『たそがれ清兵衛』は本も映画も最高に面白かった
商品を見る→新潮文庫 たそがれ清兵衛 781円藤沢周平の時代小説が好き。『たそがれ清兵衛』では仕事よりも家庭を大切にする下級武士を描いている。下城の太鼓が鳴るとそそくさと家路に急ぐため「たそがれ清兵衛」と呼ばれている井口清兵衛の素朴な生き方を美しいと思う。病妻を抱えて家事と介護のために早く帰っていたのだが実は無形流の名手の剣客であることから領内を二分する抗争に巻き込まれて上意討ちを命じられてしまう。うだつの上がらぬ下級武士がいざとなったら大活躍する展開はスカッとするし悲哀も人情もあってホロリとします。そしてラストでは郊外で療養する長患いの妻を訪ね歩けるようになった妻の手を優しく取るという感動の場面でハッピーエンドです。このシーンのわずか前に彼は刺客を切り捨てていた訳で血で染まった手で女房の手を取る清兵衛・・・なんてことを考えちゃ時代小説は楽しく読めませんね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・商品を見る→DVD たそがれ清兵衛 3561円山田洋次監督、二真田広之と宮沢りえが主演した映画は真田広之さんが役にピッタリはまって本当に素晴らしい日本映画の傑作と言えると思います。真田広之と宮沢りえがとてもいいです。山田監督が清貧な暮らしの描写を丁寧に撮影し藤沢周平の詩的な情景が瑞々しく描かれています。武士が主役の時代劇というと刀で誰を斬ったりといったアクション要素が浮かびますが『たそがれ清兵衛』は家族愛に溢れたヒューマンドラマと言えると思います。 ランキングに参加しているので応援クリックしてくれたら嬉しいです♪にほんブログ村育児・3人兄弟/姉妹ランキング・ + ・ + ・ + ・ 暇があったらあんずの本館にも寄って下さい ・ + ・ + ・ + ・