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テーマ:昔、映画館で見た映画(93)
カテゴリ:映画
さすがにこの事件はリアルタイムでは見てないですよ。なにせ当時1歳でしたから。でも親は見てたと思う。何故って…人質事件としては視聴率テレビ史上最高の約89%を叩き出しましたから ストーリーは数々のテロ行為を繰り返してきた連合赤軍の兵士達は軽井沢の別荘地に出現。「さつき山荘」で休息していたが長野県の機動隊たちに察知し銃撃戦となる。そして河合楽器の保養地の「あさま山荘」に管理人の妻を人質に取り立て籠もる。1972年2月19日のことだった。 その日の午後、警視庁長官室に呼ばれた佐々淳行(役所広司)は後藤田正晴長官に「君、ちょっと軽井沢行って指揮してこいや」と告げられる。そして「人質を必ず救出し、犯人は全員生け捕りにせよ」と命を受けるが…。 完璧に警察目線の作品である。なので本当に犯人は最後の最後しか現れないし(それが結構不気味だった)まるで事件を機動隊の人たちと混ざって見ているようなそんな臨場感が伝わってくる。映画館で見てましたが零下15度の寒さや犯人との膠着状態の緊張感などかなり伝ってきました。 まったく使えね~と叫びたい口は挟むけど手は出さないという上層部と警視庁の連中、長野県警本部との縄張り争い、警察機構という特殊なカラクリと警視庁対県警の情けない意地の張り合い。つめ掛け言いたい放題に煽る報道陣など…その中でひたすら体を張って任務を真っ当しようとする役所がかっこええです。 実話ベースの作品のせいか華はまったくなく、ひたすら男の世界である。当時を知らないせいか私的には楽しめました。ただ、よく特番などで見る「鉄球クレーン」シーンがこの映画の最大のクライマックスだと思ったんだけどまったく印象に残ってないのは何故?それならばよっぽど現場に現れ人質志願をしたアル中の男(高橋和也)のシーンの方が強烈に印象に残ってます。だって…射殺されるんだもん。 あと、犯人中野の母親役のもたいまさこね。母親の泣き落としも通用しません。むしろ逆に撃たれて威嚇されてるし… 話の途中のダラダラ感は否めません。臨場感が良かったのでもうちょっとテンポ良く編集していたら見やすかったかな。配役は実力者揃いの俳優人です。 有名なカップラーメンシーンも入ってましたな(極寒の長期戦となり手配された弁当はすべて凍ってしまったのでカップヌードルが隊員に支給。食べているとところがテレビ中継に流れ視聴者に多大な興味と知名度をあげることになる) ただ、この事件をリアルタイムで知っている人はどういう感想なんだろう? ■注意■ここからネタバレとなります■注意■ 犯人が捕まった瞬間 あれ???犯人って…武田真治?!しかも人質の奥さんって…篠原涼子?!最後の最後に出てきた犯人と人質にぼー然。まさにチョイ役並みの出演時間。けれどもそれこそがいかに警察目線に拘って作ったという作品だということが伺いしれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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