コール・マイ・ネーム

あの人たちはいつから、

苗字じゃなくて名前で、

呼ぶようになったんだろう・・・。

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秋からの新番組のドラマを観ていて、
「ぬぅおーーーー！」
と絶叫。

私の好きな俳優さんが、
私の名前を連呼しているではないか！

私の名前は珍しいので、
そう滅多に役名になったりしないが、
ここ数年でちょっと日の目を見てきた。
美人女優に私と同じ名が！

一時間、ドラマを観ている間、
何度も「はい！」と、
思わず返事をしてしまった。

だって声が素敵な俳優さんなんですもの。
名前で呼ばれたら痺れてしまう。

「苗字より名前」
親しみを込めて、
愛を込めて、
少しの親密さを含んで。
だから名前で呼んで欲しい。
名前で呼びたい。

でもね。
いつから名前で呼べばいいんだろう。

「○○ちゃん」「○○っち」みたいな変化球ならまだいいけれど。
名前呼び捨ての直球ストレート。

以前お付き合いしていた方は、
アルバイト先の社員さんだったので、
私は苗字にさんづけ、相手は苗字呼び捨て。
まるで部活の先輩、後輩状態。
折角相手が名前で呼んでくれても、
私が恥ずかしさの余り無表情になったので、
永久にそのままだった（以前日記にも書いたけど）。

愛川欽也が羨ましい。
大橋巨泉も羨ましい。
ルー大柴も羨ましい。

距離感を越えて、
名前で呼べる勇気、
私にも下さい。

学生の頃はよかった。
「みんなが呼んでいる名前」があるから、
私もすっとその輪の中にダイブすればよかった。
もしくは出逢った瞬間に、
「じゃあ何て呼ぶ？」「あなたは○○ね」
って簡単に聞く事が出来たのに。

交際が始まってから、
「私を○○って呼んで」
「あなたは何て呼べばいい？」
とはちょっと聞き辛い。

私が不器用なだけ？？

みんなはどうしているの？？

ドラマではいつからそんな事になるの？？

私のリサーチによれば、
どちらかが勇気を出して、
思い切って言い出せば、
何となくいい感じに事が運んでいくらしい。

私の失敗は、
「名前で呼ばれて嬉しい」
という気持ちを相手に伝えなかった事だという。

バイト先にいた、
２３歳の「ニセ天然小悪魔ちゃん」に相談してみた。

「バカじゃないですか！そういう時は、顔を赤らめて嬉しそうに下を向けばいいんです！」

(-_-;)ﾎｳﾎｳ

そんなテクニックを駆使して、皆さんは日々弛まぬ努力と共に歩んでいるのですね・・・。

しかし。
対女性の場合でも、この歳で知り合った人を、突然名前で呼んだりはなかなか出来ない。

「はじめまして。マユミって呼んでね♪」

とか言われたって無理！
仕方なく、「マユミちゃん」って呼ぶのが精一杯・・・。

２０代後半。
もう今更後には引けない。

あの頃にはもう、
戻れないのかしら・・・。

愛川、大橋、ルーよ。
あなた方のその「近すぎる距離感」を、
どうぞ私にも・・・。