とにかく、少し安定してきたと思うと、
一時帰宅で電話が来たり、施設の公衆電話からの電話が鳴ったり、
そのたびに、また負のスパイラルに逆戻り。

昨日は手紙も来た。
「あんずの声を聞きたくて何回も電話をしました。
今は施設での生き方を探そうと思っています。
あんずのやさしさを忘れたことはありません。
一番つらかった時に毎日来てくれたことも忘れません。
あんずに会いたい。」

何も知らない人がこれだけ読めば泣けるけど（事実、私自身も涙が出たけど）、
私は、「私がこんなに苦しいのにどうしてズケズケと、
自分の希望だけを押し付けてくるのか」としか思えないほど冷たい心でいる。
娘さんがおかしくなってるのを知ってるはずだと保健婦さんは言っていたのに、
それを知っていても、娘を気遣うよりも、自分に優しくしてくれと要求するだけなんだ。

治ろうとするとふとしたきっかけで戻ってしまう。
何もアクションしてこなくても、お母さんの事を考えないでいられないから、
考えないためにはすごく努力がいるほど苦しいのに。
アクションがくればくるだけ治らないと思う。

そんな状況です。

くれぐれも、お母さんにはこのまま伝えないでください。
もう、小さいころからの私の気持ちは病院で何度も話したつもりですが、
私が何を言ってるのか分からないのだそうです。
分かってもらうつもりもなくなりました。

ただ、「更年期のうつ病だから治るまでは電話に出られないと思うよ」
とだけ言ってもらえばいいんだけど、
そうすると、また夫に電話してきたり、
いろんな人に「うちの娘はうつ病で、どこかにいい先生はいないか」と聞きまわり、
騒ぎ出すかと思うと、それも言わないでいいよと思ったり。

こういうふうに、とにかく考え出すと悪い風ばかりが吹くのです。
放っておいてやるのが親としてのやさしさだ、と、分かってくれればいいんだけど、
たぶん無理だからね。

ここまで書いてきて、今私が一番苦しいのは、
自分の因果が息子たちに出てしまうことだと思いあたりました。
お母さんに対する憤りや不満よりも、これから先の事、
自分を穏やかにしてあげないと私の家族によくないということを心配してるのだと思います。