カテゴリ:読書
争いは世の常、人の常。江戸の世で、その争いの相談所が恵比寿屋のような公事宿だ。
ある日、若者が恵比寿屋を訪れ、兄が知らぬ男に金を返せと訴えられたと相談した。 喜兵衛は怪しい臭いを感じとる。 事件の真相は如何に? 江戸の街に生きる市井の人々を、愛情込めて描く長編歴史小説。 第110回直木賞受賞作。 【目次】 <上> 第一章 旅人宿 第二章 初音(はつね)の馬場 第三章 見送る女 第四章 猫背の刺客 第五章 囲い込み <下> 第六章 白州留(しらすどめ) 第七章 寺男 第八章 川突き 第九章 迷い蛍 第十章 六十六部(ろくじゅうろくぶ) 最後の「六十六部」の意味がわからなかったのだが、「法華経を六六部書き写し、日本全国六六か国の国々の霊場に一部ずつ奉納してまわった僧。鎌倉時代から流行。江戸時代には、諸国の寺社に参詣(さんけい)する巡礼または遊行(ゆぎよう)の聖。白衣に手甲・脚絆(きやはん)・草鞋(わらじ)がけ、背に阿弥陀像を納めた長方形の龕(がん)を負い、六部笠をかぶった姿で諸国をまわった。また、巡礼姿で米銭を請い歩いた一種の乞食。六部。」と三省堂大字林のサイトにあった。 それでも、主人公喜兵衛が己がその六十六部になったようだと感じた心情が理解できないまま、不完全燃焼で読み終えた。 ストーリー的には善と思われたものが悪に、悪と思い込んでいたものがそれほどではなかったというどんでん返しのようなワクワクするようなリズムであったので、その締めの部分で肩透かしをくらったようで残念。
- PutiRaku - お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.12.01 11:42:53
コメント(0) | コメントを書く
[読書] カテゴリの最新記事
|
|