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カテゴリ:漫画
樹なつみの男道、ここに極めたり!って感じなくらいゴージャスで涎モンの男達がこれでもかと登場します。まさに花が咲いてる青少年… ストーリーは1939年、ニューヨークで万国博覧会が開催。そこで中東にあるラギネイ王国代表として訪れた皇太子マハティは刺客に襲われる。命からがら逃げてきたマハティは金髪のアメリカ女性キャスリーンと出会い、衝突しながらも心を通じ合い恋に落ちる。だが2人は一国の王子と異国の庶民の娘、所詮は結ばれぬ運命。マハティは迎えに来ると言いニューヨークを去ったがマハティのことを考えキャスリーンはお腹の子と一緒に姿を眩ます…そして話は現代へ…。 タイトルがタイトルだけに「なんだ、なんだ、男が主人公の少女漫画ちっくな恋愛漫画か?」ってお思いでしょうがまったく違います。恋愛部分も入ってますが…とある国の存亡を掛けた話なんですよ! 上のあらすじを読んでいただけたら分かると思いますが…最後のキャスリーンのお腹の子…ってのがキーポイントです。そうです…マハティの子を妊娠しちゃったんですよ!ただのアメリカ娘がとある国の皇太子の子供の妊娠しちゃったんですよ!これ以上なドラマはあるでしょうか! で、読んでるうちに私は「ああ、じゃ、このお腹の子が主人公になるのかな?」と思ったら、なんとその子供のさらに子供。つまりは孫が主役のお話になるんです!えーーーー!?って感じでしょ? 話は現代に移り、ラギネイ王国は王位継承を掛けた不穏な動きがあり現国王になるはずだったマハティとキャスリーンの息子ハリーは娘で第一王位継承権がある花鹿(ただし自分の身分をまったく知らない)に3人の花婿候補の存在を教え夫捜しゲームをさせる。だがその夫捜しゲームこそハリーが仕組んだ重く圧し掛かる宿命を背負っている花鹿を命を掛けて守る男捜しだった。 なので一応は恋愛話も盛り込んでいるんだけど…そっちが主体ではなくメインはあくまでもラギネイという王国の運命が話の主軸っぽい。 そうは言ってもやはり男がたまりませーん。私の一番のお気に入りは中国の華僑財閥、倣立人(ファン・リーレン)!がたまりませーん!友達としてずっと花鹿の傍にいた立人は3人の花婿の中に入っておらず心中穏やかじゃないどころか平静顔で腹の底は嫉妬しまくり涎で脱水症状になるかと思った 特に私は男の人が密かな恋をするってのが好きなのでもう立人はドツボ中のドツボでした。ただ、最終的にくっついた瞬間、今度は寂しそうな瞳をするムスターファことユージィンが好きになりましたけどね(笑) あ、親父ハンターなサザエはハリーも好きです 好きなエピソードは「マハティ編」も好きでしたが「ユージィン編」もちょっとしたサスペンス作品で好きでした。 好きなシーンはやはりラストの第二王位継承者のルマティが人民達の前で聖布を頭から脱ぎ取ったシーンでしょうか。ラギネイでは頭の聖布を取ることは異性への求婚かまたは最大の敬意を払うこと国王になるルマティが国民に敬意を払うシーンは感動的でした あとは思い出深いのはクインザの話。早くからルマティの天性のカリスマ性と器に気づき、ルマティを王にさせたいがために国から追い出し腐敗してゆくラギネイの政府を中から一掃し悪役に徹するというその凄まじさ。そしてラストの王自ら死を許すという大変名誉なことを言い渡され死んでいったクインザ。この人には憐れみながらも素晴らしい終わり方をしたと思いましたクインザ本人にしてみれば幸せな死に方だったんだろうなぁ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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