藤沢周平さんの本 |
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藤沢周平名作シリーズ第一弾。 病弱な妻とひっそり生きる藩内一の遣い手など、 異色の剣客たちのここ一番の活躍を描く連作全八編です。
■藤沢周平さんが唯一、映画化を承諾したのがこの本の中にある『たそがれ清兵衛』
【目次】たそがれ清兵衛/うらなり与右衛門/ごますり甚内/ど忘れ万六/だんまり弥助/かが泣き半平/日和見与次郎/祝い人助八 |
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川端にひっそりとある赤提灯で、互いに話すこともなく黙々と盃を重ねる4人の常連。 30過ぎの浪人と危険なにおいの遊び人達。 ここに4人を“押し込み強盗”に誘う謎の男があらわれた。 そして、それぞれに関わる女達。 誰が操るのか、皮肉なさだめに人を引き込む、闇の歯車が回る。
【目次】誘う男/酒亭おかめ/押し込み/ちぎれた鎖 |
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一族の面汚しとして死んだ放蕩者の兄のため、理不尽ともいえる仇討ちを甥に挑む又蔵。 鮮烈かつ哀切極まる決闘場面の感動が語り継がれる表題作の他、島帰りの男と彼を慕う娘との束の間の幸せを描いた「割れた月」など「主人公たちは、いずれも暗い宿命のようなものに背中を押されて生き、あるいは死ぬ」と作者が語った初期の名品集。
【目次】又蔵の火/帰郷/賽子無宿/割れた月/恐喝 |
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主人公立花登の柔術仲間、新谷弥助が姿を消した。 家を出たまま、その後、深川の遊所でよからぬ男たちと歩いているところを目撃されたという。 行方を追う登の前に立ちはだかる悪の背後に、意外や弥助の影があった。 何が彼を変えたのか―。熱血青年獄医、主人公立花登が難事件の数々に挑む。
【目次】老賊/幻の女/押し込み/化粧する女/処刑の日 |
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娘の病を治したお礼にと、主人公の登に未解決事件の情報を教えてくれた男が、牢の中で殺された。 大胆な殺しの後、ゆうゆうと出牢した犯人を追い、登は江戸の町を駆ける。 家では肩身の狭い居候だが、悪事には敢然と立ち向かう若き牢医師・立花登が、得意の柔術と推理で事件を解き明かす。
【目次】秋風の女/白い骨/みな殺し/片割れ/奈落のおあき/影法師 |