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カテゴリ:旅行
昨夜、薬師寺の菩薩の移送に来ている知人の話から笠置山に興味を持ち
東大寺に行く予定を今日も急遽変更し、笠置山に行きました。 この山の巨石が何の石か知りたかったからです。 (JRで奈良駅から笠置山駅まで行き旧登山道を歩いて頂上まで) 石は予想どうりで花崗岩でした。私の故郷の甲斐駒ケ岳や鳳凰三山が 花崗岩で近くの村は白州町で道路や川が真っ白でした。(今は違う) ここの川も白砂川でした。昔は真っ白な川だったのでしょうかね。 (花崗岩は石英、長石、(雲母)からなりぼろぼろくずれやすい) 笠置山全域とその周辺は白亜紀後期(9700~6500万年前)の花崗岩の山です。 木津川流域は巨石の宝庫で大阪城再建のために木津川を船で運びました。 運ばれなかった石は残念石と呼ばれ現在、河原に多数点在しているとのことです。 笠置山 笠置寺 「笠置山」290m全山が巨岩で覆われた天然の要塞です。 山麓を木津川に沿って剣豪の里「柳生」へ続いています。 この巨岩は二千年前の弥生の頃から神として崇められていました。『巨岩信仰』 (山頂にある貝吹き岩) (山頂からの眺め。木津川) 天武天皇が狩の途中で危難にあった際、目印に笠を置いたことから「笠置」 東大寺の高僧が大岩石に仏像を彫刻し、笠置山全体が一大修験行場として、 信仰の山として栄えました。 1331年倒幕に失敗した後醍醐天皇を迎えたため幕府勢に攻められ灰燼に帰しました。 (醍醐天皇は捕らえられ隠岐島へ流された。)本尊「弥勒大磨崖仏」も火災で磨滅した。 その後、山も寺も荒廃してしまいました。 昔から名所であった桜や山吹も建物とともに朽ち果ててしまいましたが、 地元の方の努力で花の寺の復興が進んでいます。 「弥勒大磨崖仏」と正月堂 高さ20mの岩に彫られた寺の本尊 (岩に書かれている仏) (東大寺の第一回のお水取りは、ここの正月堂で行われた。) 「虚空蔵磨崖仏」 810年代に弘法大師空海が彫らせた。 山頂にある後醍醐天皇の行在所跡と後醍醐天皇の歌 「うかりける 身を秋風に誘われて おもわぬ山の 紅葉をぞみる」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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