野宮安寿.com

2005/12/11(日)17:32

パニックにならない

考えること(39)

昨日の夜、突然の腹痛に襲われました。もともと胃腸が弱いので(東横線各駅のトイレ位置に詳しいわたし…)よくあることではあるのですが、どういうわけか私の痛みは生野菜、いや違う生やさしくないのです。毎回「このまま気を失って、一巻の終わりでは…」という気がします。昨日も「まずい、やり残したことがあと200くらいある(強欲)」「あーー、部屋が汚いしぃ」「犬君ごめん」とか思いつつ、口も利けない状態で冷や汗をかき、部屋の隅でうずくまっていました。 いつもならそのままうめき続けるか、あるいはそれが異様に長いと救急車なのですが、昨日はふと「痛いけどなぜか冷静」な自分がいました。 「今日何をたべた??」「朝は抜いて、昼はピザトースト、夜はバジリコのスパゲティとスープ。大体自分で作ったから変な添加物は無いと思う」「じゃあ、食べ物が原因じゃないよな」「時間的にも食べ物じゃない」「風邪?」「今日は熱ないよ」「お腹出して寝た?」「寒いから絶対しない」「へんなツボ押したとか??」「それもないと思う」「誰かに恨まれる覚えは?」「あるかもしれないけど、まだ生きているので」「神経かな?」「かもね」「だとしたら大丈夫、死なないから!!」。 そして時間はかかりましたが、こころなしかいつもより痛みは深刻化せず、次第におさまっていきました。 しばらくして思い出したこと。何かの本で「戦争で生き残るのはあんまり生に執着せず、かつ冷静な人」という記述があったなあ…。パニックにならないって、本当に大事ですね。そういえばイギリス人も「Don't panic!!」って子どもの頃からよく言いきかせられるらしい。深夜には痛みは完全におさまりました。そしてぬるいお湯を飲んで、冷静に、布団の海に潜り込んだのでした。 ※ちなみにこの痛みは本当にやっかいなのですが、「死ぬかも」と思うので毎回「しなければいけないことの順位」が明確になるという特典がもたらされます。人間死を目前にすると、ことの軽重がてきぱき判断出来るのですね。そして、回復したあとは「一度死んだと思ってがんばろう(しかし単純だなあ、オレ)、負けるもんか」と思い、闘争心が湧いてきます。 それから、大雑把に言うと、神経過敏で繊細になりすぎたとき、誰かの一言やメールの一文で起きあがれないくらい傷ついたとき(ふだんなら平気なわけで、その人が悪いと言うより、自分が悪い)、この痛みがやってくる傾向があります。神経過敏は大腸にも響く(あるいは逆??)。神経と大腸は直結しているのです!! 過敏性大腸を「過敏性だ胃腸」と思いこんでいたことは絶対秘密にしつつ、たまに誰かに教えてあげよう。

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