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カテゴリ:サイエンス
シンポジウム『見えてきた! 宇宙の謎。生命の謎。脳の謎。』 の脳の謎についての要約です。この講演を聞いて 脳はわれわれの想像以上に柔軟で変わりうるものだと思いました。 柿木 隆介 脳の神秘が見えてきた 脳は不思議がいっぱい 人間の脳は、想像以上に柔軟に状況に適応し変化する 使えば使うほど脳はどんどん活発に働くようになる。 生まれつき指がくっついてしまっている人に指を分離する手術をした、 20年間存在しなかった指ごとの認識が数日でできあがっていった。 人間の脳は一度障害をうけると回復しないと考えられていたが、 人間の脳は、想像以上に柔軟に状況に適応し変化する。 記憶は脳指紋として脳に残る 脳に残っている記憶、脳指紋をうまく取り出せばー嘘発見器が出来る。 犯人しか知りえない情報や映像を見せると特定の脳波が出る。 日本では、無実の罪を作る可能性を考えて採用に躊躇している。 アメリカでは逆に冤罪の犯人の無実を証明するのに使われた。 人が顔を認識することは人間が社会生活を営むのに非常に重要 名前を覚えていなくても顔に見覚えがある。 人の顔に対する記憶は、まったくほかの記憶とは別。 生後6~10ヶ月の赤ちゃんは人間の顔も、サルの顔の違いも見極められる。 その時期を過ぎるとサルの顔の違いを見分ける能力は落ちる。 ひきこもりや自閉症、集団の中でうまく関われない原因のひとつは 顔認知がうまくできないことではないか。 自閉症の人→相手の顔を見ようとしない→顔認知ができない。 顔に対するsubliminal効果の反応は、他の刺激よりも、数倍大きい。 相手の、怒り、恐怖の表情を見せると扁桃体の血流が変化する。 相手の幸福には、そんなに増えない。(動物の危険への本能) 社会恐怖症の患者は相手の怒った表情のときに反応が非常に大きい。 対人認知では相手の人の目を見るのがとても大切で、問題のある人は、 目を見たとき特異的に反応する脳の部分がうまく働かないことが多い。 痛みの感覚 痛みは動物実験がむずかしい。動物は痛いと言ってくれない。 人間の痛みと他の動物の痛みは違うのではないか。(矢ガモ) 仲間はずれにされたとき等の心の痛み、注射される痛そうな予感など、 本当の痛みを感じるときと同じ所が反応している。 注射のうまい看護婦と、へたな研修医に注射されるときの違い。 ヨガの達人は瞑想状態に入れば痛みをまったく感じない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年03月29日 14時33分06秒
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