2007/09/30(日)00:05
「夜明けの街で」東野圭吾著
久々に読む東野作品。
といっても、秘密と白夜行くらいしか、よく考えたら読んでなかった。(汗)
白夜行のイメージが強かったせいか、
今回の作品は、いわゆる不倫ドラマっぽくてちょっと拍子抜け。
帯をみて勝手にミステリーだと思っていたけれど、ミステリー的要素がないとはいわないけれど、どちらかというと、男目線で書いた、不倫の話。
とはいっても、とにかく読みやすい文章力。すいすいすい~っとあっという間に読めた。で、それなりに面白いとも思った。 けど、
ごくごく普通の平凡な40前の、もう恋愛なんてないんだな~と思っていた妻帯者が、
恋愛に心揺れ動く様を書いてる。
男の人が読んだら、同感するのか?そんなめんどくさいことできないな~と思うのか、甘いな、と思うのかは、わからないけれど、
女は現実的で、男は純粋だ、、的な要素が、
いわゆる一般的な印象で、なんか薄っぺらい。
同じいまいち、さえない同じ年代の人が読んだら妄想の中で共感するような、、なんていったら言い過ぎかな。
どろどろしてないのが、さわやかというべきかどうなのか。
ん~、、
ただ、「不倫なんておやめなさいよ」というメッセージは読後に感じたので、
それが目的ならよいのかなぁ。
角川文庫公式ページ「夜明けの街で」東野圭吾著