昨夜東京MXテレビで吉永小百合主演の映画「波浮の港」が放映された。1963（昭和３８）年私が12歳の時の作品。その頃の町の雰囲気が残っていてストーリーより背景のほうに目がいってしまった。今のドラマと同じで、波浮の港の盆踊りの風景が実は元町で撮影されたものだったりしていた。盆踊りのシーンに当時の売店の家並みが映っていて、当時の光景を思い出した。当時売店街のはずれに私の父の店舗があったが、しっかりと写っていた。もうあんこ姿は特別な衣裳となっていた頃の映画なので、吉永小百合のあんこ（島娘）も現代風ではあったが、雰囲気はよく出ていたと思う。長い髪の毛を束ねる「てぬぐい」が随分大きかった。斎藤武市監督、浜田光夫、和田浩二、宇野重吉、奈良岡トモコなどが競演。ビデオにとったので当館の大島風俗ライブラリーに加えて希望があれば上映するつもりだ。