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物欲☆あんず雨

物欲☆あんず雨

小説・ドラマ編

小説でヲタクハマリをした最初は横溝作品だったでせうか…。
映画の犬神家の一族よりだいぶ以前、たしか小学校3年生のころ、移動図書館で見つけた「悪魔が来たりて笛を吹く」という背表紙に一目惚れ。 『悪魔が来たりて笛を吹く(上・下巻セット)(DVD)』
悪魔が来りて笛を吹く改版( 著者: 横溝正史 | 出版社: 角川書店 )
小3にはわからない箇所もあったものの、たちまち横溝ミステリの虜となりました。今はもうストーリーの全体像すらおぼろげですが、関西で逆になる『雨』や『飴』、『橋』や『箸』のイントネーションが広島あたりからはまた関東と同じになるというキーワードに感動したことを覚えております。(広島が両親の故郷なので、実感出来ましたし)
この作者の本を読みまくりたい!と思うておったものの、さすがに小学校の図書室にヨコミゾは無く(『少年探偵団』シリーズが限界でせうな…)、文庫を買いまくるお小遣いも無い身…。
そんなある日、押入れの天袋から父の蔵書段ボールが出土、開いた中から「悪魔の手毬唄 」が入ったアンソロジー形式のミステリ全集が!!その時のうれしさは今でも昨日の事のように思い出されまする…。(遠い目)
後年、古典の授業で「更級日記」を習った時、作者がずっと読みたかった「源氏物語」の全巻を前にしたの感動をあらわした文章(『后の位も何にかはせむ』~これが読める感動、お后になるよりシアワセかも♪~)に出会い、「ああ、わかる…。『悪魔の手毬唄』を発見した時の気持ちといっしょだよ…」とバチあたりな感慨を抱いたものでござりまする。(またまた遠い目)
脱線が長くなってしまいましたが、その後順番は忘れましたが「獄門島 」「 八つ墓村 」「 悪霊島」「病院坂の首縊りの家」等、タイトルにグッと来るものから手当りしだいに読みふけりました。「八つ墓村」はけっこう後の方に読んだのですが、その頃になるともう途中で犯人が判るくらいにまでなっておりました。(この話は消去法で簡単に判りまするな)
世間が「犬神家の一族」の映画で盛り上がった頃には、一通りヨコミゾ・マイブームは過ぎていた感が…。
今振り返ってみても、「悪魔の手毬唄」が、作品的にも一番好きです。『因習深い山村』『過去の因縁』『出生の秘密』『歌の通りに次々殺されてゆく美女』…と、定番を外していない展開に、天袋から出て来た時の感動が加算されまくっております。
悪魔の手毬唄改版(小説) 悪魔の手毬唄(DVD)
八つ墓村  合計2858円(税別)以上送料サービス(佐川急便のみ) (トヨエツの写真がカコイイから「八つ墓村」画像バナーも載せちゃえ~)以下次号


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