サザエの映画と漫画の日々

2007/04/12(木)16:18

ニードフル・シングス

映画(836)

 クラシックな型のベンツに乗ってやってくるオープニングは不吉な音楽と合わさって不気味な序章で雰囲気たっぷり。 ストーリーは田舎町キャッスルロックに骨董屋〈ニードフル・シングス〉が開店した。店主のリーランド・ゴーント(マックス・フォン・シドー)は素性も知れぬよそ者だが、来店した客達はその品々に目を見張る。  そんなある日、野球カードが欲しがった少年ブライアン(シェーン・メイヤー)はリーランドからカードを貰う代わりにちょっとした悪戯を頼まれるのだが…。  老人=悪魔と分かるのは中盤以降でそれまでは不気味な存在感をこれでもかと醸し出しているゴーント。悪魔だからといって直接手を出さず聖書の悪魔そのままに人間の欲望(欲しい物)を擽り小さな悪意を耳元で囁く様はまさに悪魔。マックス・フォン・シドーめちゃくちゃ悪魔が似合ってます。  保安官アラン役のエド・ハリス~!!やっぱりあなただけよ!ハゲてもフケてもスタジャン、野球帽&Gパンが似合う親父は!スタジャンが欲しがっていた親父よりも似合う似合う。もう1人のハゲ俳優ニコラス・ケイジだとこうはいかないのよね。  それにしても悪魔はどうしてエドには手を出さなかったんだろう?無心論者だから?無欲だから?  人間の小さな諍いから醜い争いに広がるのも怖かったが、皮を剥がれた犬がめちゃ怖かったっす。ラストのエドの孫息子にあたるこれから生まれてくるボブとかって男の子は一体悪魔と会ってどんな事件沙汰にするのかしら…気になる。 映画「エクソシスト」でマックス神父を演じたマックス・フォン・シドーに悪魔を演じさせるあたり皮肉ってるなぁと思いました。嵌ってたけどね。 日頃から仲が悪い2人、アップルパイを毎日焼くネティ(アマンダ・プラマー)と七面鳥を飼っているウィルマ(ヴァルリ・プロムフィールド)の殺し合いのシーンよりも2人の怪しい役の演技が上手くてそればかり見てました。 監督はチャールトン・ヘストンの息子フレイザー・クラーク・ヘストン。原作はホラー小説の帝王スティーヴン・キング。 最初は面白くても最後は化け物がきてめちゃくちゃになりがちなキング映画が多い中、なかなか綺麗に纏まり化け物も出なかった今作、気に入ってます。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る