2007/04/08(日)13:20
ずっと望んでいる展開
「ハンニバル・ライジング」が、私めの中で今一つな印象でござりましただけに、数年来ずっと抱いている『マイ妄想♪続編』について、再び思いを馳せております。
以前も書いたやも知れませぬが、『レクター博士と、ウィル・グレアムの再対決』を、私め、望んでおるのでござりまする~~!!
前日分の日記にも記載いたしましたが、やはり「レッド・ドラゴン」での二人のやりとりが、シリーズ最高に思えてなりませぬゆえ…。
レクター逮捕に至るグレアムの勘、その後、幽閉の身となったレクター博士が、『どうしてグレアムが自分を捕まえる事が出来たのか?』という理由を、グレアムの背に投げかけるまでの描写が、たまらなく私めのツボなのでござりまする♪(もう、どう思われてもイイっス、自分)
レクター博士との最初の出会いは「羊たちの沈黙」。
映画化によって有名になった作品でござりましたゆえ、まずはそちらから原作に入り、そして初めて、前作「レッド・ドラゴン」の存在を知った次第です。
ゆえに、「羊たちの沈黙」冒頭で語られる『ウィル・グレアムの運命』を先に知ってしまってから「レッド・ドラゴン」を読み始めた訳でござりまするが、そうやって『結末』を知りながら読んでも、読後、しばし放心状態になるくらいの感動をおぼえました。(私め的には、『レッド・ドラゴン』>『羊たちの沈黙』です♪)
「レクター博士、クラリスには『親切』だったけど、ウィル・グレアムは『男』だから、容赦無いな~~」などと思うたものでござりまするが、それだけに「レッド・ドラゴン」でのレクター博士は、キレのある描写に満ち満ちていたように思われます。
「羊たちの沈黙」でのレクター博士が、『ソフト』とか『紳士的』などと思えるくらいに…。
前置きが長くなりましたが、レクター博士をして『(私たちは)瓜二つ』と言わしめたウィル・グレアムに、『あのまま』終わって欲しく無いのでござりまする。
レクターと同じ精神構造(精神作用?)を持ちながら、それでもひたすらに善なる人間だったグレアムとしては、「羊たちの沈黙」で語られる消息通りの余生しかあり得ないのかも知れませぬが、レクター博士にしても、『もっとも手ごわい敵(ある意味、クラリスのほう?)』だったグレアムが、あのままフェードアウトしてしまう事を残念に思っていたかもしれない…とまで考えてしまうのです。
何か、グレアムに秘められた『殺人者の要素』が顕現してしまうきっかけのような事件が起きて、クラリスとの人生をエンジョイ(ヲイ)しているレクターの元に、復讐者として現れる…という『マイ妄想♪続編』、トマス・ハリス先生、書いて下さらないかしらん~~。(妄願望)
『仲良く3人で暮すオチ』だったらどうしよう…とも思ひつつ。
レッド・ドラゴン(上)決定版
↑↓『決定版』って、私めが持ってる文庫とは違うオプションでもあるのでせうか??
レッド・ドラゴン(下)決定版
レッド・ドラゴン / アンソニー・ホプキンス
↑映画版。結末をヌルくしちゃ、イカンでせう~~。
レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙 / ウィリアム・L・ピーターセン
↑かなりショッパイという噂の1986年作品。これこそ観るの、コワイ気が…。(別な意味で)
羊たちの沈黙
羊たちの沈黙 特別編 / ジョディ・フォスター