カテゴリ:漢方ニュース
今、アレルギーの分野において革命が起こりつつある、と言われています。 1年前のNHKスペシャル「新アレルギー治療」を見たでしょうか? 20年以上も昔、友人と 「戦後、衛生状態の悪い環境にいて、皆 鼻たれ小僧だった時代には そういえば、アレルギーなんて無かったよね~」って言う話をしていたことを 思い出します。 ただ その時は理屈は分からず、なんとなく「きれい・きれい!」になり過ぎたのが 良くないのかも・・・で話は終わっていました。 今回、この「新アレルギーの治療」では、理論的にこの 「きれい・きれい!」がやはり良くないことが判ってきたようです。 アメリカのとある田舎。 今でも 電気を使わずガス灯で暮らす「アーミッシュ」と言われる人々ー ーー牛や馬を飼い、加熱殺菌しない牛乳を飲んでいる人々ーーーには アレルギーの人が極端に少ないということです。 そのわけは、レギュレタリーT細胞(Tレグ)-制御性T細胞の発見にあります。 免疫細胞は、体内に侵入してきたウイルスや細菌などを攻撃する物で、なくてはならないものです。 しかし、この免疫細胞が花粉や食品など本来は体に害のないものをも敵だと間違えて過剰な攻撃を してしまうのがアレルギーです。 「Tレグ」はこの間違った免疫細胞の攻撃を抑える働きをするのです。 (あくまで、この間違ったところーーアレルギーのような場合にのみーー働くのです) すなわち「Tレグ」を増やすことができればアレルギーを抑えることができるのです。 先のアーミッシュは幼少期からの生活の積み重ねで、このTレグが多いのです。 これから、赤ちゃんを産もうとするお母さん方、 また、免疫が確立してくるまでの3歳位までの赤ちゃんがいるご家庭では、チャンスです。 ●「きれい・きれい」にし過ぎず、逆に細菌接触の多い環境で(今の日本では少し無理かも・・) 生活することでTレグが多くなりアレルギーを発症しにくくなるようですよ!! もちろん不潔が良いわけもないですから、「必要以上の清潔感」に対しては気を付けたいですね! ●また、今アレルギーが起きていなければ、 腸から吸収すると専門のTレグが作られアレルギー予防になりますから、 アレルギー食品を避けることなく食べることが必要なようです。 ●逆に、腸からの吸収は良いのですが、皮膚からのアレルゲンの侵入はダメなのです。 皮膚から異物が侵入すると有害な異物と免疫が記憶しアレルギーになってしまいます。 皮膚では攻撃を止めるTレグもあまり作られないようです。 乳幼児では、しっかり保湿しスキンケアーをやることが重要なのです。 なってしまったアレルギーを治すことは、これまた色々開発中で近々良いものが出てきそうです。 時代は進んでいますね! 色々な情報を手に入れながら、良い形で生きていきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年05月25日 16時54分24秒
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