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テーマ:最近観た映画。(40091)
カテゴリ:映画
久しぶりの映画鑑賞。
レイトショーなのに、結構混んでました。 1978年にイタリアのモロ元首相の誘拐暗殺事件の話。 といっても、事実だけを伝える作品ではなく、 テロリスト「赤の旅団」の一員の女性の視点で描かれている。 理想的な社会を夢見て、この行動が正しいんだという気持ちと、 暴力によっては、決して解決できないんだという、 自分たちの信念によって、人を殺していいんだろうかという葛藤。 事件の良し悪しというより、(もっとも、それはよくないことだけれど) 人間としてどう感じていたのか、 こうであって欲しいという希望も含んでいるのかもしれない。 政府やローマ法王宛は、要求(仲間の解放。しかもそんなに実力者ではない病人だったらしい)に応じる様子を全くみせず、政府は回答もしない。 誰も救出に動かなくて、どこで監禁されているかを占いに頼っていたりするという奇異な状態。 テロには屈しない、、という表向きの理由の背景には、 必ずといっていいほど政治的複雑な要因が渦巻いている。 テロリストのボスは、「輝ける青春」で魅力的演技だった、あのお兄ちゃんのルイジ・ロ・カーショ。(←なんだか素敵です。) 主演の女性は、同じく「輝ける青春」に出演していたマヤ・サンサ。 この映画での彼女の目は、すごく印象的でよかった。 過去の事実を映画にするのでも、こういう表現の仕方もあるんだなと思った。 ちなみに監督は、「肉体の悪魔」も撮ってるマルコ・ベロッキオ。 直接的ではないけれど、監督の母国愛とか人間愛が見えるような気がする。 しかしながら、部屋でDVDで観るには、ちょっと暗いかも。 疲れてる時じゃないほうがよいです。きっと。 公式サイト「夜よ、こんにちは」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.09.10 01:03:29
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