サザエの映画と漫画の日々

2007/12/23(日)01:41

夢のチョコレート工場

映画(836)

この映画を見終わった瞬間、思ったことはティム・バートンに礼を言いたいってことでした。タイトルだけだったら多分一生見なさそうなタイトルだし古い映画だったので話題のリメイク作品のオリジナルって映画じゃなければ見なかった作品だったなぁと。それくらい嵌った作品でした。  ストーリーは世界中の子供たちに愛されているワンカのチョコレート。だがワンカのチョコレート工場は動いているのにひっそりとしていて謎だらけ、そんな工場を不思議そうに見つめる少年チャーリー(ピーター・オストラム)。実は以前にワンカはスパイにアイデアを盗まれたことがあり我慢できなくなったウィリー・ワンカ(ジーン・ワイルダー)は工場から人を追い出し閉じてしまったのだ。  しかし、数年後のある日、世界中に販売されているワンカのチョコの中の5枚分だけ「金の券」が入っていてそれを手にしたものは工場に招待され一生分のチョコも貰えるという。チケットが欲しいチャーリーだったがチョコを買えるほど裕福ではなく…。 ウンパ♪ルンパ♪ドゥパディ♪ドゥ♪はっ!また歌ってしまったそれぐらいにウンパルンパの曲とキャラ、強烈で最高です。ベルーカ(ジュリー・ドーン・コール)じゃないけど1匹欲しいです。 本作のリメイク作品「チャーリーとチョコレート工場」が話題になっていた時にたまたまスカパーでやっていて、どれ、ちょっと見てみるかと思ったら…見事に嵌った。童話のようなストーリーと映像。本当にテーマパークに来たようなワクワクするような工場の中。怪しい社長ウィリー・ワンカを演じるジーン・ワイルダーの嵌りようがすごい。 ミュージカルが苦手な私でも思わず聞きほれてしまう出演者達の歌声。特にジョーお爺さん(ジャック・アルバートソン)やワンカ、チャーリーのお母さん、ムカつくけどベルーカの歌なんてかなり聞き惚れちゃった。 素晴らしいのは工場内のセット。見るものすべてが食べられると言う設定だけあって棒キャンディの木やグミの木、チョコレートの滝、キャンディの花、きのこのクリームなどもう色鮮やかなお菓子たちがまさに夢のように盛り込まれている。舐めると絵通りの果物の味がする壁紙や体が宙に浮くサイダー、舐めるとフルコースが味わえるキャンディとまるで子供が想像するお菓子がたくさん出てくる。 乗り物もこれまた素敵なデザイン。ウンパルンパが手漕ぎをしている船やソーダを入れて走らせる泡だらけになってしまう車など。その他にお菓子を作る機械やアイデアなどとにかくすべてが奇抜で斬新なユーモア溢れているのだ。 だが楽しいだけではない、昨今の子供たちの問題でもある「テレビの見すぎ」や「食べすぎ」「約束を守らない」「なんでも欲しがる」などの戒め的話も盛り込んである。まさに童話的戒めだよね。だが、それは子供たちだけじゃなく、そういう風に育ててしまったのは親の責任ってのもズバッっと言っています しかしこの映画に出てくる子供たちはエグイ!そのエグサが最高です。だって現実的にこんな子供ゴロゴロいるからね。周りの子供がエグイ分、チャーリーの素直で純朴なところがより目立ち最後のワンカのプレゼントも納得。 子供たちの退場の仕方がこれまたブラックみたいだけど…童話的な戒めならこれくらいは普通かな? ぶっちゃけ「チャーリー~」と比べると私はジーン・ワイルダーのワンカの方が好き。雰囲気が色気があって好きかも。

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