マカオ料理って・・・

セナド広場の周りにはたくさんのお店があり、おみやげ屋さんから
カフェ、いろんなものがある。おみやげ屋さんの中には手作りクッキーを
売っているところが多くて、丸い鉄板の上で｢杏仁餅｣と呼ばれる杏仁入りクッキー
を焼いて、その焼き立てを売ってくれるのだ。歩きながらそのお店をのぞいて
いると中からお店のお姉さんが出てきて、焼きたての杏仁餅を食べさせてくれた。
ホクホクした感じと杏仁の香りがほのかにしてあとを引くおいしさです♪
お土産にと３つほど買うと、わざわざ今出来たばかりの焼き立てを箱に詰めてくれた。

セナド広場には、観光客用に商売しているのか自転車の後ろに荷台がついている
乗り物があちこちに走っていた。人力車の自転車版みたいものかな？
少し裏通りに入ると、全くポルトガルっぽくないという印象を受ける。
お昼ごはんは、おいしい物がたくさんあると言われるタイパ島まで行くのが一番いいらしい。
でも、お腹が空き過ぎて待てないと言うので、近くにあるポルトガル料理の老舗？と言われるお店に行ってみることにした。

お店に入ってみると、中国とポルトガルがMixされたようなインテリアが素敵だ。
メニューは意外にも日本語メニュー(ただしえらく高価なメニューだけ)もあった。
マカオ料理といわれるものが食べたかったのだが、メニューの説明部分を読んで
みると、どこかわたしが想像していたものとは違う気がする。どれも中国料理っぽい内容なのだ。

店員さんに「ポルトガル料理のようなものが食べたいんですが、オススメは何ですか？」
と聞いてみる。すると、｢全部です｣と返ってきた。｢えっ、全部？｣と聞き返すと
｢マカオは中国だから、これが全部マカオ料理です。｣ですって。
････いや、それ言われればそうなんだけど、ガイドブックでよく見るマカオ料理とは全く違う
感じがするんですけど？　なんだかよく分からないので｢エビのグリル・マカオスタイル｣と
｢海鮮サラダ･マカオスタイル｣←何でもマカオスタイルってつけりゃぁいいってもんじゃないでしょ！
あつをさんが選んだのは、｢魚と野菜のボイル・ポルトガル風ソース｣
で、出てきたのが、なんと！白身魚とぶつ切りにしたにんじん、キャベツ、ジャガイモを
ただ茹でただけ(ほんとにボイルしてあるだけ)の物が、皿の上に“ドーンッ”と
盛られているだけだった。(驚愕)　そして、ソースはどこ？と探してみるが
持ってきてくれてたのは、『酢』と塩、コショウのみ。
これがポルトガル風ソースですかいな、アンタ？・・・意味不明だよ。

ウエイターのおぢちゃま二人は、身のこなしは一流ウエイター並でどちらかというと
上からわたし達を見ているような印象を受けた。だから、これ以上はいろいろ聞きづらくて
あつをは半泣きになりながら、塩とコショウをふってそれを食べてました。
わたしのエビ料理のほうは、高いだけあっておいしかったです。
でも、楽しい気分で食べられたという印象はなかったなぁ・・・。

昼食後、セナド広場から続いているショッピングエリア(ここはおしゃれな石畳の小さな街のような作りだった)
そして、そこから何本にも分かれている中国らしい街並みの続くエリアを散策した。
この辺りを見ると、もうほとんどポルトガルという印象はなくてまさに中国そのもの！
わたしの想像していたマカオの印象とは大きく異なり、結果的に言うとあまり満足
出来たとは言えなかった。途中、カフェでお茶をいただいたりして夕方５時前には
フェリー乗り場に戻ることにした。フェリー乗り場までの道をまたバスに乗って
今度はゆっくりと街並みを観察。不思議な街並みだった…中国的な中にポツン、ポツン
と、ポルトガル風の建物が見え、違和感なく調和している。さっきのレストランの
ウェイターの言葉が頭に浮かんできた。『マカオは中国だから…』
全くその通りだった。わたしが勝手にマカオのイメージを作り上げてたのかな？
中国とマカオ、歴史的な背景といろんな思いを想像しながら車窓から見た風景は
忘れないと思う。マカオの人達も笑顔の素敵な温かい人が多かったです。
また機会があるなら、今度はもっと深くマカオを知ってみたいです。

マカオの税関では係の人にパスポートを見せ、スタンプを押すのを待っていると
係のおにーちゃん、わたしの顔をパスポートの顔をマジマジと見比べ、ひと言。
なんて言ったと思います？　『顔が違う、髪形も違う』と言って笑うんです。
わたしのパスポートは１０年もの、でも取得したのは３年前くらい。
そんなに顔は違ってないはずなんだけど？　何がおかしいんじゃいっ！人の顔見て笑うなー！(怒)
最後の最後に、悪印象を植え付けられてしまったわよっ、フンッ！