テーマ:歴史ドラマ・大型時代劇(230)
カテゴリ:書籍
昨日の日記で、「黄金の日日」において夏目雅子さんが演じられた『モニカ』が『日比屋了珪』の娘であることを、最近遅まきながら認識…と恥をさらした訳でありますが…。
幾人かの堺豪商の中で「よりによって『日比屋』だった」…というところで、いっそう驚いてしまった…という、その『理由』はまた改めて…といたしまして。 と、またもや詳細説明を回避してしまいましたゆえ、その『改めて』の内容を、たまには早めに…と、記載させていただく次第であります。 実はこの、堺の豪商『日比屋』こそ、以前の日記「戦国の殺人事件」で、大変な窮地に立たされてしまった『とある裕福な商人』だったので御座います。 事件の詳細と顛末は、かなり複雑な経緯を辿りますゆえ、上記・拙過去日記でも概略しか書いていないのでありまするが…。 堺有数の豪商だった日比屋は、この事件によって、商家としてのイメージも、大いにダウンしてしまったことと思われます。 (今の感じで申さば、社長一族内で殺傷沙汰があり、企業イメージがダウン・株価も暴落…といったところで御座りませうか…) (犯人の動機がやや謎めいておりますがゆえに、『セレブ・ファミリーに何が!!…一族の歪んだ構図』などという見出しが付いて、週刊誌にも載りそうな雰囲気☆) そういえばこの事件って、「黄金の日日」でも触れるのかしらん?? 若き日の松本幸四郎主演、庶民の視点で戦国時代を捉えた大河ドラマ【新品】NHK大河ドラマ 黄金... 前回のツマミ再視聴の折は、この事件が起こった年のちょい後、バテレン追放令の辺りから…でござりましたゆえ、見逃しておりますやも☆ ときに日比屋は、イエズス会が本格的に畿内布教に乗り出した初期段階からキリシタンとなっていて、やはりキリシタンの小西隆佐(小西行長の父。義父との説もあり)とも、一族の縁を結んでおりまして…。 (行長の兄が、日比屋の娘と結婚) この小西隆佐、商人にもかかわらず、この時期、秀吉から『堺奉行』を命じられておりましたゆえ、日比屋を救うためにあらゆる手を尽くした筈。 にもかかわらず、一時は、犯人(本人は死亡)の兄である日比屋の婿のみならず、その妻(日比屋了珪の娘)や子供達までもが、刑死させられそうになったのは、同じく堺奉行だった石田三成が、その断行を頑として譲らなかったから…なのかしらん…。 何においても杓子定規にきちっと実行する…という生来の性格に加え、堺奉行に抜擢されて大ハリキリ、関白殿下のご命令ならば、何が何でも果たそう!!…といったところだったので御座りませうか~~?? フロイスさんは↓この本におきまして、 完訳フロイス日本史(4(豊臣秀吉篇1)) 『石田憎し!』で、すべて彼が悪い!!キリシタンの敵!!!といったように書いちゃっておりますが、後年、別の事件では、『キリシタンを救うために、大いに奔走する石田三成』も史実として語られております訳で…。 (たしか、別の宣教師が書いた記録で)(フロイスさんは、まだご存命だったはずですが、その折の、三成さんの『キリシタンへの好意』を、お耳にする機会があったかしらん…) この辺り、またいつか書いてみたい気もしておりますが、そういった『一人の人物が持つ、相反するエピソード』に出会うのも、歴史の楽しみドコロでありますな♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月26日 17時06分19秒
[書籍] カテゴリの最新記事
|
|