ソーメン絞りの復元は(写真)
椿油で手入れされた長い黒髪を束ねて手拭いを被っていた風俗はほとんど見られなくなったが、あの長い髪の毛だけだったら、と想像すると可笑しくなる。帽子の役目をしているが、昭和天皇の前でも着用を許されたと言う被り物だ。普段は白地のものだが祝事には「ソーメン絞り」と呼ばれる手拭いを被った。そのルーツはどこに有るのか、いまこれだけの物を織ることは難しいらしい、ほんの30,40年前に作られたものらしいのに。ただの布ではなくて弾力があって<ちぢみ>のようで、藍染め絞りはかつて養老絞りと言われたものらしい。何とか復元のヒントがないものか。昭和はじめの婦人の写真で、何かのお祝いに皆で行くところなのだろうか、ソーメン絞りを被っている。