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カテゴリ:伊豆大島案内
元町神達にある「新町亭」は土砂災害で流出を免れて今も健在です。 東大の先生方と学生、マサチューセッツ工科大学の先生と学生たちが大島に10日ほど滞在して調査やワークショップを行いました。(上の資料は会場で配布されたレジメの一部です) 大島滞在中には、元町の残る古民家を精力的に調査されて9軒の民家の見取り図を作られています。 中身はいろいろありましたが、「新町亭を生かした復興計画と可能性を探る」というので注目していました。 新町亭の歴史は大体聞いて知っているつもりでしたが、専門家の意見というものをじかに聞いてみたいと思い夜の講演会を聞きに行きました。 東京大学の日本建築史の教授が話されました。新町亭は1772年建築、築200年を超す建物はすくない(数軒)、東京都の文化財級の建物だ、作り方は同じようだが島に現存する古民家より大きく立派。所有者は相当な財力があった人と思われる、というような話をされたと思います。 被害の大きかったこの神達・丸塚地区に関して、メモリアル公園のエリアが決まり設計が進んでいる状況です。 大島町は今後の神達・丸塚エリアの土地利用について土地利用検討部会を庁内に設置して検討を重ねているはずです。この公園の海側の丸塚橋の近くの土砂被害を受けた民有地に「大島町図書館」と「元町保育園」を建てる計画があること、メモリアル公園と公共施設予定の場所(文教・福祉ゾーン)以外の未利用被災地について、神達・丸塚地区には産業振興ゾーン・地域振興エリア・宿泊エリアを、という考えがあるようです。 「これは官だけではなく民間の起業も含めて今後検討してゆきます」とも町は説明しています。 元町地区は昭和39年の火災により多くの建物が焼失、文化的資料を失っています。数少ない貴重な島の財産となる「新町亭」を生かした周辺の整備をせずに、新しいものに飛びつくことは無謀なことだと私は思います。 公の場所で建築史の教授が話した内容は信じるに値する重要な情報だと思います、まったくタイムリーであったと思います。 土地利用検討部会はいずれ一定の見解をまとめて大島町は発表することになろうかと思います。私は大金沢や神達・丸塚に近いところに住んでいます。神達・丸塚地区では大島の数少ない文化価値を配慮した充実した整備がなされなければ元町や大島全体の復興はない、そう思って成り行きを見ています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月07日 13時59分45秒
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