１０月はじめに「資料館たより２１号」を発行して約３千部を新聞折り込みにしました。

その中で「三原山旧登山道の茶屋の写真があれば見せていただきたい」と呼びかけています。時々資料を提供してもらいたいと書いていますが、あまり反応はありません。最初の写真はたよりの一部です。左上にまだ詳細が不明な茶屋の名前が書いてあります。

今回は何と４件の資料協力がありました、うれしいことです。

昭和８年当時の写真のアルバムを貸してもらっています。まだどのあたりにあった茶屋かわかりませんが、休憩の茶屋に仕事で通う女性たちの姿が鮮明に記録された写真が何枚も貼ってあります。「さくら茶屋」といいます。

当時の山道の景色も何枚か写っていますが、私はこれが一番の収穫だと思う写真をお見せします。



登山道は１０合目までありますが、このさくら茶屋は麓に近いところにあった茶屋だと思われます。まだ比較的道の傾斜が緩やかで道が大きく二股に分かれています、３合目近くではないでしょうか。

おそらく右が山頂への登山道で、左が蒸し風呂があった湯場という場所に行き着く道ではないかと思われます。
８０才を越した方々に見ていただければはっきりすると思います。一枚の写真からこれまでの蓄積が生かされて全体を明らかにできそうな気がします。