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音楽

Oct 12, 2013
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カテゴリ:音楽
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安藤裕子が新譜を出すと聞いた時にまず感じたのは期待半分不安半分でした。不安の方が多かったかもしれません。なぜなら、前作「勘違い」が私の個人的な感想では100点満点で200点か300点くらいあげられるほどの素晴らしい完成度だったからで、当然、次回作のハードルはかなり高くなっていたからです。新作がその期待に応えられないガッカリになるパターンは多かったですからね。安藤裕子の作品は、3rdアルバムの「shabon songs」から「chronicle」「JAPANESE POP」そして「勘違い」と聞いてきましたが、その中でも「勘違い」の素晴らしい完成度は飛び抜けていました。おそらく安藤裕子の音楽として頂点ではないか、ではこの先どこへ行くのか、その期待と不安を持って新作を拝聴させていただきました。最初に聞いて、アルバムの宣伝文句にあるように、原点回帰っぽい音楽になったなと思いました。安藤裕子の音楽は、聞けばすぐわかる個性的なものなんですが、特徴的なのが、非常にアンバランスなバランス、混沌の平穏、無秩序な規則性とても言えばいいのか、綱渡りを見ているような音楽なんですよ。それも、安心して見ていられる綱渡りじゃなくて、ふらふらしてて今にも落っこちそうな綱渡り、でもヒヤヒヤしない不思議な感覚、それが安藤裕子の音楽なんですが、全然わかりにくい説明ですね。これが好きな人にはタマランでしょうが、気に入らない人にはわからないでしょう。その前作「勘違い」はそのアンバランスなバランスが非常に調和がとれてきて、アルバムを出すたびに進化してきた事がよくわかるんですが、これ以上、調和がとれたら安藤裕子の音楽でなくなってしまうくらいのところまできてたのかもしれません。そこで原点回帰を選択したのは正解だったと言えるでしょう。聞いてみたらわかるのですが、冒頭の「ようこそここへ」から「ローリー」の曲調は「shabon songs」に収録された名曲「“I”novel.」や「The Still Steel Down」を彷彿させます。折り返しの「サイハテ」はアンバランスなバランスを象徴するような曲調、そして後半はどちらかというと地味な曲が続き、アルバム表題曲「グッド・バイ」で締められます。聞き始めは、この後半の地味なところが物足りなかったんですが、何度も聞込んでいるうちに、安藤裕子の不思議な世界に毒されてしまったのか、この後半こそがこのアルバムの真骨頂ではないかと思えてきました。特に「貘砂漠」から「愛の季節」の流れが感動ものです。安藤裕子のアンバランスなバランスのバランスがとれていない案配があやういところに戻った本作、ということで「勘違い」に勝るとも劣らぬ新作、必聴です。






Last updated  Oct 12, 2013 06:17:45 AM
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Dec 16, 2012
カテゴリ:音楽
ネタのない時に不定期で連載するこのシリーズも9回目になりました。これまで数々のプログレバンドを取り上げてきましたが、いよいよ登場してもらいましょう。Pink Floydです。プログレ界の皇帝、あるいは仙人的存在、あるいは孤高のプログレバンドなどと揶揄されるこの音楽集団は、1967年にイギリスで結成されました。以後、数々の名曲、歴史に残るアルバムを発表し続けて、今なお、世界の音楽シーンに大きな影響力をもっています。私がこのバンドと出会ったのは、Yes、King Crimsonと聞いてきてプログレマニアを自称していたところに、Pink Floydを聞いた事もないのにプログレを語るなど笑止千万と言われまして、早速、いつものレコード屋へこずかい握って買いに行ったわけですよ。当時は今みたいに情報過多な時代でなかったんで、何の予備知識もなく、売り場でアルバムジャケットを見て買うのを決めたんですが、今思えばよくやったよなあ、月2000円の小遣いで2500円のアルバム、1枚買ったらもうお金ないじゃん、そんな思い切りのいい事ができたのも若さ故でしょうか、とにかく、そんな勢いで買ってきたのが、あの名盤”The Dark Side of The Moon”でした。その時は、このアルバムがランキングでギネスを保有するほどのアルバムとは知らず、ジャケットがかっこ良かったんで買ったんですが、聞いてみて、そりゃあもう天地がひっくり返ったような感動の雨霰でした。おお、これが真のプログレなのか、YesもKing Crimsonも、これに比べたら歌謡曲じゃないか。のめり込んだ私は、その後、”Wish You were Here””Animals””The Wall”とむさぼるようにアルバムを買い求めていくのです。こうして、立派なネクラプログレ少年になりましたとさ。めでたしめでたし。

  • Is There Anybody Out There - The Wall Live 1980-1981 - Folder.jpg


PINK FLOYD / Is There Anybody Out There: Wall Live 1980-81

さて、そんなPink Floydですが、ライブアルバムは69年発表の”Ummagumma”のほか、ウォーターズ脱退後の88年発表”Delicate Sound Of Thunder”があります。が、私が今回取り上げるのは、やはりPink Floydとして大成功をおさめた”The Wall”のライブアルバム、2000年発表の”Is There Anybody Out There? : The Wall Live 1980 - 1981”です。ネクラプログレ少年時代に部屋に籠って聞きまくってたアルバムの、見たくても見れなかったライブ、その音源が、ようやくCD化されたと知って、タワレコで見つけた時即買いでしたね。速攻で聞きましたね。Pink Floydのライブショーはすさまじいと言う話だけは聞いていたので、想像はしていましたが、期待以上にぶっ飛ばされました。音源だけでこの迫力、これを会場で体感できたらどんなに良かったかと思ったもんです。残念ながら無様に空中分解し、泥沼の訴訟問題を絡めて、皇帝とまで称された孤高のバンドの栄光の歴史は晩節を濁しまくりましたが、この黄金期に生で見ておきたかったなあ。

ところで、それ相応の大人になった今でも、当然ながら、たまに思い出したように聞いているんですが、最近ちょっと思った事があります。それは、実はPink Floydはプログレじゃないんじゃね? ってことです。何をもってしてプログレッシブ・ロックと称するのかは、いろいろな分析がありますが、私が思うに、プログレとは中二病だと思うんですよ。中二病ってあれね、「思春期の少年少女にありがちな自意識過剰やコンプレックスから発する一部の言動傾向を揶揄した俗語(wikiより)」この言葉を知った時に、まさしく、プログレの世界観じゃんと思いましたもんね。だってそうでしょ、「魔女が平面を取り除き、あなたの夢をも食らう」だの「私はここにいる、そしてそこにいる、どこにでもいる」だの歌詞を見ても、あるいは海から来たやんちゃなタンクが悪さをして神様に怒られてまた海に帰っただの、サンスクリットだかなんだかの教典に基づく人間の儀式だの、今思い返したら赤面しそうな内容の歌ばっかりです。しかし、その点から考えると、Pink Floydはちょっと違うんですよ。”The Dark Side of The Moon”が人間の一生を描いたアルバムだというのは有名な話ですが、ここですでに「金」「時間」に振り回される人を皮肉る、あるいは批判する姿勢が見て取れます。そして”Wish You were Here”では、ヒットしたアーチストがいい気になってる姿を、自分たちに重ねて批判し、それを精神破綻したシドへのメッセージとしてします。”Animals”は完全に資本主義への批判で、”The Wall”もわかりあえない人と人とへの批判でした。何の事はない、初めから最後まで、強い社会批判がテーマになっているではありませんか。これはどういう事でしょう。さて、ここでもうひとつ、定義を考えましょう。ではロックとは何か? いろいろな説がありますが、私はロックとは体制批判であると思うのです。何もかも社会が悪い、などとのたまうガキの話ではなく、 五木寛之も言ってましたが、 巨大とはそれ故に悪である、その巨大なものへの反骨精神、それがロックだと思うのです。となると、Pink Floydは偉大なプログレロックバンドではなく、純粋なロック、そのロックバンドとして実に偉大であった、ということになるのです。反骨精神、歳をくっても忘れたくないですね。






Last updated  Dec 16, 2012 07:46:29 AM
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Nov 16, 2012
カテゴリ:音楽
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前作”BackRoom”はセルフリメイクアルバムでした。セルフリメイクアルバムと言えば聞こえはいいですが、過去のヒット曲を引っ張りだしてきてアレンジを直して、1曲だけ新曲を入れたアルバムの事です。これは大物アーチストが曲を書けなくなって売れなくなって、仕方なく過去の遺産で食ってく為の手法で、現役のアーチストがやる事ではないと思っていました。それを愛すべきボニーちゃんがやってしまったのは、かなりショックでした。でもアルバムは良かったんですけどね。往年の名曲が、当時はとんがってましたけど、それがまろやかーなアレンジがされて、年齢を感じさせる大人の音楽になっていたのは大変興味深いものでした。それでも、やっぱりこのタイミングでリリースしてきた事へ、一抹の不安を感じずにいれませんでした。
なぜか。それは”BackRoom”の前の作品”Dear Diary”がビミョーな出来だったからです。”Dear Diary”はJ-pop路線を進んだ彼女の集大成的アルバム”ONE”の翌年にリリースされたアルバムで、”ONE”でひとつの頂点に達した彼女が、この先どの方向を目指すのかが提示されるべき重要なアルバムでした。しかし、結果的には”ONE”を凌ぐこともなく、かといって新しい方向性を示す事もなく、中途半端な内容のアルバムになっていました。15周年にかけて15曲が収録されていますが、これが多過ぎたのではないか。通常、アルバム1枚には10曲から12曲くらいが収録されます。1曲書くのも大変なのに、12曲書いて、さらにまだ3曲も書かねばならない、これは大変に苦しい作業だったと思います。その苦悩が、そのまま作品に出てしまって、どこかで聞いたような曲や、あるいは疑問符が付くような曲まで収録されました。 もちろん、「流れ星」のような涙なくして聞けない名曲もあります。しかし、無限に名曲を書ける人間なんていません。その結果、このアルバムは中だるみが生じてしまいました。多くのアーチストは、リスナーが中だるみしないように、緩急つけた選曲をし、激しいロック風の曲の後はスローバラード風の曲を入れる、あるいはヒット曲の間に箸休め的な曲を入れるなど工夫を凝らして対応しています。これまでの彼女のアルバムは、どの曲も似たり寄ったりのミディアムテンポの曲ばかりそれが繰り返し繰り返し続くにもかかわらず、飽きもせず中だるみもなくとても居心地のいいサウンドの作品になっていたのですが、”Dear Diary”は違いました。前述したような理由から、どうしても途中でダレるのです。
そもそも、一部の熱狂的なファンに支えられていたアーチストが、一般ウケして売れだすと、拡大路線に走り出してそのあげくに自滅する事が多いです。人気が出たからと、いい気になって安易な曲を乱作すれば、すぐに飽きられてしまいます。流行り廃りに敏感な多くのリスナーは熱しやすく冷めやすい。そして、そんな風に大衆迎合に走ったアーチストには、かつてのコアなファンは裏切られた思いしか残りません。かくして、昔からのファンにも見捨てられ、消えていくしかなくなるのです。彼女はその路線にはまりつつあるのではないか、拡大路線を進んだあげく、辛い創作活動を余儀なくされ、曲作りが苦痛になってきてしまった。そして曲が書けなくなって、”BackRoom”を出すしか無くなった。もしそうなら深刻です。こうなると、次のアルバムが正念場です。慎重にリリースしなければなりません。おそらく、間を取ってくるでしょう。間を取って充電期間を経てからの方がいいでしょう。そう予想したからこそ、私はBonnie Pinkから少し距離を置いたのでした。その間は東京事変を聞きまくってた。
かくして時は流れ、事変は桜散る如く解散、チャットは優秀なソングライターを喪って空中分解寸前(新譜出したけど)そして唯一、出産後のアルバム「勘違い」でその存在感をガツンとアピールしてくれた安藤裕子、このように音楽シーンは激動が繰り返されておりました。さて、ある夏の日に、そういえば、最近、ボニーちゃんはどうしてるのだろう、地道に活動しているのだろうか、まさか引退してないよな、などと思いまして公式サイトを訪問しましたら、ニューアルバム”Chasing Hope”発売中!と表示されました。何ですと? もう出したの? なんて無茶な事をしてくれたんだ、このまま拡大戦略で進んだら自滅だと言ったのに、そうか、きっと契約があるから出さないとレコード会社に干されるんだ。最近の音楽シーンは非常に厳しい状況が続いています。80年代に起こったLPレコードからCDへのメディア媒体世代交代による激変よりも大きな変革が襲いかかっています。CDが売れない音楽が売れない、音楽では食っていけない。パソコンなどのデジタル機器の急速な進化とネットワークの普及にともない、誰でもアーチストになれる時代が到来し、しかし、もはや誰もアーチストで食っていけない時代へと確実に進んでいます。700万枚のセールス記録を持つ宇多田ヒカルでさえ隠居生活を送り、おそらく世界で最も美しいアルトソプラノの歌声を持つ愛内里菜でさえクビになり、桑田佳祐はサザンを解散できず、ミスチルは不本意なシングル発売を強要される始末。アーチストが試行錯誤して時代を乗り切ろうとしているのに、レコード会社や著作権協会の優秀な方々は、全然ピントハズレでギャグみたいなことを大マジメでやってます。そんな優秀な方々が、契約を盾にアルバム発売を強制したのに違いない。可憐なボニーちゃんは断りきれずに、身を粉にして新しいアルバムを作ったのでしょう。となれば、どんな愚作でも買わなければなりません。それがファンというものです。
かくして近所のCDショップに買いに行ったのですが、売ってない。他にお店に行ったんですが売ってない。 CDが売れない売れないと言うけど、欲しいCDが売ってないじゃん。 こうなるとHMVかTOWERに行かないかんようですが、そこまで行くのはめんどくさいので、Amazonに注文しました。さすがAmazon、次の日には届きました。速攻ですね。送料無料だし、割引あるし、こりゃAmazon一人勝ちにもなるわなあ。で、早速聞く事にしたのですが、その直後に事件が発生しました。永年愛用してきたiPod nanoが、調子が悪かったんですが、ついにウンともスンとも言わなくなりました。それまでは強制再起動させてだましだまし使ってたんですが、ついにそれも反応しなくなりまして、ご臨終でございます。こうなると困るのは音楽をどうやって聴くのか。これまでMacBook Proで読み込んでiTunesでiPodに送り、それで聞いてたんですが、MacBook Proで聞くしか方法がない。仕方がないので、そうしました。Blogを読んだり、コメント入れたり、ツーレポ書いたり、サイト更新したりして聞いてました。一通り聞いての印象は最悪でした。なんじゃこれ、つまんない曲ばかり、聞くに堪えない。やっぱりもうBonnie Pinkも才能が枯渇したようで、いわゆる今流行の言葉でオワコンですわ。CD買わんときゃよかったとさえ思いました。しかし、渋谷陽一がPink Floydの”the final cut”を初めて聞くとき、ヘッドフォンをして部屋にこもって聞いたら世界観が伝わってきて感動した、と言ってた事を思い出して、やっぱりながら鑑賞はダメだ、ちゃんと聞こう、と思い直し、現役を引退した旧型のiPodをもう一度出してきて、それに曲を入れてヘッドフォンで聞いてみました。しかし、何度か聞きましたが、やっぱりつまらんアルバムだと結論がでてしまいまして、結局、聞くのをやめました。
ところが、しばらくして、頭の中にメロディーがかかるようになり、気がつくと鼻歌でふんふん歌っておりまして、これなんて曲だったっけ、と頭をひねって絞り出すと、思い出しました。そうです、Bonnie Pinkの曲です。”Chasing Hope”に収録されている曲です。これなかなかいい曲じゃん。もう一回聞いてみようか。そう思って、電池が切れた旧型iPodをもう一度充電して、改めて聞いてみたのです。2回3回と聞き重ねると、ぱあーっと世界が広がって輝き始めました。それは、例えるなら、深い乳白色の霧に覆われた森の中で道に迷って、彷徨い歩き続けていたら、突如、その霧がウソのように消え、目前には美しい湖が広がり、美しい城が現れたようでした。ああ、そうか、これがBonnie Pinkの世界だなと思いました。あの瞬間は、これまでにない実にファンタスティックなエクスペリエンスでした。イヤホンを通じで広がる世界は間違いなくBonnie Pinkの音楽の世界、美しい旋律に美しい歌詞、そして美しい歌声の三拍子が揃った、Bonnie Pinkの世界でした。
冒頭、まず1曲目の”Stand Up!”はノリのいい軽快な曲で、つかみはOKな感じでしょうか。メロディーもいいですが、歌詞がまた素晴らしい。「ネイルと引き換えのハチミツトースト」のくだりでは苦労してハチミツのビンのフタを開ける情景が目に浮かびます。そのあと、”Bad Bad Boy”でちょっと趣を変えたら、このアルバムの中盤の盛り上がりどころ「街の名前」です。シングルにもなったこの曲は、いかにもBonnie Pinkらしい泣ける名曲でしょう。一聴すると、遠距離恋愛の歌のようですが、実はもっと広い括り、離れ離れで暮らす親子、家族、夫婦といった愛するものとの別離を、悲しく、しかし強く歌った曲です。特に「その街の景色はこちらと似ていますか 桜は咲いていますか」と歌う曲のクライマックスは、今は11月だから桜なんて咲いてないですよ、なんてツッコミ入れてる場合じゃないくらい桜吹雪が舞ってしまうのです。そして盛り上がった中盤から畳み掛けるような素晴らしい曲が連発し、「冷たい雨」へ繋がります。ドラマで使われたこの曲、単品で聞くとそれほどでもないのですが、このアルバムの流れで聞いてくると、ジーンと心にくるものがあります。冷たい雨でも大地の熱を消す事は出来ない、そんな力強いメッセージに勇気つけられます。そして、ラストの曲”Change”では、新しい道を進む姿を、舗装したてのアスファルトで表現しています。「光るアスファルトのように新しく強くなるよ」新しい舗装仕立てのアスファルトはグリップしないから注意しないとケツが滑ったりしてビックリするとかツッコミ入れてる場合じゃないくらい光り輝くのです。こうして改めて聞くと、この”Chasing Hope”がいかに名曲揃いの素晴らしいアルバムかわかるでしょう。しかし、なぜ、それに気がつけなかったのか。この美しい世界になぜ気がつけなかったのでしょう。
美とは何でしょう。実は、美とはなんでもない、どうってことないところにあるのでした。例えば腕時計。G-SHOCKは多機能で信頼性のあるギアとして実に美しい腕時計です。あるいはWIREDは奇抜なデザイン斬新なデザインで実に美しい腕時計です。それらに比べてATTESAはどうでしょうか。飾り気のない文字盤、シンプルな時計針、ただ単に、時を表示する、それだけのために余計なモノは一切排除した腕時計。一見、つまらない腕時計のようですが、しかし、これから先100年200年経っても、このスタイルは消えることはないでしょう。なぜなら、それこそが完成された美そのものだからです。美しいものは素っ気ない。美しいものは飾らない。美しいものは変わらない。そうです、Bonnie Pinkの音楽もそれです。素っ気なく、飾り気もなく、そして変わらない。変わるのはリスナーの心でした。これまでのどの作品も、変わらないスタンスで作り続けた彼女の音楽。そして、それはこれからも変わらないでしょう。音楽とは、頭で考えるものではなく、心で共鳴するものなのです。






Last updated  Nov 17, 2012 04:21:17 AM
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Apr 14, 2012
カテゴリ:音楽
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何しろ東京事変は夏の夜の花火のように桜のように散ってしまい、チャットモンチーはイマジネーション奔放な歌詞を生み出してきたドラムの高橋を失い片肺飛行を余儀なくされ、わが愛して止まないBONNIE PINKも袋小路に迷い込んでいる嘆かわしい日々に、全く以てノーマークでした。安藤裕子です。妊娠出産のために活動休止といわれていたのに、ここへきて突然6枚目の新譜発表、知ったのは発売当日前日、まさに寝耳に水青天の霹靂ひょうたんから駒棚から牡丹餅、いまさらアマゾンに注文出すより買いに行った方が早いということで近所のツタヤで買ってきたのですが、じゃーんとコーナー一角さいて大々的に販売してるかと思ったら、新譜コーナーじゅっぱひとからげに1枚だけ置いてありまして、マイナーなアーチストって悲しいねえなどと最近の音楽市場の厳しさを目の当たりにしつつ、買って帰ったらTwitterでタワレコだったら何か特典がついたらしくて、しまったタワレコで買えばよかったと思っても後の祭りなのでした。しかし、一聴すればそんな浮き世の事は忘却の彼方へ消え去るほど素晴らしい出来に、ああ、まだ日本に音楽は健在なのだとただ涙ナミダ、あまりの素晴らしさに言葉が出てこないくらいです。彼女の音楽を知ったのは"shabon song"からなんですが、とにかく摩訶不思議な世界観を持つ音楽にすっかり魅せられて、以来、"chronicle""JAPANESE POPS"と聞き続けてきました。"chronicle"は少々まとまりがないとっ散らかっちゃった感が否めなかったのですが、"JAPANESE POPS"は非常に完成度が高く、彼女の摩訶不思議な音楽がタイトル通り実に聞きやすいPOPSに昇華されていて、ひとつの到達点だといえるでしょう。ですから、このあと彼女の音楽がどうなるのか、非常に興味はあったわけで、そういう意味では期待と不安が混じった気分でもありました。しかし、心配は杞憂と終わり、この新作「勘違い」はこれまでの路線を踏襲しつつ、全く新しく深く安藤裕子ワールドを堪能できます。アルバム冒頭からすぐに彼女だとわかる声と曲調、そしてそこから繰り広げられる世界は、これまでの彼女の摩訶不思議の淡々とした音楽に高揚感を持ち込み、それが素晴らしい結果をもたらしています。特にアルバム半ばの「それから」そして後半「飛翔」から「鬼」までの緩急取り混ぜた一連の流れは、音楽を聴く事は気持ちを揺さぶられる事だと実感できる素晴らしい曲が続き、まさに涙ナミダなのです。アルバム制作の背景に、彼女は公私ともにいろいろ大変な事情があったようですが、まさにそれらをすべて作品に生かして、これまでになく生命感があふれる作品になっています。必聴です。






Last updated  Apr 14, 2012 06:59:58 AM
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Mar 9, 2012
カテゴリ:音楽
不定期連載シリーズ、ネタに困ったときのネタなんですが、そろそろこちらのネタも尽きかけてきております。というわけで、そろそろ佳境に入ってきましたこのシリーズ、ここら辺りで大物にご登場していただきましょう。全国3000万人の根暗プログレ少年の希望の星、King Crimsonです。68年にイギリスで結成されたこのバンド、いわゆる4大プログレの一角をなす人気バンドで、特に日本でもコアなファンが多いことで有名です。windows vistaのわずか数秒の起動音を作成してがっぽり儲ける商売上手で、ロックギタリストのくせに演奏は座って行う変わり者で、そしてそのテクニックはシーケンサー並みの精確さを誇る腕前のロバート・フィリップが唯一のオリジナルメンバーとして、実に複雑怪奇な人脈と歴史とを持つバンド。なにしろ、過去に関わったミュジシャンを挙げたら、有名どころのオンパレード、そんなKing Crimsonですが、活動時期で大きく分ける事が出来ます。まず「宮殿」から「アイランド」の前期、「戦慄」から「レッド」の後期、そして「ディシプリン」以降の復活期、このうち、私個人がKIng Crimsonと呼べるのは、後期のみと思っております。前期はKing Crimsonのβバージョンみたいなもので、ようやく製品版になったのが後期、そして、74年に一旦解散して、81年に復活したKing Crimsonは、復活という事になっておりますが、実際はロバート・フィリップが新たに結成したDISCIPLINEと言うバンドが、レコード会社からこの名前では売れないからKing Crimsonの名前を使えと言われて変更したらしいので、そういう大人の事情がからむ以上、やはりKing Crimsonとは呼べないでしょう。「宮殿」を聞いてから「ディシプリン」を聞くと「なんじゃこれ?」となる事はみなさんご存知の通り、全く同じバンドの音とは思えないです。
さて、そんなKing Crimsonですが、ライブ盤としてはアルバム" King Crimson USA"があります。
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King Crimson / USA
私はこれで後期Crimsonこそが真のKing Crimsonであると確信した次第で、冒頭の一曲目"Larks' Tongues In Aspic Part II"の凄まじいライブパフォーマンス、これは素晴らしい、この一曲だけのために"USA"はあると言っても過言ではないくらいの素晴らしさです。その後も激しい演奏のやり取りを繰り広げられます。私はこれで"Larks' Tongues In Aspic Part II"がKing Crimsonの曲で1番好きになりました。ゆえに、一番好きなアルバムも"Larks' Tongues In Aspic"です。






Last updated  Mar 10, 2012 05:22:14 AM
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Feb 10, 2012
カテゴリ:音楽
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focus/at the rainbow
ネタに困った時の不定期シリーズもついに7回目で、いよいよ、マイナーなバンドが登場してくる訳ですが、このfocusはオランダのプログレバンド、ラジオで聞いて、有名な「レイレレレイレレーホッホッハー」ヨーデルみたいな歌が印象に残ってしまいまして、結局、アルバムを購入してしまいました。で、聞いてみたら、ヨーデルの曲もそうでしたが、全編凄まじい演奏で、ギターもキーボードもしのぎを削る緊迫のライブでした。当時、大メジャープログレバンドよりマニアックな方向に傾倒していた私は、PFMやAphrodite's Childに続いて、なんかこういうのを知ってるオレって通じゃん、みたいな自己満足でひとりいい気になってましたね。最近、スタジオアルバムをブックオフで500円で売ってるのを見かけて買おうか買うまいか迷って結局買わなかったです。あいかわらず決断力ないな。






Last updated  Feb 10, 2012 05:43:52 AM
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Jan 29, 2012
カテゴリ:音楽
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事変解散、チャット混沌、お先真っ暗な音楽業界で、この方の声を聞くと、何と言いますか、母親の懐に抱かれたようで安心できますね。リメイク品なんで、オリジナルと聞き比べると、面白いです。特に1曲目の"Heaven’s Kitchen"など、昔はとんがってた印象を受けます。やはり歳を積み重ねて円熟の境域に達した感があります。前作"Dear Dialy"が今ひとつだった分、これで一休みして、また新作を期待します。






Last updated  Jan 29, 2012 05:42:03 AM
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Jan 19, 2012
カテゴリ:音楽
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新年からショックなニュースが入りました。東京事変解散だそうです。これだけ個性豊かな面々がそろってるバンドが、これだけ長い間続いた事ほうが珍しいので、解散は仕方がないかもしれませんが、こうなると、やっぱりがんばってチケットを取ってライブを見に行けばよかったなあと後悔しております。ラストミニアルバムを聞くと、短期間で作成したにもかかわらず完成度が高く、これだけの音楽を作り出すバンドが消滅するのは実に残念です。ラストライブを見に行けるといいなあ。






Last updated  Jan 19, 2012 05:28:24 AM
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Dec 3, 2011
カテゴリ:音楽
ネタに困って定期的に登場するこのシリーズも6回目、そろそろこっちもネタ切れな感じなんですが、細かいことは抜きにして話を進めて参りましょう。前回、私がのめり込んだYESを含めて、その時代をブイブイ言わせてた4大プログレバンドのひとつ、GENESISを紹介しましたが、そうなると他のバンドも語らなければならんでしょう。
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EL&P / Emerson, Lake and Palmer in Concert
EL&Pと言えば、日本では大人気の3ピースプログレバンド、マジでギタリストなんでみんな死んでしまえばいいのに、とシンジ君みたいな事を考えていたらしいキース・エマーソンが、The Nice解散後に、King Crimsomのグレッグ・レイクとなんかよくわかんないバンドにいたカール・パーマーとともに結成、「展覧会の絵」「くるみ割り人形」などの有名どころのクラシックをプログレにアレンジしてヒットしました。これもまた友人に熱狂的とまでは言わないですがファンがいまして、最初に貸してくれたのがなぜかこの"in Concert"でした。このライブアルバム、栄光のEL&Pもひっそり解散する直前の、バンドの状態が最悪なときに発表されたにもかかわらず、内容的には実に素晴らしいパフォーマンスが収録されており、特に後半の「ピアノ協奏曲1番」そして「展覧会の絵」は何度も聞き返したものです。後で知ったのですが、この音源はバンドの状態が最高潮だった頃のものだそうで、そういわれれば納得ですね。個人的に鍵盤楽器好きだったんで、もっとこのバンドにのめり込んでもよかったと思うんですが、あんまり縁がなかったです。"TARKUS"のB面にがっかりだったからかもしれません。






Last updated  Dec 3, 2011 06:03:54 AM
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Nov 23, 2011
カテゴリ:音楽
不定期掲載のライブアルバム名盤シリーズ、第5回です。まあ、このように紆余曲折を経て、根暗少年はプログレへの道を歩んだわけなんですが、超メジャープログレバンドYESにのめり込みつつ、他のプログレもいろいろと聞いた事もありまして、そんな中で名盤と思えるのが、まずはこのアルバムです。
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GENESIS/SECONDS OUT
ピーターガブリエルが脱退して、もう終わりだと言われたジェネシスが、フィルコリンズによってそんな事全然ないよとなった頃のライブアルバムですが、その後、ソロでヒット曲を連発した彼が主導権を持った事がよくわかる、実にポップでダンサブルで、とてもプログレとは思えないアルバムです。もちろん、その後のプログレがパンクによって駆逐される事を考えると、この方向転換は時代よ敏感に読んだフィルコリンズの天才的なビジネス感覚ゆえなんでしょう。いち早く、ポップ路線に切り替わったジェネシスがよくわかります。2枚組ですが、1枚目の "I Know What I Like"あたりが好きで、1枚目ばかり聞きまくっていました。それにしても、これを聞くと、スティーブハケットが「やってらんね」と言って脱退したのがよくわかるくらい、ギターの音が聞こえない。トニーバンクスでばり過ぎ。






Last updated  Nov 23, 2011 05:31:38 AM
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