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2014/08/28(木)05:58

映画『ジャッジ!』

映画(265)

いわゆるギョーカイと呼ばれる特異な職業世界をネタにして、無理難題を押し付けられた主人公が右往左往しながらも、周りを巻き込みながらなにかを変えていく感動モノの映画です。主演の妻夫木聡は、TOYOTAのCMでのび太くんのイメージからかもしれませんが、こんな役柄が多いような気もしますけど、意志の弱い、そのくせ見栄だけは一人前な小市民的主人公を見事に演じております。対する豊川悦司の一癖二癖ありそうな役もピッタリ決まっております。そしてヒロイン役は最近売れに売れてる北川景子で、この人は何をやっても元ヤンキーなんですが、なんせ華があるのでその点が強いですね。さて、物語ですが、CMの賞レースで、スポンサーがらみのどうしようもない作品に賞をもらってこいと言われた主人公が苦難苦闘します。前述したようにギョーカイものなんで、普通に話を進めても、そんな世界に縁のない一般視聴者はそこそこ楽しめるわけですが、そこを安易な手法に甘んじず、いろいろな小技を効かせているのが実に面白いです。主人公に英語を指南する怪しげなおっさんをはじめとして、賞レースに参加する各国の広告関係者、そして、敵役となる審査委員会の実力者など、実に面白いです。そして、賞がデキレースであること、そんな悪しき慣習に染まった審査委員会を変えていくのですが、そんな感動がある反面、やっぱり賞と呼ばれるものは、どんなものでも、世界的に威厳があるものでも、結局、カネとコネで決まるんだなあと思い知らされました。生まれてこのかた、賞なんてもらったことがない私ですが、才能があるないより以前に、カネとコネがないから賞がもらえないのですね。

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