千疋屋
千疋屋様でございます。なんせ千疋屋様でございますから、そもそも、普通なら私どものような低所得者が食べるどころか、そのお名前を口にするだけでもバチが当たりそうなのに、ああそれなのに、いろいろな事情がありまして、我が家にお越し頂きました。お越し頂いた時は当然、全員正装モーニング姿でお迎えでございます。もちろん、レッドカーペットを敷き詰めた廊下を高く掲げてお届けにあがっていただいたわけでございます。そして、冷蔵庫に保存する時も最上階の場所をとらせていただきました。ディナーの後に、食べさせていただきました。ありがとうございます。味がどうかって、そんな事を低所得者がエラそうにいうような品物ではございません。なんで千疋屋様でございますよ。そりゃもう、天上界の領域の話でございます。