2004/07/13(火)14:10
みんな堕ちてた日
朝から堕ちていた
今日はボーカルレッスンがある。
なのに
気分が乗らない。
声が出ない。
堕ちていた。
なにもしたくない
友達からの電話
『大丈夫?トキくんとけんかでもした?』
毎日してる。
ここんとこ。
疲れた、、、。
でもレッスンは行かなければ。
行けば何かが変わる。
その後電話の友達とランチの予定。
とにかく
外に出よう。
お気に入りの服を着て。
歌は最悪だった。
声は思った以上に出なかった。
だけど
なにかすっきりした。
先生のピアノに合わせ
声をおなかから出す。
のどを思い切りひらく。
なんともいえない心地よい感覚が体中に広がる。
『よかった。来て』
1時間のレッスンのあと
その友達とランチ
いつものお気に入りのカフェ。
パスタがおいしい。
店員さんが
『今日クーラーの調子が悪くて暑いですけどもうしわけありません』と言ってきた。
確かに暑い
暑いけどその友達の笑顔とパスタのおいしさでそれも我慢できた。
でも
その子も堕ちているらしい。
その子とはなんでも話してきた。
お互いに心に病を抱えている。
トキの事もなんでも話せる。
少しすっきりした。
夕方
家に帰るのが少し怖かった。
流れる空気が重いような気がしたから。
だからトキを外に呼び出した。
お金はないけど
なにかおいしいもの食べてビールでも飲めばすこし気分転換
空気の流れも変わるような気がした。
電話のトキの声はいつもより低くて
チョッと不安だったけど
ごはんのときは
ふたりで
『おいしいね』って言えた。
警固にあるおいしいもつ焼きやさん。
新鮮なもつはほんとにおいしくて
二人が大好きなレバ刺しもおいしくて
空気の流れ変わった気がした。
帰り道
でもトキはまだ落ちているみたいだった。
つないだ手は今にもほどけそう。
二人無言で帰ってきた。
寝不足だった私は眠くて
そんな凛をトキはそっと包んでくれた。
何も言わないけど
ただ優しく。
『ゆっくりおやすみ』
そういってキスした。
トキの腕の中で私は眠りに堕ちていった。
『明日からまたいっぱい笑えますように。。。。』
そう静かに思いながら。。。