている人数はもっと膨らむ。クラスあたりに使ってる時間はそう変わってないはずなんですが、自分の中での密度が薄まってしまうんでしょうね。なので、婚活ネタの仕込みもゆるいのです（言い訳）。それでも、あるクラスではバツイチ男性同士の赤裸々ぶっちゃけ会話が盛り上がっている傍らで、5回デートしてまだ手も握ってないアラサー男子が女性陣に相談してカツを入れられるなんて光景が繰り広げられておりました。書きたいなあ、さすがに書けないなあ。後日談＆許諾が得られたらご紹介しますね。他の仕事がけっこう舞い込んできておりまして、一見閑散期っぽい7-8月が忙しくなる見込み。有難いことである一方で、婚活系の仕事はほぼ皆無ですので、ブログの更新頻度は下がるでしょう、という告知もしておきます。ではまた。

  2012年07月01日

• ”出会い指数”の計算式。日経広告より

  講師業やコンサル業で慌ただしい一週間を過ごしていると、こっちのブログの更新が滞り、ネタすら浮かばないという状態。さてさて、、と思っていたところに、今朝の日経の広告に格好のネタを発見。ある結婚紹介の会社が、全面広告を出している。以下、抜粋。タイトル：「結婚は現実的に考える」サブタイトル：「偶然の出会いを待つより、現実的な出会いを。」（私のコメント：たしかに、日経読者の独身男性を狙ってると思うので、アプローチの切り口は正しいと思う）-------(抜粋つづき）内容タイトル：「”出会い指数”をご存知ですか？」「出会い指数」とは職場内の環境や交友関係などから現状を数値化し、日々の出会いのチャンスをはかるものです。一週間（168時間）で●勤務時間×職場内の異性人数＝α●友人に会う時間×友人に会う人数＝βα＋β＝”出会い指数”出会い指数が1,000以上の方は、出会いのチャンスが十分にあると言えます。700未満の方は、できる限り現実的な出会いの場を増やすことをお薦めします・・・・（以下略）-------とのことである。えーーと、どう突っ込めばいいのか。■まず、設定のハードルが高い。たとえば、朝9時から平均21時くらいまで残業する若手独身男性。職場は女性は少なく、3-4人。友人にはあまり会わない。会う時間は平均2-3時間、会う人数も2-3人。そうすると、せいぜい出会い指数は200くらい。1,000を満たそうとすると、女性ならぎりぎり何とかなる？勤務時間9時間として、職場に男性が20人で900。友人には週全体で7-8時間は会っており、人数は女子会含め延べ10人くらいで、70-80。これでも1,000には届かない。なるほど。計算をさせてみて、「うわ、俺（私）、指数、低っ」と思わせて応募させることが目的なんですね。■しかしながら前提がゆるすぎて、日経読者を動かすには、かえって信憑性を下げて逆効果になりそう。たとえば、・なぜ職場の異性は独身も既婚も年齢も関係ないのか？・「友人に会う」は、なぜ異性ではないのか？むしろ同性にたくさん会ってると、異性に会う時間を削ってないか？といった疑問は自然に湧いてくる。・・うーん、中途半端にこういうメッセージを出していると、結局業界のCrebilityが上がってこないんだけどなあ。ちと残念なかんじ。本来気づかせるべきは、男性であれば機会がないこと。着眼点はGood。ただ、指標化するならよりわかりやすく合コンの回数とか、紹介してもらった人数とか、直近のデートからどのくらいの期間が経っているか、自分と似た境遇の友人の既婚率など、もうちっとまともな指標は多いはず。また、女性が対象だと構成要素は大きく違ってくるでしょうね。広告でアイキャッチにするにしてももう少し工夫したいですねー。日経15段（全面）広告は決して安くはないはずなので。ではまた。

  2012年05月12日

• ビジネス誌が「幸福」づいている。

  なんか最近、ビジネス誌が「幸福」づいている。ハーバード・ビジネス・レビューもプレジデントも「幸せ」特集。 まあ、本質的に言ってることは同じで、 「幸せは、自分の気の持ちよう、考え方しだい」と要約できる（ちと乱暴ですが）。 そうですね。結婚もそのとおりだから。 ちょっと気になるのは、この考え方は「現状肯定」であるがゆえに、飽くなき向上心とか、アグレッシブさが失われやしないかということ。USでも「今のままで十分幸せ。多くは望みません」が流行りだとすると、US景気の回復は遠いのかも、と思ってしまう。ガツガツする人はもっともっといてくれて良いと思うんだけどなあ。ここでも中国頼みなのか。落ちはないですけど、ではまた。

  2012年04月25日

• 感謝。40万アクセス突破。

  ふと気がつくと、どうやら本日で40万アクセスを突破した。ときどきTwitterでつぶやく以外には何のアクセス増対策もしてないので、始めてから2年2カ月でこの数字はまあいいかんじではなかろうか。何よりも、当初は毎日更新していたためコンテンツが溜まって、文藝春秋からの出版の話が実現し、雑誌や新聞、ラジオの取材が相次ぎ、テレビのレギュラー出演まですることになった（遠い目）。直接の結婚情報業界からは離れたため、更新頻度は気が向いたときにする程度ですが、細々と続けてまいりたい所存です。あ、明日木曜日は、19時からTBS「私の何がイケないの？」ゴールデンタイムにて登場いたします。ではまた。

  2012年01月11日

• Amazonレビューより。「心と頭を柔らかくして、読んでみてください」

  アマゾンにて昨日拙著についているレビューコメントが、とてもうれしい内容。やらせか、身内かとおもうくらいだが、そうではなさそうだ。（以下、引用）この本のターゲット層まっただ中にいる私は、今までずっとこの本に書いてあるように、 「普通の（結婚に丁度イイ）男性って、もう全員既婚者なんだよね・・・」 と、嘆いていました。だって実際いないと思ってたし。けれど・・・（引用終わり。ここからが、ワタクシ的には秀逸でした）内容がどうこうではなく、きちんと読み込んで(初めは複数回の立ち読みだったようですがｗｗ）、行動で実践していただいてる。最後のレコメンも、ありがたい。「確かに私を含め、婚活中女性には耳に痛く、心に痛すぎる本だと思います。 けれど、少し心と頭を柔らかくして、読んでみてください。」・・ほんと、すみません。アマゾンのレビューをコピペするのって、いいのかどうかよくわからんので、こちらをご覧くださいませ。ではまた。

  2012年01月10日

• 賀状のコメントを見ていて。

  あけましておめでとうございます。年末年始は家族・両親とで熊本・福岡を旅行しており、昨夜戻ってきました。束になった年賀状をパラパラと見てると、「ブログ、見てます！」「テレビで見かけました！」「新聞などでお顔を見てます」といったコメントがたくさん。メディアって、すごい。特に、やっぱりテレビというメディアはあなどれない。能動的に来てもらわないといけないブログやツイッターと比べて、リーチのインパクトが圧倒的に違う。「次は政治家ですか？」というコメントもちらほら。なるほど、テレビで知名度を上げて政治に、というのは橋下市長などで連想するわけですね。昔の自治省出向時代にお世話になった方々などからは、「ぜひ講演に来てくれませんか？」というありがたいコメントも。行きます、行きます。個別にお声かけくださいませ。（講師料？さすがに誰も代わりに稼いでくれないので全てボランティアというわけにはまいりませんが、まあ、本業の休業補償くらいで・・）ではまた。

  2012年01月04日

• 事務連絡）コメント欄、閉めます。

  今日は事務連絡。このブログのコメント欄を、閉めます。（理由）・私がマスメディアにそこそこ露出するようになってから、多様な方に訪れていただいている。いろんな価値観をお持ちの方のコメントが増えつつある。・書き込みいただく方の真の意図や背景がわからないままに、いいかげんな答えは書きたくない。・コメントいただく側は匿名。一方で、私は実名・経歴・職業を明らかにしている。さらにある程度のトラフィックを持っているがゆえに、一方的にリスクを背負う。まあ、そーすると、どんな方にどう捉えられるか、衆人環視をも意識しながらコメントを返すのって、けっこう知的体力と時間を使います。いま、本業でもない婚活関連に、そのリソースを割くほどの余力はないのであります。純粋に、ご感想をいただける方、質問したい方、ご自分の意見を表明したいという方は、他にもネット上でもリアルの場でもいろいろ手段があるはずですので、そちらでいただければ、可能な範囲で対応いたします。ではまた。

  2011年11月24日

• 朝から一日、企業研修講師。

  今朝は雨の中、一日企業研修の講師で日本橋の会議室へ。これで二週間おき三回開催の、三日目の最終日。25名前後の参加者で、全員男性である。一日研修というのはこっちも大変ですけど、受講される皆さんもたいへん。ウィークデイはしっかり勤務したうえで、予習もして土曜日に朝から参加。午後なんかは特に睡魔に襲われる方もいる。なので、休憩時間をこまめに取るのだが、休憩からクラスに戻るときのちょっとした肩慣らしの導入が必要。こんなとき、婚活ネタは実に使い勝手が良い。何がいいかって、・みんな、食いつきが良い。さっきまで眠そうだった人が、目を見開いて注目してくる・私が扱っているネタは、「婚活」や「結婚」をビジネス目線で切ったものばかりなので、研修の内容に直結するものも多い。したがって直前に学んだ内容や分析手法、着眼点などに即したものを披露すれば、うまくクラスに入っていけるといったかんじですね。あさって月曜日は、久しぶりに婚活そのもののセミナーをやります。独身限定のワインパーティに講師としてお呼ばれしておりまして、参加者は総勢100名になろうというもの。定員は既にいっぱいらしいです。男性はまだ若干いけるかも。最近しゃべってないから大丈夫かなあ。がんばろう。ではまた。

  2011年11月19日

• はとバスツアーに見る、マーケのヒント。

  平日ど真ん中に、「ひるおび」を自宅で見るという生活。今日は、はとバスが震災以降に売り上げを回復する過程で投入した商品例を取り上げている。これ、おもしろい。・信州でリンゴ・野菜取り放題ツアー「取り放題」「おみやげになる」といった売り文句は、おばさま世代には刺さる。実際には、野菜取り放題の袋には先に大きなキャベツが一個入っていて、スペースは限られているのでコストはマネジャブル。・「恋せよ乙女、今宵の貴女はシンデレラ」ツアー。ランチはマキシムドパリのランチビュフェ。山王日枝神社、今戸神社で開運を祈る。そして、まだ日が高い17時からホストクラブへ。80歳の女性は口紅をひきなおす。1時間限定で楽しむのであった。ホストクラブ側も、営業時間前の稼働なのでウェルカムである。ツアー料金は、1万円弱。他にも、知恵を絞った面白そうなツアーがたくさん。なるほど、お財布と時間を持っている人を、いかに楽しませて使っていただくか。一方で、いかに追加コストを抑えて収益性は確保するのか。いろんなヒントが満載でありました。ではまた。

  2011年09月14日

• 平日昼間に、外にいる人々。

  ここ最近は毎日、人と会ったりしながら、合間の時間にその辺のお店や座れるところでPCを開いている。で、気晴らしに周囲を観察する。平日の昼間、都心のフリースペースみたいなところはサラリーマン・ビジネスマンが多いことに気がつく。あえて「サラリーマン」と「ビジネスマン」を分けたのだが、私の勝手な定義では、「サラリーマン」なる人種は、平均年齢が高め。PCを持たず、スマホも持たない。ガラケー。クロスワードをやってる人もいる。いわゆる、外回りの人の暇つぶしという風情。「ビジネスマン」に当たる人は、30代が中心ゾーン。PCを開いてガシガシ仕事（たぶん）をしている。いわゆる「ノマド」スタイル、というよりは、営業マンが外でメールチェックしてるかんじか。持っているPCはLet's noteとかDynabook、Lenovoあたりが多い。大手町、日本橋近辺はスーツやクールビズのスタイル多し。これが六本木近辺だと、服装のカジュアル度が上がる。PCではMacbook AirやVAIO比率が高くなる。職種も大手町なんかとはかなり違うんだろうなあ。これが本流のノマドだろうか。なんかおもしろいぞ。引き続き観察を続けます。ではまた。

  2011年09月07日

• 引退宣言。婚活ビジネス最前線

  今日はご報告です。8月末にて、オーネットを去ることにしました。実はすでに出社していなかったりします。楽天アドレスのメールは、もう長らく稼働していませんので、「返事ない！」という方、ご迷惑をおかけしていたら大変申し訳ありません。「婚活スペシャリスト（？）」の一線からも退きます。外資のコンサルや金融の畑から、婚活を支援する仕事に就いて、2年と3か月。このブログ、セミナー講演、そして著書の執筆・出版と、様々なアウトプットをしてきました。独身の方、既婚の方、世話好きなオーネットのアドバイザーたち、本気で会員さんに結婚したいただこうとしている社員。たくさんの出会いがありました。人間の心理や行動について、いろんな発見がありました。「なるほど、そういうことか！」という気づきがたくさんありました。一方で、2年以上経つと、もはや自分にとって新しいことはほぼ出尽くした感があります。雑誌などで取り上げていただく取材の内容を見ても、基本的には同じテーマの焼き直し。ブログの更新頻度が落ちているのも、刺激が薄れている証左かも。ということで、卒業のタイミングと判断いたしました。で、じゃあ次は？いやー、未定なんですよね。いずこかでお世話になるか、個人でやっていくかも含め。何にせよ、やったことのない新しいことにチャレンジを続けていこうと思ってます。（とりあえず、自分の会社を立ち上げておこうとしております）そうはいっても、婚活関連については、けっこうな知見が溜まりました。私が蓄積してきた発見やコツ、ものの見方・考え方をお伝えすることで、いろんな方に気づきをご提供できるかもしれません。なので、個別のご相談として、いずこかで講演や取材などのニーズがあるようでしたらこのブログやFacebook経由でお声かけくださいませ。ぜひ検討させていただきます。このブログは・・・そうですねえ、せっかく毎日数百人の方がお越しいただいてますし、婚活関連やいろいろな日々の発見を、自分のメモ代わりに使っていこうかなあ。どこかでセミナーをやるようなときには告知手段に使うかもしれませんし。ではまた。

  2011年08月31日

• 女子中学生からの著者インタビュー。

  今日は、大学時代の友人の娘さんの夏休みの宿題で、「いろんな社会人に話を聞こう」というテーマが出されたようで、「著者インタビューをさせてください！」とのご依頼を受けた。ホテルのロビーの喫茶でお待ちしていると、当たり前だが学校の制服で現われる。さすがに、周りの好機の視線を感じたのでありました。（待ってる間は、婚活カップルが多いなあと観察する側だったのに。。）自分でも、質問を受けながら過去を整理するいい機会でした。出版を考え始め、出版社に売り込み、骨格を作って中身を詰めて、枝葉を整えたり校正してもらったり。装丁やイラスト、価格設定を決め、実際に売り込みをかけて・・・ほんと、振り返ると結構大変である。「また書きたいですか？」という質問には、きっぱり「No」。まず、今回の本は「続編」をにらんだ出し惜しみはしていないこと。また、時間投資もさることながら、けっこう常に頭の中のメモリーを知らず知らずのうちに占拠されてるんですよね。実は先般、他の出版社さんから「今度は男性向けに書いてもらえませんか？」というお話もいただいた。男性向けは、難しいですよん。アドバイスをしようとすると、魅力度を高めるためには収入アップ策や自己啓発、コミュニケーション力向上といった内容になりそう。でも、オトコからのモテるためのそうしたアドバイスって素直に聞いてもらいにくいし、本に頼ろうとしないので商売上売れなさそう。そもそも私自身、モテるとは到底思えないのでえらそーに言えた立場にはない。異性向けなら、自分がどう惹かれるかという立場なので言いやすいんですよね。ではまた。

  2011年07月30日

• もはや人口ピラミッドとは呼べない形状（2010国勢調査）

  先週、さわりをご紹介した2010年の国勢調査。この速報の解説PDF（４P目)で、いわゆる人口ピラミッドの絵が出ている。これまで、「人口ピラミッド」と言われても、どことなくピンと来ていなかった。で、大正9年（1920年）の絵を見て、合点がいった。「なるほど、たしかにピラミッドだ！」。1920年は、最下層の0-4歳が一番多くて、一番上の70代や80代はほとんどいない。こりゃ支えるのもラクである。自分自身の年代の人口が、10歳以下のゾーンと比べると半分もいないのもすごい。それだけ子だくさんだったということ、食生活や医療が行き届いてなかったということか。それに比べて、2010年のいびつな形状。底をすぼめたコーラの瓶みたいで見るからに不安定。人口ボーナスなんかを持ち出すまでもなく、下がどっしりとした本来の人口ピラミッドの新興国の成長率に敵うわけがないと思う。「デフレの正体」の議論そのものですね。So whatがないですけど（あまりに考えることが多くて）、ではまた。

  2011年07月05日

• 「自粛すべきでない」けど、自身は外出・外食しない矛盾

  電通リサーチさんが調査した、震災後二週間のタイミングでのアンケート結果をもらった。ウェブサイトでは公開してないようなので、リンクは張れませんが、なるほどという点だけ書き記します。調査対象は、首都圏、18-69歳の男女で、年齢の偏りのないようにしている。ネットによる調査。●まあ、そうだろなというところ・「地震がおさまってきている」。58%とそこそこ・「風評被害がなくなってきている」。たった8%・「町の活気・にぎわいが戻ってきている」。28%のみ。・したがって、不安のトップは、「震災による日本経済の停滞」93%。ほぼ全員が不安を抱いてる。・「外食や飲み会などの遊びは元気を出すためにやった方がいい」は39%と、「控えた方がいい」25%を上回る。●でも・・・・「経済停滞は不安」だし、「遊んだ方がいい」けれども、自分自身は「外出を控えている」67%、「外食を控えている」60%。気持ちと行動がまるで不一致。こりゃ、小売・外食産業はつらい。●「へえー」というところ・「情報源として利用度が高い」のは、NHKがダントツ。これはなるほど。・で、ポータルサイトなどのネット有力媒体が、利用度で新聞を抜かしている。速報性で新聞の負けということか。・「Twitterが活躍」、と喧伝されている割には、まだまだ利用度は10%そこそこ。この調査はネット経由であるにもかかわらず。まだそんなものか。・一方で、けっこう利用度が高いのが、「家族・友人・知人の話」。30%近い。なるほど、かくしてチェーンメールが飛び交うわけだ。日々、センチメントが変わるので、機動性が求められてたいへん。ではまた。

  2011年04月05日

• 初めて感じるブログの「波」。

  今週は、再開したものの、なかなか筆の進みが鈍い。これまでトピック選びなどはあんまり気にせずにきたけど、いまは、毎日数百人のいろんな人がこのブログを訪れていることを意識しちゃうんですよね。どんな受け止め方があるだろう、どんな感想を持つ人がいるだろうと考えてしまうと、頭の発想の柔軟さがけっこう奪われるのを自覚するのであった。世の中の広告スポンサーも、似たような悩みを抱えてる。テレビCMは、まだまだACの比率が高い。枠を買っているのに自社CMを流すのを躊躇しているということ。まあACも、仁科母子や「ポポポポーン」だけではなくスマップバージョンとか、長友なんかのバージョンも出てバリエーションが出てきたのが視聴者側としては救いだろうか。こういうときは、Twitterの140字のほうが、かえって自由度が高そう。つぶやきごとにいろんなモード、違うトピックを使い分けられるし、もし少々羽目を外したりしても、流れ去るのも速い。ブログ、難しいじゃん。初めて気がついたぞ。まあ、いろいろ波があったほうが応用力がつくのでよしとしよう。ではまた。

  2011年03月24日

• 震災後のメディアを見ていて

  今日から、少しづつ世の中が元に戻りつつあるようですね。（いまだ、余震はあるものの）このブログへのアクセス元も、徐々に企業ドメインからのものが増えてます。ベタな婚活ネタに戻るのは、もうちょっと控えめにして、この一週間くらい各種のメディアに触れていて思ったことを備忘に書き記しときます。今回の震災で、あらためてTwitterは、本当の意味で既存メディアのカウンターパワーになりつつあるように感じた。・速報性。揺れた？と思うと、すぐに誰かがつぶやく。震源や震度も伝えてくれる。ニュース速報とほとんどタイムラグがない・既存メディアのチェック機能。今週号のAERA、「放射能がくる」という大見出しに対してTwitter上で反論が相次ぎ、AERAが謝罪。そのニュースが新聞にも取り上げられる。・真っ当な世論形成能力。買占めパニックに対して、Twitterは冷静な議論が多かった。ただ、Twitterを常時見ているレベルのリテラシのある人は、そもそも買占めしていた人（高齢者が多かったと聞く）とはセグメントがかなりズレるのだが。。「自粛」「不謹慎」モードに対しての冷静な議論も目立った。被災していないところまで自粛して消費が細ると、いったい誰が被災地を助けるのか、という声がめだつ。てなかんじで、「速報」としての一次情報としても役に立つし、「目利き」として、自分よりはるかに見識のある人が一次情報をどう軽重をつけ、どう解釈するのか知ることもできる。これらは、まさに既存メディアが担っていたこと。既存メディアの付加価値そのもの。速報性で追い抜かれ、さらには解釈の付加価値でまで差をつけられてしまった既存メディア。存在意義、厳しいですね。どう生き残るのか。ますます、リテラシ低めの人向けの内容になってくとすると、ちと寂しい。ではまた。

  2011年03月22日

• 「男らしさ」の復権。

  震災以降の流れで、いざというときに頼りになる自衛官や消防士の方たちの人気が急上昇しているらしい。きっと結婚相手としても見直されることでしょう。実は、自衛官の方たちはもともと婚活市場では隠れた人気セグメント。基地近くで出会いのパーティなんかがあると、女性側の競争率がかなり高いそうだ。草食から遠いところにいる彼らは、男らしい。身分は公務員。（遠くに行って長期間留守にすることも多いので、それはそれで夫婦円満の秘訣、なんていう口の悪い意見もあります）ちなみに自衛隊の広報誌では、男性のオスとしての魅力をさらに上げるための強精剤とかプロテイン、日焼けサロン、整形手術などの広告が満載なのであった。一度見ましたが、けっこう壮観。いずれにせよ、女性が男性に求める好みや嗜好が多様化することは、良いことだと思うのです。ではまた。

  2011年03月21日

• ぼちぼち再開。

  「３１１」から、一週間。地震から津波、原発、そして停電と、影響の範囲はむしろ広がって、かつ長期化しそうになってきましたね。私も、帰宅難民になりかけ、ニュースに愕然とし、自宅待機になり、停電の可能性にあせり、節電モード・・とても、長い一週間でした。このブログを一週間も休載したのも初めて。さすがに、初めの数日は何も書きようがなかった。で、いったん休むと、次に動き出すのがなかなかに勢いが必要ということも初めてわかった。ただ、「そのうち落ち着いたら・・」なんて言ってたら、「落ち着く」なんてことはしばらくないように思えてきた。まだまだ言葉を選ばないといけませんが、そろそろとでも、物事の明るい面を見出していきたいです。みんながみんな「自粛」モードになると、結果として被災地のためにならない、という論調も増えてきてる。実際、西日本での温度感は首都圏以北とはまるで違うみたいですしね。いまは、危機バネを持つ日本人の強さや、開き直りに期待。で、一人で心細い思いをした（してる）人の、パートナー探し気運が出てくるのなら、しっかり応えていかないと。ぼちぼちと再開していきます。ではまた。

  2011年03月18日

• 本日休載。

  被災地の皆さま、関係者の皆さまに、心からお見舞い申し上げます。オーネットの会員さまや社員も含め多くの被害が出ているのではと思います。みなさまのご無事を、心より祈念します。追記3/13）この環境下で、本ブログから有益な情報を発信することが難しいこと、全国の読者の方には様々なお立場の方がいらっしゃるであろうことから、少なくとも数日間は更新を止めたいと思います。再開しましたら、よろしくお願いいたします。ではまた。

  2011年03月12日

• 花粉症発症。生活サイクル狂う。

  今年はついに花粉症を発症、という人が多いですね。私もどうやらその1人。夜にクスリを飲むと、朦朧としてすぐに寝てしまう。このブログ、ネタはだいたい前夜の寝る前に仕込んだり考えたりして、下書きを作っている。朝は実質的には更新作業のみ。しかし、花粉症のクスリのせいで睡魔に勝てず、生産性が大幅に低下。そのサイクルが崩れつつある。これ、ほんと世の中マクロレベルでも相当な経済損失だと思う。何が言いたいかって、今日のエントリはこれだけということであります（爆）。今夜は社員の平均年齢の若そうなある会社さんにセミナーで呼ばれているので、いろいろ仕込んできます。ではまた。

  2011年03月10日

• 本日、20万アクセス達成予定。

  あと100を切ってるので、たぶん午前中には超えることであろう。グロービスに出かけないといけないので、「200,000」の瞬間は見れそうにない。2009年11月に始めてから10万アクセスまで10ヶ月、20万までは5ヶ月で加速中。相場感がよくわかりませんが、ありがたいことです。一般の方に見ていただいてるのはもちろんありがたい。加えて、社内の全国会議や支社に訪問したときに、あちこちの支社長やアドバイザーの皆さんが「トークの参考にしてます！」という声がとても多いことは、うれしい。なんとかほぼ毎日続けている励みになりますね。ではまた。

  2011年03月05日

• 恋愛に法則性はありやなしや。「恋愛経済学」より

  昨日紹介した、勝間和代さんの「恋愛経済学」。けっこう触発されていろいろ書きたくなるところが多い。本の最後に、秋元康さんと勝間さんとの対談がある。（以下敬称略）何がすごいって、この議論の、噛み合わなさがすごい。たとえば、恋愛を分析や法則性で解き明かそうとする勝間和代に対して、秋元康は、「恋愛を解明しようってのがすごいよね。解明できないから恋愛の底なし沼にはまるのに」「恋愛は経済のように理屈で語れるし、語らないといけない」「経済にだっていくら数値化しようとしてもわからない部分はある。そこを何とか解明しようとしている」（勝間）「100人の人がいたら100とおりの恋愛がある」「恋愛はいかなるものも超えるんです」（秋元）「（文脈の中で）そんな女の人は10人にひとりもいない。ヒアリングしてますから」（勝間）「10人に一人なんて決めつけちゃいけません。ヒアリングっていうのが、そもそも恋愛に合わない」（秋元）「恋愛と戦略みたいなものは、まったく相容れないんだと思う」（秋元）・・・・。私も、オーネットの会員さんを直接、あるいはアドバイザーたちを通じていろんな例を見ているし聞いている。のべ1,000人を超える独身者の方たち向けにプレゼンしたり意見交換をしてきた。そこには明らかに傾向が見えるので、勝間さんに分があるのは間違いないと確信している。恋愛には法則性はあるし、セオリーもあれば、戦略もある。もちろん、その程度や場面は千差万別。あたりまえ。それを言い出したらあらゆる企業の戦略だって「いや、会社は100社あれば100通りですから」になってしまう。そもそも、オーネットなんかの「アドバイザー」なる職種が成り立たない。だって、全てのケースで他の例が一切参考にならないなら、アドバイスのしようがない。むしろ気になったのは、なぜ、秋元康はこう発言してるんだろう？こう考えてるんだろう？ということ。少なくとも発言の上では、普遍化しようとか、共通性や法則性を見出そうという努力を完全に放棄してる。作詞家として、法則性なんかを認めてしまうと書けなくなるから？想像力や右脳が働かなくなってしまうから？自分の付加価値の源泉を自己否定することになるから？そもそも彼の考え方に理由を求めようとする姿勢自体がおかしいのか？？？？の不思議マークがいっぱい。学びは、いろんな発想、考え方をする人がいるんだ、ということ。もう一つは、こういう考え方をしている人が世の中にけっこういるとすれば、ちゃんと戦略を立てた人には大いに勝ち目がある、ということでありました。ではまた。

  2011年02月28日

• 学術本は、たいへんだ。

  「結婚の壁　非婚・晩婚の構造」（勁草書房）という本を寄贈いただいた。東大の社会科学研究所の方たちや国立社会保障・人口問題研究所の方たちの共著によるもの。ざっと読ませていただくと、とても高尚なんだけど、難しく書かれていて、なかなか読み進められない。言いたいことを要約すると、はるかに少ないページ分量に収まりそう。これ、ちょっと同情する。結婚・恋愛は、言うなれば人間の本能や心理。「まー、普通そうだよね」という仮説でも、厳密に定量的に検証するのは逆にけっこうたいへん。データや分析を駆使しても、導き出せることはあんまり大したことがないことが多い。さらに、彼らが参考文献に「できる」本や資料も、おそらく多くはない。世の中の恋愛本や婚活のノウハウ本、さらには「キャバ嬢のテクニック」とかの本は、実は本質を突いてるんだけど、「参考文献」として出所を記すには厳しい。したがって、本の中で「お、珍しくキャッチーな言葉が出てきた」と思うとほぼ全てが「婚活時代」から。「婚活時代」は中央大学教授の山田昌弘さんの共著だから、出所として耐え得るのだろうか。15年以上前に、自治省に出向してたときのことを思い出す。調査報告書を書くとき、他省庁の白書や調査もの、大学教授などの学識者の文章以外は出所として使えなかったので、けっこうつらかった。コンサルタントのときにも、ちょっと似た体験。仮説はあくまで仮説。クライアントに見せるときには何かしらファクトや分析結果でサポートされてないと出すわけにはいかない。「きっと、こうに決まってるのに・・」というもどかしさ。ということで、いまは自由に好き勝手に書いております。ではまた。

  2011年02月24日

• 三井住友銀行のCM。嫁入り前の風景

  今朝、出掛けに見かけたCM。郊外っぽい一戸建ての和室にて。ウェディングドレスが吊るされる脇で、荷物整理する女性。嫁ぐにあたって、古い荷物を選別してる様子。ふと出てきたVHSビデオ。彼女の生まれたとき(背のラベルは1984年。なるほど、27歳くらいの設定か。）のもの。片付けの手を止めて、座り込んで再生。父親があやしている場面が映り、少し涙ぐみつつ、懐かしむ。カメラは台所に移り、少し丸い両親の背中が描き出される。さだまさし「秋桜」の世界ですね。（BGMは桑田圭祐でしたが）最後の社名が三井住友銀行じゃなくてオーネットでもバッチリである。ちょっとうらやましいぞ。ではまた。

  2011年02月19日

• 極限に忙しいときの男女の差。守るのは、オトコは種、女性は自分

  ある、女性がバリバリ働く職場の方たちと話したときのこと。仕事が極限まで忙しくなったときの、男女が取る行動の違いについて。「極限」・・・とは、たとえば、連日0時を回る残業で、睡眠時間が3-4時間程度、土日どちらかはフル出勤くらいの状態で、それが数週間以上にわたって続くこと、としましょうか。男性がこの状態にあると、それでもなお「種の保存」行動を起こす、という意見多数。深夜1時からでも夜の街に出撃するとか、激務のさなかのはずなのに奥様が「おめでた」になったり、身近な女性と不倫するなど。どんなに体力を消耗しようが、身を削ろうが、自暴自棄な自殺行為だろうが、オトコはけっこうアクティブ。一方の女性は、「自分の体を守る」ような行動に出るそうだ。「これは、もうムリ」と、カラダをいたわる。マッサージ、整体、鍼、スイーツ、おいしい食事などなど。なんか太りそう。。男性、女性の本能の違いなんでしょうね。で、さらにその先の議論も。バリバリ働くキャリア女性がアラフォー以上になってくると、行動パターンが男性化してくるという意見あり。彼女らはもはやカラダの健康を省みることなく、遊び、発散し、ときには「狩り」に出かけるらしい。・・・そうなんだー。これはこれで発見である。異論・反論、同意、事例紹介など求む。ではまた。

  2011年02月16日

• 春節ラッシュに見る中国の歪みと、結婚への示唆

  朝のテレビでは、中国の春節（旧正月）を特集。上海に住む32歳の男性が600km離れた実家に帰省する様子を密着取材していた。お土産をたくさん買う。日本円2-3万円分なのでかなりの出費。電車の切符は、座れない立ち席。通路にしゃがみこんでいるが、どんどん人が乗ってくるので座ってもいられなくなる。所要10時間。トイレなんかはどうするんだろう。当然、戻りの電車も似たようなものだろう。お土産代や交通費などで、月収の半分をつぎ込んでいるそうだ。それでもアンケートでは、春節はやっぱり実家に帰りたいとする人、80％以上。人間の、生活習慣や家族の価値観はそう簡単には変わらない。どんなに苦痛でも、お正月は「帰省するもの」だし、お土産は「たくさん買うもの」と刷り込まれている。でも現実には、急激に変化する社会・経済環境の歪みが、帰省の交通手段を大混乱させている。さて、結婚への示唆。中国では、結婚するとき男性が女性に住まいを提供することが慣習上で当たり前。でもこの32歳の彼が、高騰する上海不動産市場で住まいを提供できるか疑問だし、登場した両親が買ってあげられるようにも見えない。独身比率が高まるのは、結婚や家族への「価値観」と、実際の経済環境や社会との間に齟齬やギャップができたとき。日本はこの20年くらいをかけてその道を進んできている。中国は変化が激しくかつ速い分、この矛盾が噴出して独身者が急増するペースも早そうだ。で、この矛盾は、根強い「考え方」「価値観」に起因しているので、単に「出会い」を提供するだけでは埋まらない。考え方の切り替えや「気づき」が必要。なのでネット系の婚活サイトでは解決にはならないと思う。中国共産党が、春節を大過なく乗り越えることに気をつかっているのは、極めて正しい。培われた価値観と、現実社会とのギャップが顕在化する場面だから。今後の成り行き、要注目ですね。ではまた。

  2011年02月02日

• 「新成人調査」では、英語化もリサーチしてみた。

  先日オーネットから発表した「新成人調査」。特に男性の彼女ナシ比率84%が衝撃的だったようで、いろんなメディアに取り上げられている。テレビ局も複数問い合わせがあったので、明日の成人の日には登場するかも。この調査、恋愛・結婚ネタとともに、はやりの「英語」ネタも調べている。20歳の人たちも、英語は要りそうだなーとは意識してて、「これからの時代に英語は必須だ」は76％。でも、ここで気持ちや行動がついてこない。「結婚したい」けど「彼女いない」「がんばりもしない」の構図と同じ。・プライベートな旅行では、「視野が拡がる海外旅行よりも、言葉が通じて安心な国内旅行がいい」という意見が多数派。・「就職するなら、英語必須の成長企業より、公務員を選ぶ」が、「海外に魅力的な仕事のチャンスが多くあるとしても、踏み切れないだろう」が多い。昨日、グロービス受講生のシンガポール勤務経験ある方と、人の採用をしたときの話をした。彼いわく、「楽天とか、日本の会社の英語化って、優秀な海外の人を雇うプラットフォーム作りの意図があるんじゃないですか？」「だって、SGで募集したらベトナムとかのとてつもなく優秀でハングリーな人が日本語も英語もできるんですよね」。す、鋭い。これは本質だと思う。社内英語公用語化は、べつにみんなに海外に行ってもらおうという話ではない。数十億人に開かれたジョブマーケットから、優秀な人を（相対的に低コストで）雇いたい、というのは経営者としては当たり前のニーズ。私がコンサルタントなら迷わずそう提言する。なので、働く側にとっては、けっこうきつい選択を迫られる。英語を忌避してどんどん日本語だけの世界に閉じこもるのか、あえて学んで討って出るのか。20歳の結果を見てると前者が多そうだが、逃げ場はどんどんなくなるし、単価も切り下がるぞ。一方、楽天の社内英語化。宣言から1年経とうとしてるけど、明らかに皆さん上達してきてる。外部からは「日本人同士で、バカじゃないか」という批判はあった（ある）けど、真似事だろうがなんだろうが、やった方がいいに決まっているのである。だって、しょせん一技能に過ぎないんだから。ではまた。

  2011年01月09日

• 少子化は、結婚数減少がインパクト大。国・自治体はどうする？

  出生率は、どんどん右肩下がり。いろいろな場面で取り上げられるので、みなさんなじみが深いと思う。もう一段突っ込んでみると、「出生率」というのは、(1)結婚したカップル（日本では婚外子は例外的）が、(2)何人の子どもを産むのか、という二つの要素に因数分解できる。先に(2)を考える。実は、結婚した夫婦から生まれる子どもの数というのは、過去10年くらいはずっと2.2人前後を行き来していて、実は今のところほぼ横ばいを保っている。一方で(1)。結婚するカップル、すなわち既婚率は急激に、かつ継続的に下がり続けている。これらから言えること。まず、「少子化」対策の一丁目一番地は、子ども手当てや保育所の充実でなく、結婚対策。保育所が不要と言ってるわけではない。効くインパクト度合いの話。結婚の数を増やさなければ、それも、夫婦ともども年齢が若くてたくさん子どもができる可能性が高いうちに結婚する人たちを増やさないと、少子化の流れを大きく改善するだけのインパクトはない。なので、多くの自治体は婚活イベントを主催したり、相談コーナーを設けているところも数多い。でも、どこの自治体も個人の問題にどこまで踏み込んでいいのか、悩みながら実施している。また、婚活イベントをすればすぐに結婚する人がたくさん出るほど婚活は簡単ではない。そもそも出会いの機会が少ない人たちなので、初対面でできるコミュニケーションは限られている。このため、自治体は議会や住民から「かけている費用に見合った結果は出ているのか？」と追及されると、なかなか反論しにくい。あんまり深く考えてない私見ですが、個々の独身者の行動を大きく変えるには、イベント開催とかよりも、税制を、結婚した人優遇に変更することが最も効果があるんではなかろうか。別に、当業界に補助金なんて要らないから。「独身で何が悪いの？結婚したら使えるお金が減るじゃん」という人がどんどん増えてますよね。だったらば、彼らが将来老後になって若年世代の税収に頼ることはフェアではない。それって、キリギリス的なフリーライダーでは？というと言いすぎでしょうか。もちろん、いろんな事情のある人もいるので、例外措置も必要でしょうし、税率を対象によって変えるのか、結婚した人たちや子どものいる人の控除率を大幅に上げるのか、やり方もさまざまでしょう。国の経済状況は、ほとんどが人口サイズで説明できてしまうと言う。事は差し迫っている。このまま既婚率が下がると、今はなんとか横ばいを保つ「出産数」が減少に転じる。なぜなら初婚年齢が上がってきて、生みたくても2人、3人産めなくなるから。国の意思を示すには税制は最も有効なメッセージになるし、独身であることの「なんとなくの居心地の良さ」に行動を与える誘因になると思うのです。・・・読者には「当事者」の人が多そうだから、異論反論あるかなあ。ではまた。

  2010年12月28日

• 検索順位、何かと上昇中。

  このブログ、始めて1年ちょっとが経過。もともと、考えたことや気づきの書き留めが主眼だったので、何のSEO（検索エンジンに上位表示されること）対策もしてませんが、「婚活　ビジネス」の掛け合わせでGoogleを回すと、1ページ目で4位あたりに表示されるようになりました。さらに、「婚活　ニッポン」にすると、１位表示。へえー。他にも、私ならではのマニアな掛け合わせだと上位表示される。「婚活　グロービス」や「婚活　アメックス」だと、上位を独占。この前Yahoo!トピックスのトップページに出た「結婚した方がいい芸能人」でも1位。メディア名との掛け合わせも強い。たとえば「婚活　アエラ」で7位、「婚活　anan」で５位、「婚活　SPA」で6位と、本元の雑誌の公式ページを差し置いたりして、軒並み1ページ目で表示される。他にも、「こんな掛け合わせだと上位でびっくり！」というおもしろいのがあったら教えてください、＞読者のみなさま。できれば、「婚活　ブログ」くらいで上位表示されるとありがたいですね。こちらは今のところ40位前後。（以下、宣伝）さらに、このブログを読んでいただいたことがきっかけになって、オーネット入会に至った人がけっこうな数になっている。個人情報は命の会社なので、何のヒントもさしあげられないのですが、うれしい。もし同様に興味をお持ちになった方、ブログのコメント欄でも、twitterアカウント（anishi0001)へのでも適宜ご利用いただけますと、対応いたします。また、「セミナー、ちょっとおもしろそう」という方、これまた個別開催ありですので、お申し付けくださいませ。内容も、「ベタな婚活テク」「婚活をマーケティングで」「心理学で」「戦略で」などなど、けっこう応用できます。ではまた。

  2010年12月24日

• SNS隆盛は、少子化を促進しそう

  昨日のリア充とSNSの関係を、もうちょっと結婚に絡めて考えてみた。「結婚したい」というモードは、1人で孤独を噛みしめないと、なかなか顕在化しない。（なので、オーネットのネット広告はちょっと煽っている。「一人ぼっち？」「さみしい？」・・・カチンと来る方、スミマセン）ここで、SNS。たとえばフェイスブック。外資や外人の友人の多いコミュニティを中心にじわじわ広がりつつある。誕生日メッセージも外人から複数フェイスブック経由でいただいた。でも、今のところ私は、ほとんど使ってない。本気で使い始めると自分の時間シェアを相当程度奪うであろうことが容易に予想されるから。自分の情報もどんどんアップすればするほど、友人たちからコメントが寄せられる。打ち返す。たぶん、楽しいし、時空を超えていろんな人とのつながりを実感できるはず。これって、結婚に対してはものすごく大きな競合になりつつあると思う。ネット社会になるまで、年を取って物理的な行動範囲が狭まることは、ほぼそのまま交友範囲が狭まることを意味していた。手紙や電話はあっても、コミュニケーションの密度は薄いし、発信するのにちょっとした踏ん切りやきっかけ、口実が要る。でも、フェイスブックはPCを立ち上げ、スマートフォンの起動ボタンを押すだけで数秒で立ち上がる。そこには数多くの友人たちの近況が分単位で表示されている。ちょっかい出し放題である。これって、、死ぬまで寂しくならずにすむのではないか？？もちろん、ネットメディアに栄枯盛衰はつきもの。FBが永遠ではない。でも、姿かたちは変わっても、「つながり」という本質は変わらない。なんか、人口動態までがSNSによって影響を受けそうな気がしてきた。さらには、増えすぎた「人類」なる生き物に対して、地球の繁殖抑制のメカニズムが働いてる、とまでいくとハリウッド的な考えすぎだろうか？こんなことを書いてたら、今朝の日経で世田谷の月読寺のご住職が、「デジタルを通じたつながりは錯覚」「自分宛メッセージがすぐに返ってくるのは気持ち良いが、慣れが生じるので『もっと速く』『もっと多く』という罠にはまる」「バーチャルな情報処理量が増え、心の負荷が高まり、心が現実からどんどん離れる」といったことを話していた。ふむ、通じる、通じる。そうそう。バーチャルはあくまで付随。リアルの方が、ずーっといいもんですよ。ではまた。

  2010年12月20日

• 休日の雑感。リア充とSNSは反比例？

  先週、昨日の土曜と、町は大変な人出。きっと今日もすごいだろう。平日の夜は、毎日金曜日のような勢い。けっこう早い時間から酔っ払ってる人、タクシーを拾う人が見受けられました。友人に支えられて顔面蒼白の若い女性も見た。なんか、日頃の飲み会が減ってるから、お酒の飲み方を忘れちゃった人が多かったりしないか？昨日の土曜日は、ショッピングスポットにすごい人。いわゆる繁華街には行かなかったですが、いつもは空いてる恵比寿三越やヒルズでもかなりの人出。で、道行く人がいくつも買物袋を提げているので、ちゃんと「買ってる」んですよね。メディアでは「ボーナスが上昇」「プレゼントもちょっと奮発」なんて言葉が出ると、正直、買物心理にポジティブな影響を与えると思う。みんなが少しずつ「気が大きくなる」ことで、GDPの押し上げ効果はけっこうあるはず。で、おもしろいのは、先週からtwitterのトラフィックが下がっているようにみえること（もちろん私がフォローしてる人たちだけですが）。飲み会報告みたいなつぶやきはけっこうあるが、深い思索や議論は激減している。「リア充」比率とSNSはまり度比率は、逆相関してそうだ。もう一つおもしろいこと。実は私のブログのアクセスはこの1-2週間ずいぶん伸びている。混んでる帰りの電車で複数ページを見ていただいてるのか、「やばい、リア充めざせ」モードに向いてるのか。いずれにせよ、世の中や生活にいろんな変化、ボラティリティがあるのはいいことだと思うのです。変化がないとつまんないですもんね。ではまた。

  2010年12月19日

• モンハンは、静かな抵抗活動か？フェルドマン講演より

  今週月曜の楽天の朝会は、ゲストスピーカーでモルスタのロバート・フェルドマン氏がやってきて、政治やマクロ経済のレクチャーだった。フェルドマン氏は1年くらい前にも来ていて、そのときは日本語スピーチ。今回はもちろん全て英語。トピックになじみがあるので、わかりやすい。こうやって仕事と直接関わらないノーリスクの場で、タダでちゃんとした英語に触れさせてもらえるのは、実にありがたい。本来ならばお金を払わないといけないような場面である。その内容は、日本を"Sleeping Beauty"に喩えて、誰がキスして目を覚まさせるか、といった話題。それにしても、よく寝るプリンセスである。ほんとに起きるんだろうか・・と聞きながら考える。自分が社会で働き始めてすぐ、90年代半ばからずっと聞かされてきた議論である。冷や水をバケツで浴びればともかく、この国には蓄積も底力もあって、すやすやと寝続けることが許される。ギリシャ、アイルランドだと、こうはいかない。なので、危機感を持って行動、というより、徐々に緩やかにずり下がる環境に「適応」していくのがメインシナリオ。デモとかネオナチ、革命ってかんじじゃないんだな。・・・そう考えてみると、なんかモンハンに行列を作って「狩り」に出かける若者たちは、静かな抵抗活動をしているようにも思えてくる。「経済成長なんて知ったことか。俺たちに分け前は来ないんだろ？こっちで狩りやってるほうが楽しいし、実力と努力しだいで英雄にも神にもなれるもんね」・・・ある意味、本能に忠実で合理的な行動。というように、国の動きを変えるのは、個人単位では容易ではない。でもね、結婚は、自分だけの気の持ちようで、なんとでもなる。この可能性・可塑性は、実にハッピーなことだと思うのです。ではまた。

  2010年12月02日

• 週刊ダイヤモンドでは、「宗教」特集。

  今週の週刊ダイヤモンドは、宗教法人特集。経済誌なので、「宗教とカネ」という切り口で、主だった新興宗教法人ごとのビジネスモデルの違いやカネの流れを解説していく。彼らの主な収益源は、お布施や会費、祈祷に伴う販売収入（神棚とか）、新聞、出版など。これらは布教に伴うもので、それ以外にも手広くビジネスをやっている。学校、病院、福祉施設、お墓や葬式、健康食品などなど。経営が苦しくなると、レバレッジの効いたハイリスク金融商品に手を出して、投資銀行のいいお客さんになっているところも。へえー。税金面。宗教活動そのものは、法人税、事業税、住民税などが非課税。一方で、出版や機関紙の販売などの収益事業は課税対象。ただ、その境界はけっこう曖昧らしく、50円のハガキをそのまま売ると収益事業だが、教祖さまの写真が刷ってあって5千円になると、逆に「宗教活動」として非課税になることも。要は、理性や理屈では説明のつかない非合理的な値付けになると、宗教の意味合いが出るということ。なるほどー。ブランド物も高額化粧品も、嵐やAKBグッズなんかも似たようなもんですね。ある意味、宗教がかっている。（叱られそうだが）特集の後ろの方では、今はやりのスピリチュアルと宗教の違いも比較。スピリチュアルの場合は、活動単位が個人で、神秘の力を頼りに、自分で探求する。宗教は老若男女が対象だが、スピリチュアルのメインは30-40代女性・・・そう。なぜ私がこの特集に興味を持ってるかというと、広義の競合だから。だって、入信した理由アンケートでは、一番多いのは「心のよりどころが欲しいから（32%）」。「よりどころ」へのソリューション提供という意味で、結婚と競い合うのである。なのでこの特集、いろいろ勉強になりました。ではまた。

  2010年11月09日

• バブル真っ盛り世代男性たちとご一緒して。

  昨夜は、ある集まりの流れで、6-7歳上の方たちとご一緒した。みんな男性で、年齢40代後半。結婚については、バツイチ、既婚、3回目の結婚などなど。それぞれ、稼ぎの多寡はともかく、会社や組織に縛られずに働いてて、むしろ組織をうまく利用している、という人たち。みな活動的。見た目で年齢不詳。すごく肉食の人もいる。金融機関や役所に就職した彼らの同級生や同期たちが「死んでる」のと対照的。そんな方たちなので、オーネットの話題や結婚がらみの話題では、やたら盛り上がる。「最近の結婚って、半分近くがWおめでた（できちゃった）なんだって？」「結婚を狙う女性は危険日を伝えないらしいぞ」「きれいな女性が結婚できなくて残ってるんなら、俺たち（約1名）の出番だ！」「上海のクラブはこの数年見たことないくらい女性のレベルが高かった。みんな外人狙い。バブルの六本木状態。経済成長ってこういうことだよな」「日本女性は海外でモテるので、国がつぶれても大丈夫。男は悲惨」・・・グローバルにビジネスや世の中を見てるので、話に広がりも奥行きもあって、もう止まらん。0時くらいまでご一緒し、そのあとまだ何人かはそれぞれの約束で繰り出していかれた。すげー。さすが、バブルを社会人20代半ばで満喫した世代である。（ちなみに私はバブルのときは学生なので全く恩恵にあずかっていない）言っちゃあ悪いが、「希少動物」を見ている感じであった。でも、女性の皆さま、彼らに「オスの魅力」を感じても、ちゃんと独身かどうか、結婚する気あるかどうか見極めてからにしてくださいませ。でないと、火遊びは見る目を肥やして、近い世代の「普通の」男性に物足りなさを感じさせるだけになっちゃいますぞ。ではまた。

  2010年10月23日

• 三連休、涼しいので休載。

  この三連休は、結婚式の出席や、まとまってやらないといけないことあり。たぶん、ブログは更新いたしません。涼しくなると、アタマは少々回るようになるのでありがたい。そういえば、コンサルのとき、自分の個室があるプリンシパルの人（すげーアタマいい）が、キンキンに部屋を冷やしていて、「アタマのCPUをフルに回すには、温度が低くないといけないんだよね」とさらっと言っていた。当時は、「へー、そんなもんなんだ？」と思ってたが、あの頃はまだ自分の生産性が「今は高い」「今はダメダメ」という自覚すらちゃんとできてなかったということなのだろう。たしかに、南の国で著名な哲学者や数学者はあんまり聞かない。シンガポールもオフィスの中は冷蔵庫状態ですもんね。婚活関連は、先週もあちこちでおもしろそうな話を拾ったし、今日出る結婚式もきっと独身だらけ（お呼ばれした方が若い）なので、また来週アップしていきます。ではまた。

  2010年09月18日

• 円高、うまく使おうよ。

  「円高で困る」大合唱に違和感を感じ続けている。友人知人にはプロがたくさんいるので、シロートの感じること以上のものを書けないのであまり深掘りしませんが、世界最強通貨である「日本円での収入」を得られる喜びを、もうちょっと噛みしめて、利用しつくすという感覚を持っていいんじゃないだろうか。前職で日本に来ていたイタリア人が、お給料がユーロ建てなので、最近はとても困って倹約してた。日本のサラリーマンは、世界で一番強い通貨で収入を稼ぐ力があるんでしょ？こんないいことないじゃないか。上手く使えばいいだけ。外資が、「日本は円高で世界でダントツにコスト高になった。だから撤退する、人を減らす」。なんともったいない。同じだけの売り上げや利益が世界最高に評価されんだから、稼ぐ方をもっと頑張ればいいのに。政治、行政は、振る袖もないのに中途半端に助けようとせず、稼ぐ環境を整えましょうよ。いかに収奪するかしか考えてないから、みんな逃げるのである。竜馬伝でも、グラバーはボロ儲けができるから日本に来て、居を構え、日本語を覚え、結果として日本が変わる触媒役を担ってる。大きな変化は、リスクとチャンスが表裏一体。15年に一度の円高のチャンスを生かせないとは、なんともったいない。ちなみに、こういう逆を見る視点、婚活でも大いに有効ですよ。ではまた。

  2010年08月30日

• ブログ夏休みのお知らせと、過去エントリのおすすめ一覧

  夏休み期間につき、6日からブログ更新を止めます。再開は、8/12予定です。せっかくお越しいただいた方、ぜひバックナンバーをのぞいてみてください。われながら、今読み返して自分でも「おー、なかなかいいこと言ってんじゃん」と思うものもあります。一度読んだ方も、忘れてるかもしれないのでもう一回どうぞ。結婚、恋愛、婚活にまつわるちょっとしたコツ、一味違う切り口や視点はこちら。→「婚活のチップス」似たような感じで、「婚活心得」と、このへんだけで100エントリ以上。11月からこっちで、よく書いたものである。個別に、オススメをいくつか。・「なぜあんなにキレイな人が独身・・？」のパラドックス ・30代後半女性の年下希望に思うこと ・「気合い」に欠けると、その先の機会も減るという事実 ・カリスマお見合いおばちゃんの秘訣。オープンクエスチョンをしないこと・きれいでおしとやかな女性が、陥りがちな罠・結婚を意識してくれない彼氏にアラサー女性はどうすべき？・もし、少しでも結婚する気があるのなら不倫だけはやめときましょう。・ある外資のサポートファンクションの女性（アラサー）のお話自己満足してるエントリを集めると、女性向けばっかになってしまった。オトコは単純・シンプルな生き物だから、深掘りしにくいんですよね。いくつか男性向け。・高学歴男性陣にプレゼン。発見は、「オトコは同じ」。 ・女性からの最強のプロポーズ言葉。・パーティーが苦手な男子は、まずは観察者になってみる勧めこんなかんじで。ではまた。

  2010年08月05日

• 楽天英語化、Englishnization進行中。

  英語化の波、とどまるところを知らず。2月に書いたエントリーが懐かしく思えるほどの急ピッチ。今日のランチは、初めてカフェテリアが日本語禁止、英語会話のみとなった。各オフィスでも週に一回、一時間のEnglish hourが義務付けられている。オーネットでは金曜の11-12時に設定。オフィスがシーンとしてる。もちろん外部電話は日本語。メールも今のところ日本語で問題ない。ひそひそと会話してるので、みなさんががんばってるのかどうかもよくわからない。ふと気がついた。みんな、キーボードに向かって、メッセンジャーを使って日本語コミュニケーションをしてるのであった。。どんな環境でもサバイブする知恵をすぐに見つけ出す、人間ってえらいなあとミョーに感心。まあ、書き言葉も英語縛りになるのは時間の問題でしょうけどね。なかなかコミカルな光景である。・・この取り組み、いろんなメディア、SNS上で取り上げられてて、毀誉褒貶もいろいろあるみたいですね。個人的には、日本人同士だろうが、どんなにたどたどしくてカタカナ英語であろうが、やらないよりやった方がいいと思う。「言葉が出てこない！」「何て言えばいいんだろう？」というストレスを感じないと、新しい語彙なんか覚えっこない。「そうか、こんな上手い言い回しがあるのか！」が必要。もちろん、いろんなコンフリクトはあるだろうし生産性の低下もあろう。楽天やユニクロのようにトップダウンが効く会社でないと、なかなかできない。「英語ができない役員は二年後クビじゃ！」はサラリーマン社長では言えないし実行もできなかろう。一方で、思わぬ副次的効果も。三木谷さんも計算して狙ってたわけではないだろうが、PR効果はすごい。NHKはじめ民放各局に取り上げられ、新聞や雑誌、ネット上でも話題になってる。会う人でこの動きを知らない人はいないくらい。動きや変化があるのは、素直にいいことだと思うのです。ではまた。

  2010年07月23日

• 

  パラグアイ戦に見るツイッターの力と、広義の競合。

  FIFA2010ベスト8入りを賭けたパラグアイ戦。みなさま、深夜の観戦おつかれさまでした。自宅で、ツイッターを立ち上げつつのサッカー観戦は、楽しい。一緒に試合＋ツイッターを見てる人たちと、時間、興奮、緊張、感動を共有でき、一人で見ている気がしない。深夜に無理してパブリックビューイングやスポーツバーに行かなくてもいい。どうせ大勢の大騒音の中では、せいぜい２－３名の間でしか会話できない。あらためて、これはツイッターの持つパワー。２ちゃんの速報板も、一部は同様の機能を持っていた。タイムリーな話題で一気にスレが積み上がる。でも、決定的に違うのは、２ちゃんの匿名性　vs　実名メディアかつ選択の可変性。ツイッターは、誰と一緒に観戦するかを選ぶことができる。友人達だけのリストを見ていてもいいし、TV解説者の100倍気の利いたコメントをくれる人に、タイムライン上に来てもらってもいい。試合後も残って一騒ぎして盛り上がろうという人に気を使う必要もない。そそくさと切り上げて就寝しても、誰にも何も言われない。スポーツバーの需要が減っちゃいそうだ。特に、みんなが見ている注目度の高い試合ほどツイッターの強さが発揮されるわけで、ピーク需要をモロに食われることになる。いかん、他人事ではない。当社にとっても、結婚にとっても競合になりうるぞ。だって、リアルのつきあいじゃなくても、寂しくないんだから。まずいまずい。ではまた。オーネット

  2010年06月30日

• 女性が好きな男性タレント。既婚はビジュアル、未婚は癒し重視。

  ある広告代理店さんにもらった年代別女性の趣味嗜好の調査がおもしろかった。年代ごと、既婚・未婚に切り分けて調査をしている。ひとつ、おもしろかったのが、30代女性の既婚・未婚の方に聞いた「好きな男性タレント」。結婚しているかしてないかで、大きく傾向が分かれる。３０代未婚女性は、イケメンと言うよりは（相葉くんには失礼ですが）、一緒にいて安らげそうとか面白そうというタイプが相対的に上位。１位　阿部サダヲ２位　明石家さんま３位　相葉雅紀・・・なんとなく、結婚生活をイメージしている感じ。一方で３０代既婚女性だと、一気にビジュアルに振れている。結婚生活は置いといて、とにかく現実を離れた目の保養が最優先。１位　江口洋介２位　小栗旬３位　唐沢寿明40代でも似た傾向。40代未婚女性が好きなのは、言うことを聞いてくれそうだったり面白い人。１位　玉木宏２位　相葉雅紀３位　明石家さんま一方で40代既婚女性が好きなのは、これまた徹底してビジュアル重視。年齢なんか関係ないない。１位　妻夫木聡２位　小栗旬３位　阿部寛という感じでした。ちなみに好きな女性タレントでも、傾向が出る。未婚女性で上位に来るのは真矢みき、篠原涼子など強そうな自立している女性が人気。一方で既婚女性だと松島菜々子や綾瀬はるかが上位に来る。未婚女性の場合は、潜在的に憧れてたり、なりたい自分を反映してる気がする。（ちなみにどのセグメントでもトップは天海祐希）他にも、未婚、既婚で消費行動もけっこう違うことが判明。示唆に溢れる調査だったので、またときどき紹介してみます。ではまた。

  2010年06月19日

• 順バリしたがるゆとり世代、逆バリがウケるtwitter

  ゆとり世代が徐々に社会に出てくるようになってる。この世代を、新人として使う立場の人、お客様として接客する人に聞いた話。彼らは、とことん「普通であること」を求めるそうである。プレゼントでアクセサリーを買おうとするとき、自分のものを買おうとするとき、よく訊かれるのは、「『普通は』、どんなものを買うんですか？」これに答えてあげないと決められない。「『みなさん、普通は』、こういったものをお選びになりますよ」と。人から突出することを極端に嫌う。競争を抑えられ、「みんな平等」で、そこから外れている人はいじめや仲間はずれの対象になる。これ、マクロで考えると怖い。みなが普通を求める「順バリ」社会は一方向に流れやすい。ただでさえ今の政治・経済状況を見るにつけ、その傾向が強まっているのに、若い世代はますます順バリに動こうとする。本来、経済や社会の活性化は逆バリするプレーヤーから生まれる。でも、逆バリしたことによる失敗体験があると、どうしても順バリしたくなる。また、逆バリで成功した人を注目していたら、引き摺り下ろされたり叩かれたりしてるのを見てしまう。で、「順バリ」「普通」を求め続ける自分の言い訳材料を得てしまう。そう考えると、twitterの存在意義として、逆バリ大好きなホリエモンや藤沢数希さんみたいな人たちがおもしろい発想や行動をつぶやき、それがいろんな人にRTされていき、たくさんの人に気づきや多様性、勇気を与えるってのはtwitterのすごいことのように思えてきた。順バリ志向の人は、twitterには少ない。というか、少なく見える。つぶやきに意外性や新鮮味、面白さがないのでRTされにくく、広がらない。そうすると、twitter上には逆バリする人が多く見えるのは、錯覚なのかもね。でも、良い錯覚はそれはそれで大事だと思うので、ま、いっか。（このブログの本題である結婚にも示唆がありそうだ）ではまた。

  2010年06月07日

• 告知）ブログ更新頻度を少し下げます。

  当ブログを読んでいただいているみなさま、昨年の11月に思い立ってから、半年間、年末年始も含め毎日更新にチャレンジしてきました。なんとかできるもんです。われながら少しびっくり。おかげさまで固定読者の方もついていただけるようになりました。アーカイブも溜まってきたので、ちょっと更新頻度を下げようかなと思っております。イメージは、週に3回程度。（と言いつつ、書きたいことがあったらもっとやってるかも）更新の際はtwitterでもお知らせします。アカウントは @anishi0001ではまた。

  2010年05月24日

• 中国のサービスレベル、急速に改善中（らしい）

  exBCGの、P&Eディレクションズの島田社長とお会いした。最近は中国出張がずいぶん増えていて、香港に23時間出張なんてしたりしてるそうだ。なんとタフな。で、彼が、「最近、ちょっと驚いた」と言っていた話。●北京の帰りの飛行機。ターミナルを飛行機が離れるとき、5人くらいの整備士が、並んで手を振っていたそうだ。「以前だと考えられない」とのこと。●あるお店で食事。お会計のとき、「またお越しになるときのため、名前を覚えておきたいので、名刺をください」と言われて渡した。それだけでもけっこう驚きなのだが、日本に戻ったら、メールが来たそうだ。「この前のお会計で、値段を間違えて多くいただきすぎた。お返ししたいので、次に来たときにお立ち寄りください」。まあ、新手の営業メールの可能性はないでもないが、それでもこうした接触を持とうとすること自体、かつてないことだと言う。ぼろくそに言われていた中国のサービスレベルが、かなり猛烈なスピード感を持ってキャッチアップしているのは、どうも事実みたいですね。政治家や多くの有権者が、「日本に経済成長は必要なのか？今のままでもいいじゃないか」と疑問を呈するのはかまわない。でも、成長してないと、日本の一等地の不動産も、風光明媚なリゾート地（北海道がブランドとして大人気だそうだ）も、快適な温泉宿や美味しい食べ物も、だんだん日本人の手には届かないものになるんでしょうね。それを予測して、甘受する気構えがあるのかないのか。・・でも、いざそうなったら、「攘夷じゃあー」になっちゃいそうで、こわい。ではまた。

  2010年05月14日

• Web集客とリアルの拠点の有無は相関していそう

  あるウェブ系ITサービスの社長さんとかるーく議論していて。彼の会社は、個人・企業ユーザーに対して、PCなどの修理を請け負っている。実際には、モノを修理の拠点まで送ってもらって修理し、送り返す。顧客獲得チャネルはリスティング広告（グーグル、ヤフーなどの検索連動広告）が主。どのくらいクリックされ、実際のビジネスに転換するかを、プロセスを因数分解してチェックしている。あるとき、分析していて面白いことに気がついたそうだ。転換率の地域差が大きいということ。東京、首都圏＋関東くらいまでは、契約までの転換率は5-7％のあたりに散らばっていて、高い水準。一方、大阪の1％台をはじめとして、関東近県以外は軒並み転換率が低いのだった。その開き、5倍以上。自然な仮説としては、リアルの拠点への物理的な距離。配送と修理にかかるリードタイムは、首都圏からでも地方からでもほとんど変わらない。配送料の差はあるが、修理代に占める比率からいうと軽微。頼むにあたって、「持ち逃げされるのでは？」という漠然とした不安、「いざとなれば乗り込むこともできる」（しないでしょうが）という担保。たとえ企業ユーザーであっても、サラリーマンリスクのヘッジも込みで、リアル拠点の安心感が作用しているのではなかろうか。なので、まずは全体の1-2割を占める大阪について、SOHOみたいなのでもいいので、リアル拠点を置いてみることを議論した。当面修理サポートスタッフを置けないなら、オフィスサービスで転送手配をしておけばいい。ひるがえって・・「婚活」も、安心感を求めるという意味では、リアルの店舗はとても重要。オーネットの拠点展開の参考にもなりそうなので、その社長さんにはぜひクイックに仮説検証していただこう。ではまた。

  2010年05月07日

• Twitterは世界を広くし、また狭くもする。

  ツイッターは、時間を激しく消費する。ツイッターを始めて、一番減ったものは「睡眠時間」との答えが多いとのこと。タイムライン上はフォローしている人たちのつぶやきがほぼ24時間（時差を含め）絶え間なく流れ続け、どんどん流れ去っていく。ついつい、自分が前回にログインしてからこっちの流れを、ナナメ読みレベルでもいいから追ってないと、取り残されているような気になってしまう。いきおい、フォローする数は限定したくなる。ほんとはたくさんフォローしておいてリスト化すればいいのだが、そこはめんどくさかったり。知り合い以外をフォローするときは、つい自分と似たようなバックグラウンド、思考パターン、目の付け所をする人、共感できる人をフォローしがち。自分のタイムライン上の発言には、ある程度の「秩序」を持たせたい、と知らず知らずに考えてしまってる気がする。リアルの飲み会で、会話の成り立たなさそうな人、何の刺激も受けない人たちの場に参加するのには二の足を踏むのと同じ。そうすると、どうなるか。まず良い点。自分と似たアンテナを持った人が、自分に成り代わって世の中を周回し、面白い話や面白い切り口を拾ってきてくれる。その意味では、「視野」は広がる。日本のどこか、世界のどこかで起きていること、自分ではアクセスしにくい業界や人脈を通じた情報を教えてくれる。同じ志、同じロジック、嗜好を持った同好の士を集める「類友」メディアとしては秀逸である。一方、「類友」であるがゆえに、得た情報を処理、加工し、解釈を導き出すパターンは、実は画一的になる。世界が広がったようで、じつは世界は狭まっているかもしれない。これは、マスを相手にマーケティングする商売においては落とし穴になりうる。自分の個人体験に基づいた仮説が容易に検証できる気がするが、それは世の中のほんの一部のセグメント相手なのかもしれない。政治家がツイッターの反応だけで世論を判断してしまうリスクと同じ。ということに、なんとなく気づいたのは、実家に帰省していて。街の中で、ショッピングセンターで、レジャーの場で、そもそもツイッターでがんがん情報発信しているような人はほとんど見かけなかった。いわんやフォロー・フォロワーをや。でも、帰りの飛行機の東京行き搭乗口まで来ると、iPhoneいじってる人なんかもけっこういるんだな。こうしたリアルを観察したうえでの定量感を見誤らないようにしよう。ではまた。

  2010年05月05日

• 野村の部長さん続き）上位者の意思決定と、持ってる情報量

  昨日の野村證券の部長さんとの会話の続き。彼は、一見ソフトな物腰でありながら、けっこう鋭いこと、厳しいことをズバズバ言う。上司、役員、ときには社長にも遠慮せずズケズケ物を言うそうだ。ひとつのエピソードがおもしろかった。あるとき、情報を事細かに知りたがる役員にこう言った。・平社員は、10の情報を集めてきて、1の判断をする。判断に伴うリスクは取らない・課長レベルは、5の情報を得て、10の判断をする。差分の５をリスクテイクする・役員は、1の情報で10の判断をしないといけない。9のリスクをテイクすることになる。これが、平社員や課長レベルよりも給料が高いことの根拠であるとぶったそうである。へーえ。まずは、役員相手にこんな発言をしても枢要な部の部長になれるという、野村の組織としての度量に感心。で、意思決定・情報不足リスクテイクと報酬の関係性という話自体も、なるほどとうかんじ。一方で、こんな話もある。MIT Sloan在学中のLilacさんが、GEのジェフ・イメルトが来たときに、「何に一番時間を優先的に割くのか」という質問をした。「一番目は人材育成。次は、正しい判断をするための、広く情報を取ること」と答えたそうだ。一週間で世界中の新聞・雑誌を40誌購読しているとのこと。この二つ（少ない情報での判断、情報取りに時間をかける）は矛盾する？しない？しないんでしょうね。前者は「案件単位」の情報で、後者は「世の中の大きな流れや潮目」を感じ取るための情報なので、別物。後者の情報が充実していることで、案件単位の少ない情報であってもその背後が見えるし、「いい質問」を投げかけることができる。相手が的確に答えられるかどうかをチェックすれば、任せるに足るかどうかもわかる。・・・他人様を観察するのは楽だなあ。わかるとできるは違う、と思わされる瞬間であった。ではまた。

  2010年04月30日

• キリスト教と、ディズニーの共通点

  昨夜は、あるグロービス過去クラスの方たちと勉強会兼飲み会みたいなの。いつものことながら業界がさまざまで、おもしろい。昨夜は、大手電機メーカー、百貨店、電鉄、エンタメ、外資消費財といったところ。毎回、何かしら勉強会のテーマを決め、各自が題材を持ち寄る。こうやって知的好奇心を刺激し続けるのが、会の長続きのコツ。単なる飲み会では、会を追うごとに参加者が減っていく。毎回、終了時に次回幹事と次回のテーマを決めてるのがいいみたい。昨夜のテーマは、季節の歳時記に合わせた、ビジネスでのテーマ作り。オリエンタルランドの方たちの話はめちゃくちゃおもしろかった。でも、ここでは書けないことばかりなので、とてもフラストレーションである。せめて、外から観察して分かることだけでも書こう。クリスマスやハロウィーンの話から、「イースター（復活祭）なるものは、もともと季節の春祭りをキリスト教がうまく自分たちの行事としてこじつけて取り込んだもの」という話になった。で、「キリスト教も布教のためには、うまくマーケティングをやってるんだ」という感想が出た。そのとおり。キリスト教は、人類史上でもっとも成功したマーケティング組織であり、最強の「ブランド」である。キリスト教の成功の要素を抽出してくと、ブランド構築の必須の要件が見えてくる。たとえば、シンボルたる十字架、拠り所である聖書の存在、様々な逸話、教祖さま、厳しい戒律、聖地、布教の場、布教する宣教師、儀式（ミサなど）・・・たとえば、これをディズニーランドに当てはめてみる。・シンボルである十字架＝ミッキーマウスの顔の形・教祖さま＝W・ディズニー（ある意味、ミッキーも）・逸話＝たくさんありますよね・バイブルたる聖書＝社内的にはきっとあるはず・厳しい戒律＝ブランドガイドライン・聖地、布教の場＝TDL、TDS・布教する宣教師＝たくさんのキャストたち・儀式＝パレード　・・・アメックスで働いていたとき、アメックスにはこういった要素がすべて組織にしっかりと織り込まれているのを見て、「さすが」と思った。シンボルたるブルーボックス、サービスにまつわる神話、バイブル、教祖がかったCEO、頻繁に開催されるタウンホールミーティング・・ブランドの強い会社、企業体質が強い会社はみなこれらの要素を満たしているはず。P&Gしかり、IBM、ユニクロ・・・。裏を返すと、「宗教くさく」見えることもある。こんな議論を、横で聞いていた日系大手電機メーカーや百貨店の方。「うちじゃ、ないよねー」「議論して、それっぽい4か条とか作るんだけど、なんかみんなさめてるんだよねー」。何が、そこを分ける違いなんでしょうかね。徹底度？強引なまでのワンマン？採用段階でのスクリーニング？綿密な設計？あるいはその全て？ビジョナリーカンパニーとも通じそうな話。ではまた。

  2010年04月28日

• 金曜の夜のトータルワークアウトにて、競合発見。

  昨夜は、法人提携先の会社さんで従業員の方たち向けにセミナー講師をして、なかなかの反応に満足。で、家で食事を頼んでなかったので、どこで食事をして帰ろうかとしばし迷う。赤のれんの博多ラーメン、古奈屋のカレーうどんが脳裏に浮かぶが、今週はカロリー摂取超過であることに気がつく。「そうだ、ヒルズの下のトータルワークアウト（小じゃれたスポーツクラブ。清原や上村愛子も来てるとか）の併設カフェにはローカロリーのプレートがあった」と思い出して行ってみた。講演終了後の充実感に浸りながら、1人で玄米やチキン、根菜中心のプレートをもしゃもしゃ食べてると、21時ごろからどんどん同じような1人メシの人が増えてきた。また、スポーツクラブの受付に出入りするスーツ姿の男性も多い。これが、みんな身なりもいいし、持ってくるスポーツバッグもGucciだのLV、Pradaだのを引っさげたイケメンばっかなのである。カフェからは、ガラス張りで中でエクソサイズをしている人たちをみることもできる。女性は美人比率高し。デート代わりにカップルで運動している人らもいる。そっかー、こういうイケてるみなさんは、金曜の夜は仕事を切り上げたら、こんなとこで運動してたり、ローカロリー食事でダイエットしたり、さらにはデートまでしてるんだ、という発見。こんな場所も、出会いの場になったりするんでしょうね。え？ちょっと待て。スポーツクラブまでオーネットの競合か？しかも「出会いの場」と、「1人でも楽しめて寂しくない。充足感を感じる」という二つの意味で。いかん、強敵である。ではまた。

  2010年04月24日

• 市場対比でもらいすぎてると、ダークサイドに落ちやすいという仮説

  twitterのドラッカーBOTのつぶやきは、ときどきはっとさせられるので、フォローしている。昨日のドラッカーBOTのつぶやき。「卓越した者の強みや能力が他の者にとっての脅威となり、その仕事ぶりが他の者にとっての問題や不安や障害となることほど、組織にとって深刻な問題はない。 」これ、ずっと他人事だと思っていた。根が性善説のワタクシは、ほんとにそんなことあるのか？とさえ思っていた。社会人になってしばらくは、できる人は尊敬され目標にこそされても、嫉妬されたり、ましてや足を引っ張られることにはならない、そういう組織にずっといた。で、あるとき、実は世の中、そんな組織ばかりではないということを知った。けっこー不快な思いをしたし、それにこちらが反応してしまうと、ますます互いの溝が深まった。もちろん、双方に何かしら原因はあるので、すべてを棚上げする気はない。でも、組織に負のオーラがあったのは事実。こういった、働く人の負の感情や軋轢は、何に起因しているのか。わたしの仮説。労働市場対比で、その人が高い収入を得すぎているかどうか、でかなりの部分が説明できる気がする。日本人は仕事はできるけど英語が苦手な人が多いため、特に外資系企業では、英語力プレミアムが処遇に上乗せされてくる。仕事の能力対比で給料は高い。イメージで、日系企業の同等の能力や職種に対して1.5倍くらいになってる気がする。外資の畑で人材需給が十分に満たされ、モビリティが確保されていれば、みなハッピーで、軋轢は起こりにくい。でも、もしも今の職を追われ外に出されると処遇が減りそうな場合、今のポジションや評価を守ろうというインセンティブが強く働く。自己啓発してみんなで高めあいましょう、というよりも、ライバル、他人をいかに落とすかという方向に働く。そういうダークサイドに落ちる人が一定数で出始めると、自己防衛のためには普通の人もダークサイドに身を置かないと生きていくのが難しくなる。腐ったミカン箱状態。そう考えると、実力対比、市場対比でもらいすぎるのは、あんまりお勧めできないのである（過去エントリー参照）。なので、これは、日本の会社から外資に移ろうとする方へのアドバイス。実は外資でのキャリア形成上でだいじなのは、ときには負のエネルギーに有無を言わせない「チカラ」や戦闘本能だったり、嫉妬を気にせず受け流す「鈍感力」だったりするです。別の意味で、勝間さんの「三毒追放」もいいこと言ってると思う。この文脈で、グロービス堀学長と議論してたとき、「jealousとenvyの違い」で説明してもらってけっこう目ウロコであった。この考え方を当時知ってれば・・またの機会にご紹介しましょう。ではまた。

  2010年04月17日

• 脳とカラダのアンバランス。

  人間の体は、もはや脳についていけてない気がする。twitterやブログを始めてから。まだまだ考える余力はある気がする。もっともっとインタラクションやインプットを増やして、アウトプットのクオリティを上げたり活動量を増やしたりできるはず。昨夜のように、twitterが起点になってブログへのアクセスが増えると、どんな人がRTしてくれてるのかチェックしたいし、関係するつぶやきには返事もしてみたい。でも、時間がぜんぜん足りてない。私の場合、睡眠を削ると翌日以降の生産性にもろに効いてくる。以前よりは睡眠が少なくてすむようになった。それでも、7時間を切るとつらい。目もショボショボするし、手も腱鞘炎になりそう。背中が張ったり、肩が凝る。明らかに、体の方がついていっていないのである。池谷裕二さんが「進化しすぎた脳」でも書いてたように、人間の脳は、体に対してオーバースペックだと思う。当社オーネットの社長の島貫。体躯は立派である。さすが京大アメフト。でも、彼の場合は、アタマに搭載されているCPUやメモリーのスペックも超一級品。彼の肉体をもってしても、彼のCPUを活かしきるには到底至っていないように見える。脳の生産性を高める道具はどんどん充実してきてるが、実は生産性のボトルネックはカラダの方。ジョギングして血流が良くなると、脳の働きも良くなる気がする。新鮮な血流が入ってくるのだろうか。カラダ側のボトルネックを解消する「何か」が発明されたら、知的労働者に爆発ヒットするのでは？だれか、考えてー！ではまた。

  2010年04月11日

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