伊豆大島木村五郎・農民美術(あんこ人形)資料館

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2005年08月30日
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「大島むかしゝ 高田鐡蔵著」が自費出版された。

著者は発刊にあたり、「わずか六、七十年前まではお化けも神々も、子どもはおろか大人の心の中に堂々と生き、それぞれが適当な住みかで人間と仲良く暮していた・・・そんな旧き良き時代を振り返ってみるのも意義あることではないかと思い・・・。小さな島国日本の、そのまた小さなしま・大島にも、人々の暮らしに根ざした生活文化があったことを理解する一助になれば、望外の幸せです。」と記している。
著者の高田先生(元大島高校数学の教諭)は大正8年生れ、明治8年生れの父親から聞いた話やご自身の経験を魅力あるれる1冊の本にまとめられた。島の昔の物語・昔の生活・昔の言い伝え・こぼれ話・昔の思い出・島の生き物たち・島のお天気・大島七不思議など。読んでみると私が子供の頃に見聞きして知ってた話もあったが、初めて知る話が多く、こんな本の登場をずっと待っていた気がしている。伝えられるべき事がどんどん忘れられてゆく時代に、若い時からずっと絵を描き続け、版画もやり、晩年は京都まで通って習った仏像彫刻を彫り続けている。島のくらしぶりを文字に残そうと思われた著者とご家族の努力に拍手を送らせていただきます。自作の風景や風俗を描いた版画や干支の木彫作品などが随所に載っていてそれだけでも楽しい、私は島の命の源である「水」の歴史を知る事ができてとても勉強になった、海や山で暮す生き物を島独特の呼び名で紹介している。
たった80年から100年前のことに誰もが関心を示さずほとんど忘れられている中でこれ以上の証言を得るチャンスはもうないだろうと思う。
高田先生のようにご本人が文字で伝えようと根気良く取り組まれるような人、そしていろいろ興味を持って見聞きしてきた人は稀である。これから80年経つとどんなことが語り伝えられているのだろうか。文字に残すことの大切さをまた痛感している。
 表紙絵は高田さんの畑に住むテンゴーサマ(天狗様)






最終更新日  2005年09月03日 12時15分25秒
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