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【亞】の玉手箱2

手にとるようにわかる面白い易経1-6

「手にとるようにわかる面白い易経」
            

【亞】の玉手箱時代の復刻版です。

★“易占い”の解説ではありません★


【中国古典・易経】


易経は中国最古の書物であり、
おそらくは世界最古の書物であろうとも
位置づけられています。


その古い書物に書かれている言葉は、
現代に生きる私たち一人一人の人生にも
新しい智恵の光を投げかけてくれます。


占いの書と古くから知られているだけに、
残念ながら、一般の人々には無縁と思われています。


「老子・荘子や論語を読むように、
 普通の人々に普通に読んでもらいたい」

「易経を身近な存在に」

というのが、夢です。


若き日に荘子に出逢って“荘子の精神”に惚れました。
その後、易経に出逢って“易経の精神”に惚れました。

ますます、惚れ直している昨今です。


1.易経には何が書いてあるのか


   【易経は矛盾の書】

「易経」といえば、ほとんどの方が
占いを思い浮かべるでしょう。

しかし易経は、占いを否定する一面も持つ
とても不思議な書なのです。


「君子占わず」、易経は変化の書です。
時の変化の法則ー原理原則を知れば、
占わなくとも出処進退が判断できると書かれています。



古典思想の中ですでに「易」と語られていることから
歴史的背景を察していただけるかと思いますが
易経は東洋の古典の中でも 最も古い書物 であり
東洋思想の原点 とさえいわれています。


占いの書であると同時に、智恵の書物、
思想哲学の側面をもち
学ぶべき学問とされてきました。




   【時の変化の道理】

「易経には何が書かれているのですか?」
と聞かれたなら
私はまずニュアンスをつかんでもらうために
「春の次には夏が来て、夏の次には秋が来て、
次に冬が来て、また春が来ると書いてありますよ」
と答えています。

ひと言でいうならば
時の変化の道理です。

古代で易経は帝王学とされてきました。
もともとが王様のための書だったのです。
民は読む力もなく手にすることも出来なかった。
それを現代人に生きる我々が、言ってみれば、
ちょっと盗んで役立てようという話なのです。


易経に書かれていること
そして学ぶ効用を手短かに述べましたが
洞察力、直観力を身につけるということは
実際には非常に難しいことです。
しかし、それを「易しい」ものにしようと
研究されてきた書物が易経なのです。

帝王学だけに限った学問ではありません。

(※対する「小人」とは、
  普通の人、一般人、つまり私たちのことです)


ものごとを捉え、将来を察する能力は
組織の大小や社会的地位を問わず
何らかの責任を担う人すべてに、
必要とされるものです。
担う責任が大きくなればなるほど
より高い能力が求められるということなのです。



2.なぜ今、易経なのか


★★★ 重要!! 重要!! ★★★
     ↓ ↓ ↓

易経には 六十四種類の卦
(卦は“け”ではなく“か”と読みます)
というものがあり、一つの卦(か)が
『ある時のテーマ』と
『変遷過程』を
【六段階】で示しています。
起承転結で語られた一つの物語
と考えてください。

     ↑ ↑ ↑
★★★ 重要!! 重要!! ★★★


その中で最も原則的な時の変遷をたどる
「乾為天」((けんいてん)
という卦を主軸とします。
「乾為天」は 龍伝説にたとえて記されています。
地に潜んでいた『潜龍』が力をつけ
『飛龍』になって勢いよく昇り
そして『亢龍(降り龍)』になるという
龍の成長になぞらえて
人の人生、会社組織など
あらゆるものごとに通じる
時の変遷過程の原則を示しています。


この龍の成長過程を追いながら
陰陽論に基づく[時の論理]と
ともに語られる[社会倫理]を理解し
時を読む洞察力を身につけるヒントを
つかんでいく内容を考えています。




   具体的に活用できる易経

実は易経ほど合理的に、先々の変化を知り
対処法を得られる書物はほかにはありません。

ただし、判断や対処法を得るためには
易経の辞に自分の経験をすり合わせること。

大切なのは想像と実践です。

世界中の古典思想のなかでも
自分の立場や状況によって具体的に活用できるのは、
おそらく易経だけでしょう。

変化の激しい時代。 今こそ
変化の道理を学ぶ絶好の機会です。



そういう兆しはたいてい察し得た物事とは
まったく関係ないところに発したりします。
それを「これが兆しだ」とは言葉には表現できないのですが
ある物事の有り様が腑(ふ)に落ちて明確にわかるのです。
誰も予測しえなかったことを、はっきりと言い当てた人に
「なぜ、わかったのか?」と聞くと
「ただ、何となくそう思ったから・・・」とか
「とにかくそうにしかならないと確信した」
などという曖昧な返事が返ってきます。



  直観は超能力にあらず

兆しを察するとは、あるきっかけによって
瞬間的に物事の本質を知ることです。
つまり直観(直感にあらず)するのが兆しです。

何かのきっかけで始まりを知り、
同時にその終わりを知ること。
一瞬にして腑に落ちること。

以心伝心、拈華微笑(ねんげみしょう)

直観は超能力ではありません。




4.兆しを察する能力

易占いは依頼者から与えられた「あるテーマ」を占い
「ある方式」(易占いの場合は卦)を出します。
出てきた方式には何の答えもありませんが
そのテーマに照らし合わせたときに答えを得ます。
そして、答えから導き出す対処もふくめ
依頼者に正確に分かりやすく
かみくだいて伝えるのが、易者の役目です。



前兆、予兆、前触れは、シグナル

前もって時の変化を報せるのが兆しです。
前兆、予兆、前触れは、時の方向を示すシグナルです。


たとえば大事件や事故が起こった場合
その時点では突発的な出来事に見えますが
後になって「あれが前兆だったのかもしれない」
と気づくことがあります。

その時、気づいていれば大事に至らなかったことは
何かが変だ、いつもと違うと感じる程度の
ほんの些細な動きであったりします。


では、法則性の中に兆しを観るのかといえば
そうではないでしょう。
なぜなら
兆しは混沌の中から発するからです。
ですから「時」を法則性でもって
整理整頓しようなどと思うのではなく
まず混沌とした時を
混沌のままに見つめる勇気のようなもの
が必要だと思います。


易経は占いの書ですので
「吉」「凶」という言葉が出てきます。
「凶」は悪い事が起きるというのではなく
ものごとが通じないという意味です。
恐怖感を抱きがちな言葉ですが
読み解いていくうちに
いたずらに恐れなくなります。


洞察力と、兆しを察する直観力は
どのように養われるのかは
易経の辞に記されていますので
内容をご紹介しながら
読み解いていくことにしましょう。



5.時は常に変化する

「易」は一字で
変易(へんえき)・不易(ふえき)・易簡(いかん)
という三つの意味をもつといわれ
これを「易の三義(さんぎ)」と呼んでいます。


「変易」とは森羅万象(しんらばんしょう)
すべてひと時たりとも変化しないものはない。
「不易」とは変化には必ず一定の不変の法則性がある。
「易簡」はその変化の法則性を我々人間が理解さえすれば
天下の事象も知りやすく、分かりやすいものになる。


「変易」というのは、宇宙は刻々と変化してやまない。
時は巡りめぐってひと時たりとも止まず
すべての物事は変化し続け、同じ時はひとつもない。


森羅万象は刻々と変化しますが
それには必ず一定の不変の法則があります。
これを「不易」といいます。
春がずっと続くわけではなく
春の次に夏が来て、夏の次に秋が来て
秋の次に冬が来て
春、夏、秋、冬は一年を循環して
絶えずめぐっていきます。


一日をみても、朝、昼、晩と
循環して変化しています。
また、夏の後にすぐ春が来ることはなく
冬の次に秋が来ることもありません。
夏と冬が交互に入れ替わり立ち替わりして
春夏秋冬、順序を違えることなく
変化していきます。


「易簡」は「簡易」ともいわれます。
宇宙も自然も、人生も、必ず同じ
不変の法則性をもって変化していく。
変化と不変の法則を基とすれば
私たちが人生で遭遇する
さまざまな時も察知が可能である。
そして自然が教える法則性にならうならば
物事は理解しやすく、スムースに運んでいくだろう。
という考え方です。


松尾芭蕉が
「不易流行其基一也」(ふえきりゅうこうそのもといつなり)」
と説いた
「不易流行」説は有名です。

「不易とは、詩的な生命、永遠性を有する本体である」
とあり
「流行とは、流転していく、その時々の新風体である」
とあります。
そして、それは一つのものであると、
陰陽一体をいいあらわしています。


「不易流行」はさまざまに解釈され
不易は「変わらないもの」、流行は「変わるもの」
とする場合もありますが
この「易の三義」にあるように
「不易」は変化しない、動かないものの意ではありません。
「不易」も変化を意味します。
変わらないのはその法則性なのです。


私たちのまわりで絶えず変化するものとは
すなわち時です。
易経は「時の専門書」といえるほど
常に時、時、時と
自然と人生の時の変化を語っています。
どんな困難な時でも必ず物事というのは変ずる。
逆にどんなに良い状態も必ず変じます。
良い時は悪い時へと向かい
また悪い時は良い時へと向かう。


人生にはさまざまな時がありますが
「易は変を尊(とおと)ぶ」といって
変化するからこそ、発展があると尊んでいます。
この根底にあるのが
相対するものが対になって
作用することで変化が生じるという
陰陽思想です。


6.あらゆる時を示す六十四卦


実際に社会の物事をみてみると
春夏秋冬のめぐりのように、きちんと順序立って
運んでいるようには思えません。
複雑な人間関係もあれば
突然降ってわいたような困難に、おそわれることもあります。
たしかに物事は、そんなに単純ではありません。
しかし深い洞察をすることで
変化の中に一定の不変性を
見いだすことができるというのです。


易経の『繋辞上伝(けいじじょうでん)』に

それ易は聖人の深きを極め
 幾(き)を研(みが)く所以(ゆえん)なり


とあります。


※ 註:【繋辞伝】(上・下)
  易経の概論を哲学として高め、解説したもの。


「兆し」に言及しているのが、繋辞伝です。
この伝に記される

形而上(けいじじょう)なるもの、これを道といい、
 形而下(けいじか)なるもの、これを器という


の一文がメタフィジックスー「形而上学」の
語源といわれています。


「幾」とは兆し、時の機微。
「研(みが)く」とは、物事を明らかにするために
時を微細な粉末にすり砕くほどに研究すること。
つまり易経は
時を深く見つめ、兆しを研究している書物です。


複雑な時の詳細をあらわすために
易経は全部で六十四の卦で構成されています。
(卦は、“け”ではなく“か”と読みます)

この「卦」とは、ある時の様相をあらわしています。
喜びの時、苦しみの時、安泰の時、争いの時など
六十四種類の「時」を展開し
人生で遭遇するであろうあらゆる時と、
その成り行きを示しています。
言ってみれば、ひとつの卦は
芝居でいうところのワンシーン
「ひとつの場面設定のようなもの」です。


それぞれの卦に
「時」の全体像を説く卦辞(かじ)や
その時の成り行きを六段階で説く爻辞(こうじ)が記され
今のこの時、この環境、立場にあって
どうするべきかという対処を示しています。


★★★ 重要!! 重要!! ★★★
     ↓ ↓ ↓

易経には 六十四種類の卦
(卦は“け”ではなく“か”と読みます)
というものがあり、一つの卦(か)が
『ある時のテーマ』と
『変遷過程』を
【六段階】で示しています。
起承転結で語られた一つの物語
と考えてください。

     ↑ ↑ ↑
★★★ 重要!! 重要!! ★★★
     ↓ ↓ ↓

時の変化といってきましたが
ここでいう「時」とは
時間と空間の両方を指しています。

「あの時はまだ下積みで、お金もなく苦しい時だったな」
といえば、時間だけでなく
環境、状況、社会的地位などの立場も含んでいます。
正確にいえば・・・
易経でいう「時」とは
時(とき)(時間)と、
処(ところ)(場、状況)と、
位(くらい)(人間関係、地位)
をも含めてあらわしています。

     ↑ ↑ ↑
★★★ 重要!! 重要!! ★★★
     ↓ ↓ ↓

易経の読み方の第一のコツは
一つの卦の内容を、過去に体験したことや
現在、自分が置かれている立場や環境、時間に当てはめて
読み込んでいくことです。

     ↑ ↑ ↑
★★★ 重要!! 重要!! ★★★


私の易経講座では、
易経の精神に学ぶことを主にしていますが
自分自身の出来事に
置きかえて読むきっかけづくりとして
簡単にできる易占いもたまにします。


自分の時に照らして
現在進行形、リアルタイムで読んでいくと
移り変わりゆく「時に学ぶ」ことができるからです。


吉か凶かは、いい・悪いではなく
通じる・通じない という意味です。


春に種を蒔けば秋に実り
冬に種を蒔いても実らない。
冬に向かうのを知れば、冬支度をする。
次の春のために大地には滋養の冬が必要です。



【土砂降りの雨の日は傘】

春がずっと続くわけではなく
春の次に夏、夏の次に秋、そして冬が来て
また新しい春がやってくる。

春、夏、秋、冬は一年を
順序を違えず巡っていきます。
一日も、朝、昼、晩と
循環して変化しています。

冬の次に必ず春がくるとわかっていれば
寒さは我慢できる。
土砂降りの雨でも傘を差せば
濡れずに進めます。



それでは「さて読んでみよう」と、易経を開いてみると、
難解な漢字と符号ばかりで投げ出したくなります。


その反面
「一度解るとはまりこんで出てこられないぞ」
といわれるほど魅力があります。


易経の言葉は
ほとんどが喩(たと)えで語られた抽象的なものです。
ただ読んでもわけがわかりませんが
ある時に照らし合わせたときに
「はっ」と符合する何かに気づきます。
読み方のコツをつかんだならば
直観力を養う訓練もできるのです。
本格的に学ぶために
多くの優れた専門書も既刊されています。


      7へ 続く
     

 ~編集後記~
 易経は中国最古の書で、四書五経のトップであり、
 帝王学の書とされています。
 時の専門書であり、自分のおかれている立場など、
 出処進退に関する行動の指針となるべき法則やルールが
 シンプルに著されています。
 易経には、幾(き)という言葉が頻繁に出てきます。
 幾とは物事が起こる時の兆(きざ)しです。



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