|
カテゴリ:お手製物語のレシピ
7時05分 朝田亭 「お嬢様・・・!こんな遅くにお出かけですか?」 「ええ。大丈夫よ。ちょっと散歩するだけだから」 玄関でひまわりと召使の少女が話していた。 ひまわりは嫌そうに肩を竦めている。 「ですが・・・・・・・」 「え?あ・・あはははははは」 心配する様に言った召使の言葉を聞き、ひまわりは笑い出した。 ひまわりはそのまま、ゆっくりとその召使に近づいていく。 その姿はとても薄気味悪いモノだった。 「お嬢・・・様・・・?」 ひまわりの異変に気づいたのか、少女は顔色を変え、後ろに引き下がる。 少女がリビングのドアの取っ手に手を掛けようとした時だった。 「逃げないでよ」 そう言ったかと思うと、彼女の手は少女の手を押さえつけていた。 「貴方、まだ見習いの召使なのに、私をやけに心配してくれるのねぇ。普通なら、厳しいから嫌いになってるのに。・・・純粋ね。」 「・・?」 そう言い終わったひまわりは、何故か悲しそうだった。 「貴方が、貴方があの燃えるごとく美しく、血のように儚い目を持つ種族の人間であれば・・・・・・もったいないわね・・・」 少女の手を離すと、ひまわりはそのまま玄関へと向かい、外に出て行った。 「そう、赤目だったら・・・ね」 暗い夜の道。ひまわりは秘かにそう呟いた。 **************************** 久しぶりに小説アップ!友達に更新はまだかとせかされ、やっと・・・・ あとはちょくちょく出していくつもり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.25 18:54:14
[お手製物語のレシピ] カテゴリの最新記事
|