式根島が舞台の「男はつらいよ」テレビ放映に
式根島が舞台の「男はつらいよ」テレビ放映に山田洋治氏の「男はつらいよ」第38作目マドンナ役栗原小巻でテレビ放映がされたので見ることが出来た。大分前に「少年寅次郎」という子供の頃のとらさんの生い立ちをたどるテレビが放映されたのを見て、東京に暮らしているときには時々夏と冬に公開され作品を都内の映画館で見てきたが、以前よりも本編作品が気になる存在になっていた。舞台は伊豆諸島の式根島で昭和38年の作品だったので40年も前の懐かしい光景を見ることが出来た。私はストーリーより島や調布空港の変貌にびっくりした。30年ほど前までは式根島に仕事で通っていたので古い旅館(民宿)も村営船にしきも風景も懐かしかった。一番の変わりようは、調布空港だった。バラックのような建物に空港事務所の看板がかかっており、駐機中のセスナヒコーキの移動は車両により行われ、乗客もマイクロバスでタラップそばまで運んでいた。その当時の新中央航空の大島事務所は大島羽田間のヒコーキの搭乗手続きや案内をする狭い建物の一角を間借りして新中央のカウンターがあったような気がする。当時はヒコーキが人気があってチケットを取るために朝早くから並んだりした記憶がある。大島空港がジェット機乗り入れ空港となるために滑走路を長く広げて飛ぶようになり、管理事務所の建物も立派になった。私は便利に羽田便のヒコーキを利用していたが、料金が高いこと、東海汽船の高速船が就航すようになり、便利になったせいかすっかり羽田便を利用するお客が少なくなり、羽田便は廃線となってしまった。最後のころはジェット機にお客が5人そんなことはよくあったから、無くなるのも致し方なかったように思う。今年の夏の東海汽船の運航ダイヤを見ると高速船の便数が減り、簡単に欠航が増えて(簡単というより安全基準の見直し、徹底などか)で便数が減り、島民も観光客もよっぽど覚悟して日程を組まないと大変なことになる、東京への病院通いの人も多く、飲食を扱う業者さんは大変な苦労をされているだろうなと思う。島民が大きな負担を受けることは即観光客にも悪影響が発生することになるだろう、この夏どんな影響を受けるのか、島に来たはいいが、竹芝に戻れない、そんな島になってしまってきていると思う、新中央を頼りにする人が増えそうだが、一回に運べる人の数は20人ほどで、とても需要を満たすことにはならない気がする。そんなことを考えながら本編を見ていたので番組鑑賞はウワノソラになってしまった。